黒い下痢便、氷のように冷たい手足、止まらない花粉症…。
抗生物質をきっかけに体調を崩した18歳の学生さんが、鍼治療で少しずつ回復していった記録です。

黒い下痢便・冷え性・花粉症など多くの症状を抱えた18歳男性
こんにちは、李哲です。
今日はリーキーガット症候群の黒い下痢便、ひどい花粉症、氷みたいな冷え性、日中とても眠い…など、様々な症状を改善した鍼治療例です。文章が長いので、上下に分けました。
患者さんの基本情報
患者さんは男性、18歳、学生さん。
主訴:黒い下痢便・ストレス臭・リーキーガット症候群
彼の一番気になる症状は、
- 半年前から、リーキーガット症候群(お母さんがネットで調べてみたら、この病名がもっともふさわしいそうです。病院でもらった診断名ではありません。)
- 3~4か月前から、ストレス臭(主に外出中に食べたものの臭いがすることがある)
中医学の問診、舌診、脈診内容
ほかの問診で分かったのは、以下の通りです。
- 睡眠の質:寝られる。たまに夢を見る。
- 食欲:甘い物が特に食べたい。
- 大便:毎日3回出る、下痢、色は黒。においはきついこともある。
- 喉の渇き:あまり渇かない。
- 体の冷える具合:冷たい(冷え性)
- 体力、集中力:あまり集中できない。日中(特に食後)はとても眠くなる。
- 朝立ちの回数:ゼロ
なぜ私が朝たちの回数を大事にしているのか?朝たちは男性の健康シンボル。朝たちがなくなったら、すぐ治してくれる医学を探すべき。を見れば分かります。
脈診の結果、左寸脈≧右寸脈。
右の関脈は細。
右の尺脈は沈細。
舌診では、べろの中央と両端に舌苔が欠けている。これは胃腸の機能が、相当弱っている事を示します。
他の気になる症状
他に気になる症状は、
- 日中、寝不足じゃなくてもすごく眠くなる。
- 花粉症(目がかゆい、透明な鼻水がダラダラ出る)。
- 腰痛(2年前に腰椎を疲労骨折した以後から)。
脾胃が弱いのは一目で分かる
彼は見た感じでは、背がとても高いのに痩せていました。
脾胃が弱いのは、見ただけで分かります。脾胃が弱いと食が細い、集中力が続かない、食後に眠くなり、手足が冷えやすいです。
以下の足ツボ整体の症例で、缶コーヒーを飲みすぎて食後に眠くなる男性がいました。もちろん、コーヒーを止めさせて、足ツボ整体を続けることで治り。
抗生物質が原因で悪化した胃腸トラブルと冷え性
脾胃・腎・心の弱りによる冷え性の悪化
中医学の理論で、脾胃の蠕動運動するパワーは2ヶ所から来ます。
- 腎臓の陽気
- 心臓の陽気
彼は腎臓も弱くなっていて、腰痛持ちで疲労骨折にもなっています。心臓が弱いので、冷え性にもなりやすい。
手足が氷のように冷たい理由
彼の冷え性、問診する時はそこまで思わなかったけど、両手を触らせてもらった時はビックリしました。私の手が凍るような冷たさ。ここまで冷える男は、あまり診たことがありません。
手足の温度を大事にしている原因は、以下の記事を参考にしてください。
抗生物質使用後に始まった黒い下痢便と臭いの問題
彼に大便の調子が悪くなったキッカケを聞きました。
お母さんが言うのは、「2年前に風邪と皮膚病で抗生物質を2週間使ってから、下痢がひどくなり、食後に食べ物の臭いがしてきました。たとえば、魚を食べた3時間後にはお腹から魚の臭いがします。」
私は彼のお母さんに説明しました。
「息子さんの胃腸は抗生物質にやられたまま、回復してないです。」
抗生物質は感染症に有効だけど、心臓,を含めて五臓六腑を壊します。彼の様々な不調、特に黒い大便とひどい冷え性は、抗生物質のおかげが大きい!
抗生物質のおかげで、ひどい目にあったアメリカ人女性もいます。ほかの漢方医の治療例ですが、参考になると思います。
1回目の鍼治療で手足が温まり始めた
初回治療で使用したツボと施術内容
治療としては、心臓と脾胃を強化。
1回目の刺したツボは以下の通り。
- 公孫
- 内関
- 合谷
- 太衝
- 中脘
- 関元
- 天枢
- 足三里(補法)
- 三陰交(瀉法)
置鍼時間は40分。途中で針を回したとき、手を触ったら暖かくなってきました。
治療直後に現れた体の変化(手足の温まり)
全部の針を取ったあと、彼が言うのは「手足が暖かくなりました。お腹はまだそこまで暖かくないです。」
以前、鍼灸専門学校に通ったときの症例がありますが、若者の反応はやはり早かったです。鍼1回で完治とは言えないけど、少なくとも手足が暖かくなります。詳細は以下をご覧ください。
黒い下痢便と冷え性は改善と悪化を繰り返しながら前進
2回目の鍼治療後の経過(便通と冷えの変化)
2019.3.19
2回目の鍼。
彼の報告:
鍼治療した翌日は黄色い普通の便が出たけど、2日後からはまた黒い下痢便に戻っている。冷たい手足は2日だけ暖かくなり、3日後からは徐々に冷たくなった。日中のだるい、眠い症状は特に変化なし。最近、花粉症がすごくて目がかゆい、鼻水が出る。
鍼治療の効果が持続する日数が徐々に伸びる理由
私は彼に教えました。
「鍼治療を続けることで、五臓六腑が安定するので、手足が暖かくなる日数が伸びます。便通も同じように、黄色い便が出る日にちが増えます。」
ほかにも判断方法があるけど、詳細は治療の有効・無効がすぐ判断できる方法。あなたは自分の体の感覚を信じるべきが参考になると思います。
花粉症の症状の変化と治療ポイント
2019.3.22
3回目の鍼。
彼の報告:
鍼した2日目までは便通が良い。3日後からは、またもとに戻る。前回より鍼の効果が1日増えました。以前冷たかった手足は、もう寒さを感じなくなり、花粉症も少し良くなってきたそうです。
今日刺したツボは、腎兪、大腸兪、肺兪、風池。中脘、天枢、関元、足三里(補)、三陰交(瀉)、公孫(補)、後渓、太陽、迎香。
花粉症の症例としては、以下の記事が参考になると思います。まれな例かも知れませんが、1回で鼻水とくしゃみが止まりました。
黒い下痢便は一進一退。花粉症の目のかゆみは減ってきた
3回目の鍼治療後の便通と花粉症の改善状況
2019.3.29
3回目の鍼。
彼の報告:前回の鍼をしてから2日は便通が良いけど、3日目からはもとに戻る。目のかゆみは減って、鼻水が垂れるのは特に変化なし。
日中の眠気と胃腸の関係(食後の血流の問題)
日中だるい・眠いのは、昼食を食べて20分後から勉強を始めると起きる。外出した時は、特に眠気を感じないそうです。
私は彼に話しました。
「食後30分間は胃腸に休む時間を作りましょう。すぐ勉強すると、胃腸の血が頭に持って行かれちゃうので、胃腸の貧血になります。」
冷え性が強く出る日の特徴と背景
今日は天気が寒かったせいか、手足がキンキン冷えてました。手は指先から手首まで、足は指先から足の甲前半まで全部氷みたいに冷たい。
以前、足つぼ整体をやったとき、一人の女性もひどい冷え性でした。お風呂で温めたあとは、着替えてすぐ暖房の部屋に走らないと冷え切る。かなりの回数の施術をしてから、やっと冷え性が緩和されたのです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
施術後の進歩は人によります。一気に良くなる人もいれば、彼みたいに病気の根本が深くて頑固で、ちょっとずつしか変わらい人もいます。
焦らないで続けるのも大事です。
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