こんにちは。李哲です。
今日は私の鍼治療記録。
頑固な偏頭痛、頻尿、肩こり、足裏と足指のマヒ、感覚が鈍いなどの症状を改善・完治した例。全記録が長いので3回に分けました。参考になると幸いです。
頑固な偏頭痛、頻尿、肩こり、足裏と足指のマヒ(感覚が鈍い)…たくさんの症状がある患者
患者さんは女性、50代。以前、足つぼ整体に通ったことがある方で、久しぶりに鍼治療に来ました。
以下はその記録です。
2018-3-27、1回目。
彼女の主訴は、頑固な偏頭痛、頻尿、肩こり、足裏と足指のマヒ(感覚が鈍い)。
1週間前から急に右の偏頭痛が始まり、イブを飲んでも治らない。ほかには整体・アーユルベーダなども受けたけど、偏頭痛が消えないから鍼治療に来たのです。
今朝までは、右の頭が捕まえられたような痛みがあった。鎮痛剤を飲むと怒られると思うけど、あまりにも痛くて飲んでしまった。頻尿は1時間に1回行くような感じ。尿の色は透明。
私が思ったのは、単純計算だと1日15~20回くらいは行く、かなりの回数です。
坐骨神経痛は右下半身の後ろが、つるような痛みがある。
坐骨神経痛は鍼灸にとって、一番治しやすい症状です。ほぼ1回で治る、もしくは著しく改善します。以下は一つの症例、参考になると幸いです。
足裏と足指の感覚が鈍い(マヒ)も右側。感覚が鈍いのは、右足の5本指全部。足裏は前の3分の1が感覚が鈍いだそうです。
足指の感覚が鈍いのは、ほかの鍼治療例があるので、参考になると幸いです。
彼女が言うのは、「去年も同じ時期にも同じような偏頭痛がありました。季節の変わり目だから偏頭痛が起きますかね?」
私が思ったのは、季節の変わり目と関係があるなら治療は簡単だけど、そうでない場合は回数がかかりそう。以前、もう一人の女性は3回で治したけど、今回は何回で治るかやってみないと分かりません。
彼女の頻尿、足の5本指と足裏の感覚が鈍いのは、全部下半身の冷えがひどいからです。
偏頭痛は胆経の問題なので、関連のツボを選べば良い。あと、今は春で肝臓の季節。もし季節の変わり目が原因だったら、肝臓の兪穴(太衝)だけでも偏頭痛が治るはず。
鍼を刺した時は偏頭痛が消えるけど、鍼を抜くと徐々に戻ってくるのが不思議!
すぐ鍼治療を始めました。
今日刺したのは後谿、天柱、大チュウ(骨会)、腎兪、京門、大腸兪。左の陰谷と委中。20分置鍼。
仰向けでは太陽、霊骨(董氏奇穴)、合谷穴、太衝、関元、中極、腎関(董氏奇穴)、復溜、左の陥谷(偏頭痛に有効)。
鍼を刺している間は、偏頭痛はなくなったけど、鍼を抜いて帰る時、右の偏頭痛がまた徐々に再発しました。
彼女は「好転反応ですかね?」と言って、私もなぜ消えた痛みがまた再発したのか分からなかったです。
とりあえず今日帰って、様子を見る事にしました。
好転反応に関しては、以前書いた小論文があるので、良かったらご覧ください。
腰痛は1回の鍼で治り、ツボを変えてから偏頭痛はさらに減った
2018-3-28
昨日帰ってから、やはり偏頭痛が戻ったそうです。彼女は仕方なく鎮痛剤を飲みました。今日来た時、鎮痛剤のマヒ作用が効いたのか、あまり偏頭痛がないそうです。
腰痛は昨日の鍼で治って、気になるのは首コリと肩こりだけ。肩こり首こりも鍼治療の得意分野だとも言えます。1回だけでも効果が見られるのです。以下は一つの症例、参考にしてください。
頻尿は変化なし。夜中にトイレに行かないけど、昼間は1時間に1回行かないと不安だそうです。右足の裏と指先のマヒ(感覚が薄い)のは、変化なし。
今日は偏頭痛を治すために、ツボを変更しました。
太陽穴から率谷につなげる。針を置いている間は、頭がスッキリだそうです。
鍼を抜いてから、痛みがまた徐々に戻ってきたけど、昨日と今朝の痛みよりは全然マシ。
彼女が帰る時、「来週の予約日まで、万が一途中で痛くなったら、またすぐ来てください。」と伝えました。偏頭痛は痛いときに来たほうが、一番効果が良いから。
彼女のつづきの施術記録は以下をご覧んください。
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