膝裏が痛くて歩けない、寝返りをうつのもできないのは鍼1回で良くなった

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膝裏が痛くて歩けない、寝返りをうつのもできないおばさん

こんにちは、李哲です。
今日は鍼の救急治療例を書きます。

患者さんは私の2番めのおばさん。以下の記事に出るおばさんです。

2017年6月24日。 
突然ラインが来て、家に来てほしいと言われました。当時おばさんが言ったのは、足痛くて歩けない。

土曜日の仕事が終わって、すぐ駆け足で行ってみました。
おばさんの家に着いて、様子を見たらビックリ。

右の膝裏が痛くて、触ることすらできない。
歩くのは更に無理。
寝返りもできない。
とにかく右膝に少しでも力を入れる事ができない。
右すねの所はパンパン腫れて熱を持った感じ。

顔がけいれん、膝裏が痛いのは寒気と風邪が原因

おばさんに前後の症状を聞いて、不調の理由が分かりました。

おばさんが言うのは、
「先日寒い所に長時間座って、帰宅後も寒かった。当日は暑かったので、旦那さんが良かれと思って扇風機を回してくれた。体に直接当たらないように、風の向きを変えていたけど、やはり寝ている時は風が少し当たって寒かった」

扇風機の風が当たった所は、右の足。
翌日から痛くなったのが、ちょうど右の足。
顔も風にあたって、起きた時は顔面けいれんで口角が歪みそうだったけど、後で徐々に治ったそうです。

危なかったです。
もし風邪がもっと顔に当たったら、確実に顔面神経麻痺になり、半分の顔が歪みます。

顔面神経麻痺は鍼でも治せるけど、2週間以内じゃないと治すのにとても時間がかかります。

旦那さんは、おばさんの顔がけいれんするのを見て「すぐ李哲に電話しよう!」と言い、膝裏の痛みもあったので突然の連絡が来たのです。二人とも顔面神経麻痺には、針が良い常識を知っていました。

解決策は冷やすのではなくて、温めること

私はおばさんに膝裏の痛みを説明しました。
寒さにやられて、また扇風機の風に当たったので、筋がけいれんしています。鍼が終わったあと、温めれば楽になります」

おばさん「え?冷やしちゃダメなの?病院に行ったら、冷やす湿布をもらってやったよ!

私「寒気と風邪で筋が縮んだので、冷やすのはダメです。湿布には鎮痛剤成分が入っています。鎮痛剤は肝臓と腎臓がダメになるので、使わないで下さい」

おばさん「鎮痛剤がダメなら、生理痛を抑える薬もダメ?」
私「もちろんダメです。生理痛はお灸若しくは鍼でも治せる。とにかくお腹を温めれば、生理痛は消えます」

おばさん「そういえば、お腹の深部はすごく冷えている感じがする。生理痛の時にホッカイロ貼って、楽になるのはその理屈か

お腹が暖かくなれば、子宮がんが小さくなる可能性有

ちなみに、おばさんは子宮がん(早期)だと診断されているけど、西洋医学の治療を受けていません。

おばさん「鍼は子宮がんにもいいの?」
私「もちろん役に立ちます。お腹が暖かくなれば、自然に癌が小さくなるし、お腹の周りの贅肉も減ります」(おばさんは体重増加で悩んでいました)

皆さんはきっとなぜ鍼治療を止めたのに、また鍼をしようとしたのか、気になるでしょう。

私の考え方は簡単です。

鍼を信じて私を呼んだ時は、必ず治療に取り組みます。
鍼を信じない場合は、私の方から止める。

鍼を信じて治療し、効果があると感じた場合は続ける。
効果がないと感じた時は止めます。
(病状の段階によって、鍼が効かない時もあるから。)

鍼1回で膝裏の痛みはだいぶ改善

次は、鍼の施術状況を書きます。

最初はうつ伏せ。
右の膝裏の圧痛点をターゲットに左右対称1本ずつ。腰痛もひどいので、腎兪と大腸兪。

15分後に仰向けになってもらったけど、寝返りができなくて大変でした。私がおばさんの足を持って運んで、仰向けで刺したツボは束骨。陽陵泉穴。中極。関元。

  • 束骨は膀胱経の流れる範囲の痛みを取ることができる。
  • 陽陵泉穴は、けいれんしている筋肉.筋を和らぐことができる。
  • 関元と中極は、全体的に温めて免疫力をあげる為です。

15分後に痛い右の足の鍼を先に抜いて、右膝を曲げたり伸ばしてもらったりしました。同時に左足の陽陵泉穴と束骨の鍼を回す。

最初は鍼の響きで叫んだけど、すぐ右膝を曲げても大丈夫になり、おばさんは「だいぶ良くなった」と言ってました

原因も分からない、湿布も効かない、病院って何なんだ?!

5分くらい動かしてもらって、残りの全部の鍼を取り。その後は、家にあるもぐさでお灸を3個しました。

お灸をする時、おばさんが言いました。
「痛くて病院に行ったら先生はいろいろ検査して、ケガでもないし膝関節の骨が削られて痛いかも知れないと言って、湿布をくれた」

おばさんは、また文句を言ってました。
「原因も分からないし、湿布も効かないんだよ。病院って何なんだ?」

私「内科の病気は鍼.漢方薬の方が良い。ケガで骨折した時と歯科は、西洋医学が良いです

中耳炎の治療をしたら、楽になった膝裏の痛みがまた再発!

お灸が終わる頃、おばさんはから質問がありました。
「万年の中耳炎もあるけど、針で良くなるのかな?」

詳しく話を聞いたら、片方は鼓膜に炎症が起きて、もう片方は外耳路に炎症が起きたのがなかなか治らない。少し良くなったらかさぶたを触りたくなり、それでまた破れて化膿の繰り返し。

中耳炎の為に刺したツボは、耳周りの聴宮と聴会、耳門。そして、炎症を抑える曲池。10分後に針を取りました。おばさんが言うのは、「まだ針の響きが残っている感じ」

中耳炎の鍼が終わって、さっきまで楽になった右膝の裏がまた痛くなり、起き上がるのが大変な状況でした。

なぜ痛みがまた再発したのか、私もよく分からない。おそらく鍼とお灸をして、体内の正気と邪気が激しく戦っているでしょう。好転反応に似てるものです。

膝裏の痛みが再発したけど、翌日にはほとんど良くなった

今日はよく寝て、明日もし痛みが再発したら、続けてお灸をすることを薦めて、そのまま帰りました。今までの経験では、その場で良くならなくても、一晩寝て翌日の朝には変わる人も多かったです。もし良くならなかったら、違うツボを考えようと思いました。

翌日の朝7時頃、おばさんからラインが来ました。
「ほとんど良くなった、ありがとう!」

やっぱり遅く変わるタイプ。
治ってホッとしました。

以下は子宮がんと中耳炎とひどい冷え症の治療内容です。

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