こんにちは、李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1の乳がん論文を翻訳しました。
中医学で定義している「乳がんステージ1」の細かい自覚症状と、関連する漢方処方箋の紹介します。
乳がんステージ1の症状
乳癌ステージ1、2、3の具体的な自覚症状。乳がんが転移したかどうかを判断する方法【中医学理論】で、私は乳がんをステージ1~3に分けました。今日は主にステージ1を話します。
乳癌ステージ1の主な症状は以下のとおり。
- 不眠。
- 時に便秘、時に下痢で不規則。
- 手足が冷たい。
- 顔はほてるときが多い。ちょっとした力仕事でも、顔に汗をかく。でも、体には汗かかない。
- たまに動悸がして、心拍数が早くなる。
- 母乳と生理は同じもの。もし母乳が乳房に余ってる場合、女性は自分で分かるはず。同時に生理不順の症状も出やすい。
乳がん第一期、よく使われる漢方薬
次からは治療の話です。
①不眠の処方箋
「経方家(傷寒家)」(日本では古方家と謂う)は、不眠の女性を治す時は黄連阿膠湯 、酸棗仁湯 、梔子豆鼓湯 などがあります。
不眠を治すとき、毎日笑うことをすすめます。
笑は心臓にとても良いから。
心臓が良くなれば、睡眠の質も良くなります。
②便秘の処方箋
漢方には大黄甘草湯 、 調胃承気湯 、 小承気湯 、大承気湯 、 大柴胡湯 、 麻子仁丸 などたくさんの便秘を治すものがあります。
便秘はとても治しやすいもの。
特に閉経後の女性は、毎日正常な便通が必要です。
一日2~3回でもかまわないので、便秘は必ず治してください。
③手足が冷たいときの処方箋
手足が冷たい原因は、「心陽」(心臓の陽気)が少ないからです。
漢方には四逆湯 , 瓜蒌薤白桂枝湯 、八味地黄丸 、 温経湯 、当帰四逆湯 など心臓の陽気を強くするものがあります。
西洋薬が好き、ビタミン剤などサプリが好きな女性、ほぼ100%手足が冷たいです。
その原因は、飲んでる薬とサプリで心臓がダメになるから。
④顔がほてるのを治す処方箋
ちょっとした力仕事でも顔に汗をかき、でも体には汗かかない。これは「陽明經」(胃)の熱が上に逆流したからです。
⑤動悸、心拍数が上がるときの処方箋
動悸、心拍数が上がる症状に対して、中医学での分析は以下の通りです。
- 心血が足りない。
- 肺の中の津液(水分)も足りない。
- 小腸の火が足りなくて、腎水が逆流して心臓のところに来たから動悸になります。
漢方で治せるのは炙甘草湯 、黃連阿膠湯、真武湯 、苓桂术甘湯 などがあります。
⑥生理不順を治す処方箋
もし母乳が乳房に余っている場合、 女性は自分で分かるはず。
この場合は、生理不順の症状が出やすいです。
生理不順と言うのは、生理の周期・量・時間などの異常。あと54歳、55歳になっても生理がくるのも異常だと言えます。
漢方には温経湯 、当帰散、 桂枝茯苓丸 、当帰芍薬散 などがあります。四物湯 ,、八珍湯 などを使うときもあります。
以上の場合は、中医学にとって治しやすいものです。まだ未病の段階だから。
西洋医学は未病を治すことができない!
西洋医学は二つだけ。
数値の正常(健康)、異常(病気)。
未病という概念がありません。
だから、未病の段階で治すことができません。
例え話をします。
たくさんの人は心臓病の最初、様々な症状が現れます。
- 心臓のあたりが痛くなる。
- 手がしびれる。
- 心臓の動きが早い。
- 心臓が痛くて背中までつりそうに痛い…
などの自覚症状があって、病院に行ってEKG とStress test をやっても正常だと言われます。
本当に心臓病が発作する時じゃないと、先生は貴方を心臓病だと診断しない。ひょっとしたら精神病だと診断するかも知れません。
中医学は健康、未病、病気。この3つの基準がある
中医学は西洋医学と違って、病状を三段階に分けます。
1.健康の段階
この基準は過去記事をご覧ください。
2.症状が現れる段階(未病の時)
中医学には未病を治す言葉があります。
その意味を詳しく説明した記事があるので、どうぞご参考に。
3.病気の段階
病気の段階になった場合、患者は半分のチャンスしか残ってません。これだけではなく、火に油をかけたような問題があります。それは、西洋医学の治療が病気を作り出すこと。
例えば乳がんは最初ただの乳がんなのに治療すればするほど、+肝臓がん+肺がんになる。関連の症例は以下をご覧ください。
第3段階は中医学で『厥陰症』 と言います。
この段階になると死亡率が高いです。
本物の中医師はこの時、患者さんの正常な便通と尿を維持し、食欲、心臓と腎臓の陽気を守れば救えます。
私の経験から見れば、患者が西洋医学の薬を少なく飲めば飲むほど、3大療法をやらなければやらないほど、救うチャンスはあります。いくら重症な肝臓がんでも、すい臓がんでも。
単独の癌は(肝臓がん、肺がん、白血病、リンパ癌、悪性脳腫瘍)治しやすいです。かかる時間がみんな違うだけ。しかし、途中で西洋医学の治療が入った場合、ほとんど救えられません。
最初はただの乳がんだったのに西洋医学の治療をした結果は、+肺がん+肝臓がん+大腸がんなど。もっと頭にくるのは、乳がんはまだそのまま残ってること。こんなショックに耐えられる患者はいますか?
漢方の力は、あなたの想像以上に強い
実例で説明します。
肝臓がんからくる腹水と便秘。
漢方を飲んだ2時間後、大量の大便と水が出ます。
西洋医学はできますか?
以下は2つの漢方薬治療例、どうぞご参考に。
中医学の先生はいろんな癌を治すとき、2つの原則を守ります。
- 水の循環を改善
- がん細胞の口に飯が入るのを止めさせる
①水を加熱して、癌細胞が好む環境を変える
西洋医学は血の検査はよくするけど、水の検査はあまりしません。
水は体の70%、血は体の25%を占める。
体の25%の検査資料で、全体の状況を判断するのは信用できるでしょうか?
なぜ私が西洋医学の血液検査を信じないのか、これが理由なのです。
全ての癌患者。
手足は必ず氷みたいに冷たい、低体温症です。
なぜかというと、
がん細胞が冷たい水が好きだから。
がん細胞は自分が生き残るために、体の温かい水をどんどん冷たい水にします。
体の温かい水は誰が提供してるのか?
それは心臓。
心臓は一日10万回以上動いて、体に熱を提供しています。
正常な人の場合、温かい水と『気』が体に入ってるから、地球の重力があっても体の重さが分かりません。(風船に熱い気を入れたように)温かい気と水が少なくなったら、体は重く感じます。
中医学では生薬で心臓の陽気を強化してその陽気を小腸まで移し、全身に陽気(温かい気)が溢れるようにできます。そうすると体の水も温かくなり、がん細胞は砂漠に落ちたように、飲める水がなくなって餓えて死ぬしかないです。
②がん細胞の栄養になるものを止めさせる
皆さん考えてください。
人間は生きるために飯が必要です。
がん細胞は飯が要らないですか?
西洋医学はなぜがん細胞の飯を研究しないでしょう?
製薬会社のボスがそんなに頭悪いと思いますか?
そんな研究をやるわけないです。
自分の商品がまったく売れなくなるから。
ビタミン剤、サプリなどの害をもう1回話します。
中国1000年前の死体が発掘されて、筋肉などは残ってないけど骨だけは残っていました。昔の人たちはビタミン剤がなくても、骨粗しょう症にはなっていません。今の人たちはまだ死んでもないのに、先に骨がボロボロになっています。
私がその原因を教えます。
あなたが骨のために飲んだサプリは、逆に骨をボロボロにします。それだけではなく、腎臓結石にも作り出す!
中医学は西洋医学の栄養調査がなくても、どんな食物がどんな癌に効くか分かります。なぜなら、中医学は『象』の理論を使うからです。
例えば乳がんの場合。
葡萄など乳房の形に似てる食物は、全て乳癌に効きます。
葡萄は食べる時、皮まで食べないとダメです。
食物に毒があるかどうかの判断も簡単です。
水に浮くのは毒がない、沈むのは毒がある。
自然な食物は粒が大きいから、人間の体は必要な栄養だけ吸収して、残りは外に出します。がん細胞の口まで入りません。がん細胞が好きな飯は、人工的な栄養(サプリ、ビタミンなど)。
以上の二つを守るのが、中医学が癌を治せる主な原因です。
以下は最も難しい末期乳がんの治療例。腐った乳房が再生され、きれいな皮膚にまでなっています。西洋医学には絶対こんな治療例がありません。
病院で半殺しにされてから、中医学治療を受けるのは不公平
西洋医学の治療を受けた人たちに、話したいことがあります。
治療受けて息も絶えだえで、免疫力がボロボロになってから、中医学の先生のところに来ても、私達はどう助けたらいいですか?
もっとも危険な症状、腹水、大小便が出ない。これを解決したとしても、体に残ってる西洋薬の化学毒素が、中医学の先生を待ってるのです。
こんな時「中医師先生、治してください!」と言うのは、中医学に不公平です。私たちは神様ではないから。
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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