こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の症例、2005-10-16治療日記を翻訳しました。肺がんのひどい咳、糖尿病合併症の視力低下、てんかんの子供、造影CT検査で黄胆になり死にそうになった患者さん…様々な症例が書かれています。参考になると幸いです。
死ぬのが怖くて、西洋薬を飲み続ける肺がん患者
10/16/2005。日曜日。
金曜日と土曜日が忙し過ぎて、治療日記を書く時間もなかったです。今日書けなかった分を補給します。
土曜日。
肺がんの患者さん。
彼は一生タバコを吸ってない。しかし、肺がんになっています。 この前、西洋医学の先生に脳卒中だと言われ、入院して観察治療をしたのです。
彼はずっと西洋薬を飲んでいます。止めるのが怖くて、漢方薬を飲みながら一緒に西洋薬も飲んでました。
彼の西洋薬を飲んでできた副作用、上半身の赤い湿疹は、漢方薬を飲んでから治りました。しかし、西洋薬を飲み続けてるから、その副作用で脳卒中になったのです。金曜日に彼は退院して、こちらに来て「先生の意見が聞きたい」と言ってました。
漢方薬で治った患者の例をあげても、話が伝われない
「西洋薬の実験品にならないでください!」と説得する為に、木曜日に来た肺がん女性の例をあげました。その女性は漢方薬を3週間飲んで、睡眠が深くなり全身のむくみが消えました。体力が回復して食欲も戻っています。地元の西洋医学の先生には、すでに「肺がんは治っている」と言われてました。
しかし、彼は私の話を聞いても、耳に入らなかったようにぼっとしている。私が彼女のカルテを出して見せても、彼はぼっとしてました。
「西洋薬を止めてください!」と言う私を怖がっているような顔。
彼はその場で私にボロクソ言われました。
本当に愚か者!
カルテを見せても信じないし、西洋薬の実験品になっていても気付かない。脳卒中になったと言われても、西洋薬を止めるのが怖くて止められない。
彼がここに来たのは、漢方薬で脳卒中を治して欲しいからでしょう。その時、彼の友達からお知らせがありました。彼の紹介できたペンシルベニア州の獣医、ジョンズホプキンスメディスンの検査で脳腫瘍が治って、現在、獣医を続けて開業してます。
獣医はもともと、病気で仕事能力がないと診断されてました。アメリカ厚生労働省も不思議がってました。なぜ、悪性脳腫瘍が治ったか?
私「必ず主治医に漢方薬を飲んでいると話しなさい。そうじゃないと、西洋薬のたくさんの副作用が漢方薬のおかげで消えても、先生は西洋薬が有効だと勘違いします。そうすると、もっとたくさんの患者さんに害を及ぼす。あなたの自己中は、自分が死ぬのを怖がっています。しかし、その自己中が他の人に害を及ぼします。」
彼は話を聞いても目が点になったままで、ぼっとしてました。
肺がんのひどい咳、仰向けで寝れないのは1回で治った
金曜日に来た患者さん。
主訴は仰向けで寝れない。咳がひどい。みぞおち辺りが硬くて痛い。
前日の木曜日、「十棗湯」 を1回飲ませて大下痢と吐いてから、今日再診に来ました。
状態は良好です。
仰向けで寝れるようになりました。
黄帝内経で言うのは、「急則治其標、緩則治其本 」。
「十棗湯」 は緊急救命用です。だから、1包だけで十分。肺水腫が治ったら、ほかの生薬で体調を整えば良い。患者さんの回復はとても早くて、今日喜んでまたスポーツに行きました。
視力が完全に回復し、糖尿病・高血圧も良くなった患者
糖尿病の患者さん。
奥さんが看護師の人。
金曜日に再診に来て話したのは、「視力は完全に回復してます。」
彼の一番の趣味は釣り。現在、彼は「釣り道具の糸が通る小さな穴まで見えます」と言ってました。
彼は白内障で手術を受け、その後傷口が治らなくて6回も手術したけど、内出血は止まらなかったです。
今は中医学の治療を受けてから、目がよくなっただけではなく、糖尿病と高血圧までよくなりました。彼の奥さんまで今は病院で、「中医学は素晴らしい!」と言ってるそうです。
皆さん、一つ了解してほしい。こちらの地元で西洋医学の先生、誰でも私の漢方薬がダメだと言ってません。私が事実で証明してるから。
てんかんの女の子は、頭がスッキリになり、言葉が増えて、しかも論理的になった
土曜日。
成長ホルモン剤で癲癇(てんかん)になった女の子、再診に来ました。
先週、漢方薬を飲んでから激しい下痢をして、たくさん吐いたそうです。
私は解釈しました。
「あなたが前回診察中にてんかんが発作して、救急のとき貴方の肺まで問題があることを分かりました。そして、漢方薬に関連の生薬を入れたのです。中医学で言うと、“病在上則吐、病在下則下”。だから、あなたは飲んでから、大下痢と激しく吐いたのです。てんかんがない患者さんが飲んだら、このような症状は出ません。」
女の子は、私の話を聞いてから言いました。
「なるほど!だから、漢方薬を飲んでから、頭がハッキリしたかな。」
私も不思議でした。
彼女の今日の会話はいつもと違う。頭がハッキリして、言葉が多い。しかも論理的です。
彼女のお母さん「前は、娘さんの脱毛処理をしないといけなかったです。お尻周りの直径20センチくらいの範囲で。しかし、この1週間は毛がほとんど出てないから、処理も要らなくなりました。その代わり、尾てい骨周辺にちょっとだけ膿疱ができて、中から化膿液と毛がたくさん出ています。」
彼女のお母さんは、自分の娘が良くなっていると確信してました。
このような癲癇(てんかん)は、人為的に作られた病気です。
一人の中医師は、漢方薬の処方箋だけ覚えるだけではなく、診断方法習得も必要です。どんな不思議な病気でも、あなたを騙せない。
彼女は運が良かったです。
私の目の前でてんかんが発作して。
病気の元がすぐ分かって、治療も簡単になったから。
手術後、癌が20倍の大きさに激変した喉がん患者、咳・鼻水が喉に垂れる症状は治った
喉癌の一人。
テキサス州から来た人。
火曜日から漢方薬を3日飲んで、今日再診に来ました。
咳と鼻水が喉に垂れる症状は治りました。
今は睡眠がとても良い。右側の癌は、だいぶ柔らかくなっています。
最初、癌は小さかったです。しかし、西洋医学の手術後に、すぐ20倍の大きさになりました。しかも、あちこち蔓延して、癌がとても硬くなっています。
このような例、私はたくさん見てました。手術しなかれば大きくならないのに、メスを入れたおかげで腫瘍のサイズが激変する患者はいっぱいいます。
造影剤CT検査で黄疸になり、死にそうになった台湾人、必ず漢方薬で救ってくる
一人の台湾の患者さん。病院に行って胆嚢の造影CT検査 後、全身の黄疸が原因で肌が薄黒くなりました。脾臓は4倍に腫れ上がり、腹水症、便秘、尿が出ない状態。たった一つの検査を受けただけで、患者さんは死と生の堺目に立たされました。
彼のお姉さん夫婦は私の友達だったので、救助するしかなかったです。そうじゃないと、私はこのような台湾人を診ません。なぜなら、たくさんの台湾人は西洋医学を信じていて、治療がとても面倒くさいからです。
患者さんは漢方薬を1杯だけ飲んで、すぐ手足が暖かくなり、嘔吐と下痢、そして小便がたくさん出ました。胃の中は漢方薬を飲んでから45分くら沸騰して収まった。その後、食欲が戻り、体力が回復。
しかし、彼は「こんな反応は正常ですか?」と聞いてきました。
良くなったかどうか、自分で知っているはず。
死ぬか生きるかの堺で、まだ漢方薬を飲んだ後の反応を疑っています。
西洋医学の治療で、脾臓が4倍腫れたのを知っている。それなのに、また西洋医学の話を信じて、漢方薬は疑う。私は忙しくて手が空かないのに、友達の弟を救うために、またたくさん解釈しないといけない。本当に疲れました!
このような腹水症は、とても治しやすいです。唯一に難しいのは、手術後と抗癌剤使用後の腹水症。理由は結合組織の変化。
彼の胆嚢は、造影剤 で詰まっています。だから、胆嚢を洗う時に嘔吐反応がある。腹水症でお腹が大きいので、大小便が一緒に出てます。
この人は確実に救えます。
問題は彼の頭に植え付けられた、西洋医学の間違った知識の「毒素」。
(最後は省略)
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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