こんにちは、李哲です。
簡単な鍼治療例を紹介します。
2022-04-14
70代の女性、常連さん。
以下の記事、半年も治らない膝痛、ヘルニア腰痛が改善され、正座ができるようになり、8千歩まで歩けるようになった。同時に逆流性食道炎の諸症状、夜間頻尿も治した鍼治療例。で書いた方です。
今日の主訴は左膝裏の外側が痛い、歩くのも大変なときがあったそうです。痛い場所を見たら、膀胱経の委陽あたりでした。以下の図で、赤く丸しているところ。
膀胱経のツボを選んでも治せたかも知れませんが、もっと広範囲を治せる申脈を選びました。右の申脈を刺して回したあと、念の為に右の委陽穴も刺して回しました。
そして、回しながら彼女に話しかけました。
「左ひざを曲げたり伸ばしたりして、さっきの痛みがあるかないか教えてください」
彼女は左膝を動かしたあと、驚きと嬉しさが混ざった声で話しました。
「もう痛くないです!」
ひざ裏の外側が痛いのは数秒で治り。
一瞬で治した症例は、ほかにもあります。たとえば喉の痛み。風邪であろうとコロナであろうと、鍼を刺した瞬間から痛みが減ります。以下は一つの例、参考になると幸いです。
喉の痛みを一瞬で治すツボ:魚祭・外関。鍼を刺した2~3分後には喉の痛みが治った症例。
以前、私のおばさんも似たような膝裏が痛い症状がありました。当時は私の腕が足りなくて、改善するのに相当苦労しました。今考えるとその時は下手くそで、おばさんに申し訳なかったです。以下の記事に当時の治療内容が詳しく書かれています。
膝裏が痛くて歩けない、寝返りをうつのもできないのは鍼1回で良くなった
うつ伏せの鍼を刺し終わって、仰向けになった時、彼女はもう一つの症状がありました。頭頂部の外側(右)、あるところを押すと痛いそうです。普段触らなければ痛くないけど、髪を洗ったり触ったりすると痛む。病院に行ったら、きっと謎の病気でしょうね(笑)
彼女が痛む場所は、ちょうど胆経が走るところなので、仰向けで足臨泣を刺して手技を行い。今回も刺す前、彼女に「痛いところを触ってみてください」と伝えました。
足臨泣に鍼を刺して少し回したら、彼女が笑いながら言ったのは「もう痛くないです」
OK、これも数秒で解決。
あとは他の症状に対する治療。
彼女は偏頭痛ではなくて、頭の外側一点が痛いだけでした。だから、数秒で治ったのです。もし頭半分が痛い偏頭痛だったら、完治するまで数回の鍼治療が必要です。以下が一つの偏頭痛治療例、参考にしてください。
腰痛は1回の鍼で治り、ツボを変えてから偏頭痛はさらに減った:頑固な偏頭痛の鍼治療例(1/3)
鍼の即効性。
経験したことがない人は魔法使いだと言うかも知れませんが、当院ではしょっちゅう起きること。ちっとも魔法ではない。鍼の当たり前の効果です。
今日の症状は簡単だったので、ここでおしまい。今度また面白い症例があったら、記事にします。
(おわり)
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