こんにちは、李哲です。
私のオジサンとおばさん(3)の鍼治療例を書きます。前回の治療内容は以下をご覧ください。
2017年7月20日。
オジサンは今日来てない。
3番目のおばさんだけの記録です。
おばさんは先日、膝周りに鍼を刺したのが良かった、膝がだいぶ楽だそうです。ただし、まだ少しは痛みがある。階段を降りる時、特に痛む。手指関節痛.腰痛はまだあり。便通は悪くて、浣腸しないと出ない。
浣腸はもう何年前から使っているので、私が思うのは、おそらく直腸の所が退化していると思います。完全に退化する前に、浣腸する薬を止めて、漢方薬若しくは鍼で腸の働きを戻そうとしています。
直腸の働きがなくなり、便秘症が治らなかったら、次に待っているのが大腸がんです。最初から鍼灸若しくは漢方薬で便秘症を治せば、大腸がんにもならない!
たとえ大腸がんになったとしても、漢方薬と鍼で治せます。以下はニハイシャ先生1の症例、参考になると幸いです。
おばさんが言うのは、最近はバドミントンすると汗をかくようになった。以前は走っても汗が出なくて、顔だけ真っ赤になって恥ずかしかった。
ちなみに、おばさんがダイエットの為に運動を始めたのはけっこう前からです。最近の事ではない。最近あったのは、鍼を始めただけです。
私はおばさんに話しました。
「おばさんの心臓は本当に弱い。だから、今日も背中の心兪.肺兪などを刺してあげる。」
心兪はめちゃくちゃ響いてつらかったそうです。ほかの腎兪.志室などは、まあ何とか我慢できる。
運動すると顔が真っ赤になる女性は以前治療したことがあります。詳細は以下をご覧ください。
仰向けでの鍼が終わる頃、おばさんは私に質問がありました。
おばさん「鍼でトイレが増えたりする?」
私「頻尿.尿崩症が減ったりは見たけど、逆に悪くなるのは見たことがないです。」
おばさん「最近は尿が多い感じ。」
私「体内の冷えが外に出る時、汗で出すか、若しくは尿.大便で出ます。しばらく様子を見て下さい。今のは良い兆候だと思います。」
施術後に便と尿がたくさん出た症例は以下をご覧ください。
おばさん「小さい時に夜尿症で困ったけど、今でもたまに夜尿症になる。夢の中でトイレをすごい探すけど、ドアが見つからなくて困るんだ。自分の家では良いけど、泊まりに行った時は本当に困る。子供みたいに夜尿症になるから、泊まりにも行けない。」
私「心配しないで。これは鍼で治るから。」
おばさんの話を聞いたら、以前は夜中に4回くらい尿意で目が覚めたけど、最近は1回で済む。根絶まではしてないけど、回数は減りつつあります。
腎機能を良くすれば、夜尿症も治るし、尿意で目が覚めるのもなくなり、朝までグッスリ寝れます。
今日は足に腎関と復溜を追加してあげました。お腹は相変わらずの関元と中極。この4つで尿が漏れる症状は良くなるはず。
腕には内関を追加してあげました。何故かと言うと、おばさんが言うのは、寝つけるのが大変。以前は布団に入って2時間経っても寝れなかった。最近は遅くまで体力仕事をして、帰ったらバタンキューするけど。
眠りが浅い.夢をよく見るのは心臓の働きなので、内関は心臓の強化にもなるし、ちょうどおばさんの手がすごく冷たいので、手の冷えも治せます。
本当は神門も刺してあげたかったけど、内関でものすごく悲鳴を上げたので、神門は止めました。
全部の鍼を取ったあと、おばさんが言うのは「手は触ると表面が冷たいけど、自分の感覚では中がとても熱い。血が流れているのが分かる。」
鍼は即効性に優れているので、ほぼ刺した瞬間から暖かくなります。以下はもう一人の例、参考になると幸いです。
おばさんが帰る時、「明日も来る?」と聞いたら、おばさんは笑いながら頭を振ってました。
「明日も受けたら死んじゃう。来週にするよ。」
↓続く
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
↩︎
コメント