こんにちは、李哲です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)、西洋医学では不治の病です。まだ原因不明で、有効な治療法もありません。しかし、中医学ではその原因と治療法が分かります。以下の漢方治療例を見れば分かりますが、ALS患者さんは2ヶ月で冷たい手足が暖かくなり、肩・手足の可動域が広がりました。
詳しくは以下の翻訳文をご覧ください。倪海厦(ニハイシャ)先生の弟子:陳先生*1が書いた治療例の翻訳文。中国語本文のリンク先は、ALS患者(漸凍人)
筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者さんの症状、中医学の診断・処方
初診は1997年11月10日。
ALSが発作したのは1994年。
患者さんの主な症状は、
- 顔色は黒
- 食欲はまだ可
- 手足は冷たい
- おでこは熱い
- 小便は薄い黄色
- 睡眠の質は悪い
- 逆流性食道炎で胃が辛い
- 大便は毎日1回(西洋薬の軟便剤を飲んでいる)
- 手足は空気が入ったように腫れて動けない
- 話しても2つの単語、言葉がはっきり出ない
眼診で分かるのは、
- 心臓の陽気が足りない
- 脾臓の区域が大きすぎ
- 腎臓の陽気はまだ良い
他にある自覚症状は、
- 舌は赤くて、舌苔は乾いてない
- 口の中が粘る
- 喉に痰がたくさんある感じ
治療法則:心臓と脾臓の陽気を補充。
処方箋(単位は銭):
- 柴胡3
- 鬱金(ウコン)5
- 黄芩(おうごん)2
- 竜胆草2
- 半夏2
- ナマのトリカブト(附子)3
- 黄連2
- 乾姜3
- 炙甘草3
- 桂枝3
- 澤瀉(ダクシャ)5
- 茯苓3
- 白朮3
- 竜骨5
- 加工したトリカブト(附子)3
- 補骨脂2
- 川窮 1
- 当帰3
- 黄耆5
- 防已2
- 地竜1.5
ほかの市販の粉薬:脾臓の強化と大便を出すためのやつ。

黄耆(おうぎ):肺と脾臓の気を補う生薬
漢方薬治療してから症状の変化
漢方薬を飲んだあとの自覚症状の変化を詳しく説明します。
漢方薬飲むと、2~3時間くらい手足が暖かくなる
12月10日。
4回目の診察。
逆流性食道炎で胃が辛いのは治りました。
患者さんが言うのは、「漢方薬を飲んでから手足が2~3時間くらい暖かくなり始めました」。顔色は黒いのがなくなっています。
今は漢方薬飲んだあと、
- 目が疲れた感じでよく見えない
- 心臓の動悸がある
- 首がこる
- 両足はむくむ
- 小便の量が少なくて、小便の時に熱く痛くなる
処方箋は以下のとおりに変更。
- 柴胡3
- 鬱金5
- 黄芩2
- 竜胆草2
- 桂枝3
- 澤瀉5
- 茯苓3
- 白朮3
- ナツメ2
- 加工したトリカブト3
- 芍薬3
- 黄耆5
- 麻黄1
- 通草1
※ナマのトリカブトを飲んで中毒反応があったので、ナマのトリカブトを削除。
12月18日。
5回目の診察。
よく見えないのと動悸は治り、足のむくみは消えて、小便の時に熱いのもない、小便の量も可。
12月25日。
6回目の診察。
前回の処方箋に防已2を追加しました。
1998年1月2日。
7回目の診察。
乾姜2を追加。
体の腫れが引いて、手足の温度はだいぶ上がった
1998年1月9日。
8回目の診察。
処方箋から防已2を削除。
細辛1.5と白僵蚕(ビャクキョウサン)を追加。
今回の診察でみたら、空気が入ったように体が腫れているのは、ほぼ正常に戻っています。もちろん、治療中に手背のシワがなくなったのも、徐々にシワが戻って来ました。これは陽気が流れていることを示します。
同様に、患者さんは漢方薬を飲んでから手足が暖かくなり、徐々に普段の手足の温度も上がってきました。
粉薬は以下の物に変更(単位はグラム)。
当帰四逆湯9、葛根2、麻子仁丸3。
両手の腫れは引いて、体の動きが前よりだいぶ改善
1998年1月16日。
両手の腫れはなくなり、患者さんは屈指運動が少しできました。リハビリ運動を続ける事をすすめました。
処方箋は変わらない。
「麻子仁丸」では排便が出切れないので、小承気湯4に変更。
1998年1月23日。
進歩はたくさんありました。
両肩は上がる、両足の指も屈伸運動ができて、動ける幅が広くなりました。
1998年1月30日。
両足がむくんでいるので、もとの処方箋の黄耆を5から10に変更。舌は赤く、苔は少なくて白潤。
まとめ:ASLの原因と治療方法
ALS患者さんは望診だけで分かる
ニハイシャ師匠からずっと教わったのは、陰と陽を分別することです。
- 陰は目に見えるもの。
- 陽は見えないもの。
四肢は脾臓がコントロール。
四肢の筋肉の収縮をコントロールします。
患者さんは四肢が動けないので、脾臓の陽気が足りないと判断できます。
心臓は血脈を司る。
脈絡が順調に流れば、詰まりなし。
しかし、患者さんは四肢が腫れているので、心臓の陽気が足りないと判断しました。
言葉がうまく話せないことから、更に心臓の陽気が足りないのが分かります。
以上のことから、治療法則は一目瞭然。
同様に、この原理は病気が進歩したか悪化したかも判断できる。
腎不全で透析をする患者さん、もし記憶力が良くなり、白髪が黒い髪になり、大小便が正常になったら、患者さんの腎臓が回復したのが分かります。
だから、ALS患者さんの四肢が暖かくなり(心臓の熱が四肢まで行けること)、指が動ける(脾臓の働きが戻ったこと)。
以上の症状で、我々あ病気が徐々に良くなっていることが分かります。
師匠はよく言ってるけど、中医学は外に立って中になにがあるかが分かる学問。『難経』にも書いてあるのは、「望而知之謂之聖」。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、ニセの陰虚症状がある
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、もともと心臓の陽気が四肢に行けなくて、上に逆流してベロが赤くなり舌苔がなくなります。つまり、ニセの「陰虚」症状。
そのもとは、心臓の陽気が四肢に行けないこと。理由は途中で詰まりがあり、心臓の陽気が逆流するのです。だから、治療法は陽気を流して、つまりをなくすのがメイン。
心臓の陽気が順調に流れれば、空気が入ったように身体が腫れるのもなくなる。舌苔も徐々に戻ってきます(熱が逆流しないから)。
患者さんが漢方薬を飲んだあと、2~3時間は暖かさを感じるのを見ると、漢方薬は症状に合っています。ベロが赤くて舌苔がないから、陰虚だと判断して陰ばかり補充すると、病気は悪化するだけです。
師匠がよく言うのは、「陽気が戻れば、陰は自動的に生まれる」
弟子の蛇足ですが、「陽気が通れば陰は自動的に消える」と解釈しております。
弟子 陳医師 報告
ニハイシャ先生の評価:西洋薬がALSを作り出している!
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因は、陽気がものすごく足りないからです。
なぜ陽気がここまで非常に足りないのか?
これは西洋薬のお陰。
全ての抗生物質は、身体の陽気を破壊します!
抗生物質で尿失禁になったアメリカ人はたくさんいます。以下の記事は、様々な西洋薬の害を暴露しました。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は前世紀に発見したもので、大昔にはこんな病気がなかった。昔はなかったけど今ある病気は、すべて西洋薬の傑作!
- 認知症(痴呆)。
- 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)。
- 自閉症。
- 多動児(たどうじ)。
- 小児の白血病と悪性脳腫瘍など。
すべて製薬会社の傑作。
製薬会社が一番得意なのは、病気を作り出すこと。
これは欧米人が信じている神さまとまったく違う。
製薬会社の人は皆知っています。神さまは命の奇跡を作ってあげるけど、悪魔は病気と苦痛を作る専門家。二者の目的は違うので、世の中には自然に正と邪の対立があるわけ。
この悪魔みたいな西洋薬の製薬会社をぶっ壊さない限り、人類の安定した生活は無理!
陳医師は非常に若くてレベルが高い中医師です。将来は必ず輝く星になるでしょう。私は台湾の住民たちの代わりに嬉しいです。なぜなら、素晴らしい漢方医がもう一人増えたから。彼は医学知識が豊富だけではなくて、慈悲な仏様のような心も持っています。
患者さんが彼に出会ったのは本当に幸運です。
(おわり)
*1:陳先生は台湾の漢唐中医診所の先生です。診療所の情報は、倪海厦先生の台湾診療所オープン 記事をご覧ください。
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