こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の症例、2010年08月23日診療日誌を翻訳しました。
1.全身性強皮症(SSc)、西洋医学は原因も分かってない
先週土日、私はずっと硬皮症患者さんの治療法を考えていました。
彼女の家庭環境を私はよく知っています。彼女は一人娘。親はお姫様みたいに、彼女を育てて来ました。彼女ももちろん、親をとても愛しています。
1年前、私は彼女の人工透析の生活を終止させました。半年後、彼女のお父さんがなくなり。もともと彼女の体内に蓄積された寒気と湿気は、あまりの悲しさで硬皮症を引き起こしたのです。
現在、彼女の体調は急速に悪化しています。すぐ治してあげないと、せいぜい2年の余命でしょう。
私が思うのは、彼女のお母さんは現在80歳でまだ元気にいます。この前は旦那さんをなくし、今度また愛する娘をなくす。娘さんを治してなかったら、お母さんも危なくなります。
全身性強皮症(SSc)は西洋医学にとって、原因不明。もちろん、治す薬もありません。
今、私は彼女の最後の希望です。しかし、来週私は仕事でフロリダ州から離れないといけない。処方せん出せるのは2回のみ。本当にプレッシャー強いです。彼女の病気を解決しないと、私は心が不安でしかたない。
病気の原因、私は彼女に話していません。話したって何の役にも立たないし、余計に彼女のお父さんへの思いが強くなり、逆に病状を悪化させる。なので、病気の原因に対して、「中医学もよく分かりません」と答えました。
前回の治療内容は、以下をご覧ください。
2.西洋薬とサプリで、骨粗しょう症と膀胱炎になった更年期女性
一人の華僑、中年女性。
主訴は
- 骨粗しょう症。
- 小便の時、やけどしたように熱い。
- ぼうこう炎。
- 不眠症がひどい。
- 半年くらい生理が来てない。先週、久しぶりに生理が来たら、大量出血で倦怠感が強い。彼女は更年期で、生理不順になっています。
このような病気、私はぱっと見ただけで分かります。すべて西洋薬の傑作。
彼女は不眠症で睡眠導入薬を飲んでました。
睡眠導入薬の副作用は、夢遊病とうつ病。もし、うつ病で抗うつ剤を飲んだら、将来的に自殺願望が増える。
アメリカの西洋医学の先生は、よくプレマリン(pramarian) を更年期女性に処方します。女性患者に長期的に飲んでもらうために、プレマリンを長年飲めば「骨粗しょう症の予防になる」と言います。この詐欺は今でも続けている。
彼女は骨粗しょう症になってから、サプリメントと牛乳でカルシウムを補給しました。
カルシウムのサプリメントは、骨の補給になるところか、逆に腎臓.膀胱.尿道に結石を作り、ぼうこう炎になるのです。
西洋医学はこれも知らないで、続けて彼女に抗生物質を飲ませている。だから、彼女はずっと治ってないままです。
このような治療例、私はたくさん見てきました。聞いただけで分かります。
私はもう一つ処方を出して、不眠症を治す同時に結石も治せる。
彼女の両手の裏は赤色が強い。これは肝臓に毒素が溜まっているのを証明するので、同時に解毒作用がある生薬も入れました。
ほかの症状は、お尻の外側が痛い。
お尻の痛みは、その場で針してすぐ治しました。
こんな簡単なもの、西洋医学の治療でどんどん難しくなる。
西洋医学は本当におかしい医学です。
なのに、今は信じている人が大勢いる。
3. 乳がん患者、ひどい寝汗・不眠症と胸の灼熱感は治り、体力が回復し気持ちまで晴れてきた
8月9日、ペンシルベニア州から来た乳がん患者さん。アメリカ人。前回の治療内容は以下をご覧ください。
今日で3回目の診察です。
2週間の煎じ薬を飲んで今の状況は、
- 体力がかなり回復
- 夜中に寝れるようになった
- 右乳房の灼熱感は全部消え
- 気持ちまで晴れ
- ひどい寝汗をかくのも消えた
彼女の初期症状と今を比べると、大体8割は回復していると判断できます。
初診時を振り返ると、彼女は先に乳房摘出術をして、近くのリンパ節も切除。その後は12クールの放射線療法。その後はタモキシフェン(Tamoxfen) の投薬治療を受けました。
彼女は強烈な副作用で薬が飲めなくて、友人の紹介でこちらに来たのです。現在、彼女は自分が良くなったのを知って、とても喜んでいます。
タモキシフェン関連の治療例は、以下の記事でも書いているのでどうぞご参考に。
私は彼女に、もうペンシルベニア州に戻って良いと話したけど、彼女が言うのは「戻らない。ここに残って私が診療所を離れる日まで、地元に戻りません。」
アイ…患者さんが医師に対する依存は理解できます。しかし、10日後私は一時的に離さないといけない。これもしかたない事です。
次の4回目の治療内容は、以下をご覧ください。
今は年に2ヶ月の診察しかしてないけど、なるべく一人ひとりの患者さんの治療で最善を尽くします。同時に研修に来ている生徒さんも勉強ができるようにしています。
生徒さんたちは頑張って下さい。
乳がんを死亡リストから削除するのは、功徳無量です。
上で話した患者さん、回復のスピードが速いので、処方箋は変えない。続けて同じ処方でいいです。患者さんが飲んで効き目があるのに、勝手に先生の有効な処方箋を変えるのは、患者さんの命を大事にしない医師です。
今度、皆さんは各段階の乳がんに対する治療が分かったでしょう。
皆さんは自分の診療所に帰ったあと、もっとたくさんの乳がん患者さんのためになって下さい。私が苦労して訓練したのを裏切らないで。
すべての中国人女性患者は、よく聞いて下さい。
あなたが本治療院に来る前、乳房の生検をした。もしくは手術・抗がん剤をした場合、私は治療しません。私の弟子たちに診てもらって下さい。
私個人は絶対にこのような中国人は診ません。ただし、アメリカ人は診ます。
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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