脈拍が速い・胸にできた薬疹は数回で治り、西洋医学のケツを拭いた例

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こんにちは、李哲です。

西洋薬の副作用で、脈拍が速くなり、胸に赤かゆい薬疹ができた鍼治療例を記録しました。

薬に対してアレルギー反応が起きると体中に湿疹ができます。その時は、もっと大量の薬(ステロイド剤)で治すのではなくて、漢方薬とか鍼治療を試してください。

突然現れたかゆい薬疹と脈が速い(脈拍90くらい)現象

男性患者、80代。
この1年くらい血をサラサラにする薬、血圧降下薬など飲んでいます。私は止めさせようと説得しましたが、いろんな原因でそのまま飲み続ける事になりました。この男性の記事は、以前書いたことがあります。

2週間に1回の鍼治療で、いろいろメンテナンスをしてきましたが、2ヶ月前に脈診をしたとき、ビックリの状況でした。

なんと、脈がとても速い!
90~100/分。
しかも脈が硬い。

これは肝臓の中毒を示すので、患者さんに今の状態を話しました。

私「脈拍がすごい速いですが、気づいてないですか?薬の副作用だと思いますが…」

患者「そうですね。毎朝、血圧と脈拍は測っているから、最近脈が速いのは気になりますね…以前は1分間の脈拍が50代だったのに、今は90代になりました…

私「歩いて息切れはないですか?」
患者「息切れはしないです。」

私「病院の先生と相談して他の薬にするか、もしくは止めたほうが良いと思います。」
患者「病院の先生に話してみます。」

当日は脈が速いのを治すための施術。

背中の心兪、肺兪など心臓に良いツボを刺して、仰向けでは内関などを追加。

お腹の鍼をする時みたら、
なんと胸あたりに赤い湿疹が出ている!

以前はなかった湿疹だったので、患者さんに聞きました。

私「この湿疹は以前なかったけど、最近できたでしょう?薬疹だと思いますが、痒くないですか?」
患者「痒いです。病院からもらった塗り薬を塗っています。」

私は見てすぐ分かりました。これは飲んでいる血圧降下薬、血をサラサラにする薬の副作用による「薬疹」です。

本当に不幸の立て続き。
長期間の薬を飲んでから脈が速くなり、薬疹まで出ています。

薬疹と脈が速い原因は、肝臓と心臓にある

脈が速いのは、心臓がやられた時の症状です。

心臓が弱くなり、一回で噴出する血液量が足りないから、心臓が頻度をあげて収縮するしかない。脈が速くなると、動悸・息切れ・心臓がバクバクするなどの自覚症状が出ます。

幸いにも、この男性患者は特に自覚症状がなかったこと。

「薬疹」は文字とおり、ある薬を使ったあとに現れる湿疹、薬の副作用です。

すべての西洋薬は肝臓と腎臓に悪い!肝不全・腎不全を引き起こす!

すべての西洋薬は肝臓と腎臓に悪い!肝不全・腎不全を引き起こす!

中医学の理論でいうと、薬疹は肝臓に毒素が溜まっているのが原因。肝臓の毒素が血液の流れと一緒に皮膚に行って、アレルギー性反応が出るので湿疹ができます。

すべての西洋薬は、肝臓と腎臓に負担をかける毒物なので、薬疹が出るのは当然のこと。

病院の薬を止めれば、薬疹はしばらく経つと治ります。 しかし厄介なケースもあり、なかなか消えない時があるかも知れません。

治らない場合は、漢方薬もしくは鍼灸治療を受けてください。

ステロイドを使うのは、火に油を注ぐやり方。後々で、さらなる深刻なトラブルが出ます。ステロイドに関しては、過去記事でも話したことがあります。

鍼治療で薬疹は消えて、脈拍は60~70/分に戻った

この患者さんは、いつものツボ以外に大衝、血海、三陰交、曲池、合谷などを追加しました。解毒作用があるツボで、皮膚のトラブル・薬疹を治せます。

2週間に1回の鍼。
計4回の鍼治療後に胸の赤い湿疹は、ほとんど消えました。

私が湿疹のことを聞いてなかったら、患者さんは忘れていたところ。

脈拍が速いのは、2~3回の鍼治療でもとに戻りました。
ほかの女性患者の例もありますが、数回で脈が速いのが治りました。詳細は以下をご覧ください。


この男性患者は、もとの内臓が強かったので、すぐ回復しています。

面相でも分かりますが、このおじいちゃんは内臓が強いので長生きする人。(西洋薬の害がこれ以上なければ)ほかの方だったら、2~3回で回復できるとは限らないです。

薬疹が消えたのは、ステロイドのおかげではない

この薬疹に関して、西洋医学の先生はきっと塗り薬(簡単にいうとステロイド)が効いたと思うでしょう。

先生、あなたは間違っています。

ステロイドは、びっくりのスピードで「効く」!

こんなに1~2ヶ月もかけて、ゆっくり治るもんではない。徐々に回復したのは、鍼治療のおかげです。

ステロイドでどのくらい早く「治る」か、患者さんの証言があります。
「ステロイドを塗った翌日には、肌が鏡みたいにツルツルになる!」

おわりに

化学薬品は飲まない。
なるべく自然な漢方薬・鍼灸で治療する。
こんな考え方の人は、あくまでも少人数です。

西洋医学が主流というか、一辺倒になっている世の中。西洋医学の先生と患者さんが、正しい知識をもっていれば残念な事が減ると思います。特に西洋薬の副作用に関しては、良く調べないといけない。

上記の男性患者の例ですが、血圧が下がれば健康になる事ではないです。しかし、西洋医学の先生が習ったのは、「異常な値」。正常値に戻すのが彼らの仕事。どんな時が健康なのか、先生たちも知らない。ほかの常識に基づいた考え方を求めても、彼らには理解不能です。

徐々に中医学の考え方が普及されたら、病院の先生の考え方も変わり、患者さんへのアドバイスも正しい方向になるでしょう。

西洋医学のケツを拭いてムカつくけど、一人ひとり説得しながら頑張りたいと思います!

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