
こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医師、倪海夏(ニハイシャ)先生1の治療日記、故事篇專講案例給大家聽(漢唐中醫倪海廈撰寫)(2006-9-27発表)を翻訳しました。大腸がん、骨癌の症例が書かれています。参考になると幸いです。
大腸がんの患者:右下腹部痛は完全に治り、便通は毎日出るようになって、EDまで良くなった
09/27/2006、男性、M君。
初診は今年の2月22日。当時の治療内容は、以下をご覧ください。
今日診察に来て彼が言うのは、すべて正常になりました。
- 睡眠の質は良い。
- 食欲は良い。
- 両足は暖かくなった。
- 大便は毎日1回。
- 小便の色は薄い黄色。
- 体力は増えて、ED(ぼっき不全)まで良くなった。
彼は「自分が賢い」と喜んでました。
彼はたくさんの親族が西洋医学の癌治療を受けてから、死んだのを見ている。親族が癌で死んだのではなくて、抗がん剤と手術のせいで死んでいることを彼は知っていました。
彼は教訓を得たので、最初から中医学の治療に任せている。だから素早く回復しているのです。
漢方薬治療してから、大腸癌は肝臓に転移してないし、右下腹の痛みは完全に消えて、以前はよく鎮痛剤で収めたけど、今は鎮痛剤1粒も要りません。
彼の症例は、以下の事を証明しています。
西洋医学の治療さえなければ、癌患者は生きるチャンスがあります。いったん西洋医学が治療し始めると、患者さんはほとんど生きるチャンスがありません。
私はよく西洋医学の先生に言います。
自分が治せないなら、正直な話をしたほうが良い。正直な話をする先生は、逆に患者さんに尊敬されます。治せないのに無理やり治療して、患者さんは最適な治療タイミング失ってしまいます。先生にとって、何のメリットがありますか?
もう降伏しなさい。
がん患者を触らないで。
この大腸がん患者が生きてる証拠です。
もう救ってきたのに、まだ異議がありますか?異議があるなら、次回に大腸がんの患者さんをあなたに紹介します。先生がどう治療するか見てみたい。
もしくは、先生のあなたが大腸がんになった。あなたが手術後に抗がん剤を打って、最後は肝臓と肺に転移しました。「もう治せません」と西洋医学に言われた時、私のところに来て。漢方薬の治療でどうなるか、私たち見てみましょう。
あなたですら抗がん剤を受けたくないのに、患者さんにはもっと薦めてはいけません。過度な抗がん剤治療を受けたあと、我々中医学先生が治療する時は至難の技です。
上で話した大腸がんの例は、完全に西洋医学の治療なしで、漢方薬のみです。しかし、台北迪化街の老舗漢方薬局の人は、大腸がんで台湾大学医大で手術を受けて、その後肝臓に転移して死んでいます。前後2年もかからないうちに。
皆さん教訓を得てください。
薬局は生薬を売るところです。
処方箋を知らないなら、知らないと認める。
知っているふりをすると、最後は自分の無知で自分を殺してしまいます。
骨癌の患者は1週間で不眠症、冷え性、頻尿が改善され体力も増えた
今日、j君が再診に来ました。
初診は先週。
忙しすぎてこの例を忘れていました。
この男性は86歳。
第2次世界大戦に参加した軍人です。
09/15/2006、軍隊病院で「骨のがん」だと診断され、友人の強いすすめめでこちらに来ました。初診の時、彼は体内の冷えがひどくて、動悸もありました。
1周間漢方薬を飲んで、今日また再診察。
- 不眠症はだいぶ改善され
- 体力が増えて
- 頻尿は改善され
- 大便の調子は良い
- 両足は暖かくなってきた
彼は放射線療法など拒否して、もう歳だから自然に死ぬのを希望してました。
絶対西洋医学の治療を受けない。
この考え方が彼を救ったのです。
今日彼が私に教えたのは、「こんな治療法を探し求めて、4年経っています。過去の4年、自分の生命力が徐々に消えるのが見えました。しかし、漢方薬を1日飲んだだけで、生命力が戻ってきた感じ。正しい治療法を探したと実感しました。」
診療所を離れる前、彼は振り向いて私に言いました。
「出合いにありがとう!中国は5千年の歴史があるから、必ずその素晴らしさがあるはずと思ってました。今日その素晴らしさを実感し、この一生無駄にしてないです。」
彼の処方箋を見たら、炙甘草湯をアレンジしたものだけでした。危機一髪の状況でも逆転勝利できる 『傷寒雑病論』の処方は、本当にすごい!
『傷寒雑病論』の処方箋は代々伝わって来ています。ただし1000年の間、熟練に応用する人が少なすぎる。その絶妙な応用方法は、今の人はもっと知らない。
秘密というのは、みんな忘れているもの。今の人たちはみんな忘れているけど、私だけが使っています。(人紀クラスの生徒さんたちに託す期待の言葉は省略。)
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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