指のひび割れを鍼2回で治す！中指のぱっくり割れの原因と治療法を解説

こんにちは、李哲です。
以前、手の甲のあかぎれを鍼4回で治した事例を公開しましたが（詳細はこちら）、今回は違う原因でおきた指のひび割れ（ぱっくり割れ）を鍼治療で2回で改善した症例を紹介します。

中指のひび割れは、乾燥肌以外の原因である「心包経」の乱れによるもので、ストレスや考えすぎが関係します。この記事では、治療の過程を写真とともに解説し、なぜ中指がひび割れるのか、その原因を分析します。ハンドクリームで効果がない方にもおすすめの鍼治療の効果をぜひご覧ください。

症例：中指のひび割れを鍼2回で改善

2020年2月27日：ひび割れの状態

中指が赤くぱっくり割れ、水に触れると染みる痛みがありました。指を伸ばすと激痛が走り、日常生活では絆創膏で保護していました。以下の写真は当日の状態です。

中指のひび割れ画像👇️

治療：右の内関穴に鍼を刺し、20分間施術。強い響きを感じ、腕がジンジンしました。鍼の「響き」は効果の鍵です。響きがない場合、効果は期待できません（詳細はこちら）。

2020年2月28日：1回目の施術後

一晩経過後、ひび割れがかさぶたに変化。指を伸ばしても痛みがなくなり、ツッパリ感のみ残りました。この日は時間の都合で施術できず。

かさぶたの状態👇️

2020年3月1日：2回目の施術後

同じ内関穴に1回鍼を施術。かさぶたがさらに薄くなり、水に濡れても痛まない状態に。触ると硬さが残るものの、ほぼ完治に近づきました。

改善後の状態👇️

2020年3月16日：完治

その後、鍼治療は行わず自然治癒を待ちました。傷跡はわずかに残るものの、触っても分からないレベルに回復。

完治後の状態の写真👇️

中指のひび割れの原因：心包経と「考えすぎ」

なぜ中指だけがぱっくり割れするのか？中指は心包経という経絡に関係します。心包経は心臓の外側にある膜に関連し、主に「考える」機能を司ります。

考えすぎや悩み事はエネルギーを消耗し、エネルギーの渋滞（「心火盛」）を引き起こします。この余剰エネルギーが心包経を通って中指に流れ、皮膚の水分が失われ、ひび割れが発生します。つまり、中指のひび割れはストレスや過剰な思考が原因の場合が多いのです。

他の指がひび割れる場合は、別の経絡の問題が関与します。関連症例は今後紹介予定です。

関連症例：ストレスと病気の関係

内関穴の効果と活用法

今回の治療では内関穴のみを使用し、効果を確認しました。内関穴はひび割れだけでなく、車酔いや心臓の痛みにも有効です。鍼だけでなく、マッサージでも効果が期待できるので、ぜひ試してみてください（詳細はこちら）。

他のツボ（大陵穴、労宮穴）も効果的ですが、今回は内関穴の効能を検証するため単独で使用しました。

鍼治療で指のひび割れを治すメリット

ハンドクリームで改善しないぱっくり割れや指のひび割れに、鍼治療は非常に有効です。数回の施術で効果を実感でき、根本的な原因（経絡の不調）にアプローチします。乾燥肌だけでなく、ストレスや内臓の不調による皮膚トラブルにも対応可能です。

まとめ

指のひび割れ（ぱっくり割れ）は、鍼治療で短期間に改善可能です。今回の症例では、内関穴への鍼2回で中指のひび割れがほぼ完治。原因は心包経の乱れによる「考えすぎ」やストレスでした。ハンドクリームで効果がない方は、ぜひ鍼治療を試してみてください。数回の施術で驚くほどの効果が期待できます。