虫垂炎と胆嚢炎が原因の腹痛・口の中が苦い・視力低下で見づらい・粘液便は鍼4回で治り、ついでに朝たち回数も増えた例。

虫垂炎=即手術、と思っていませんか?
でも中医学では昔から鍼だけで治す例が普通にありました。

50代男性が激しい腹痛・口の苦さ・便秘で来院。
血液検査でCRP・白血球急上昇、レントゲンでも胆嚢炎か虫垂炎か不明。

それが鍼4回だけで完治、炎症マーカーも正常に戻った実例をご紹介します。
「手術しか選択肢がない」あなたの常識が変わるかも…?

目次

虫垂炎と胆嚢炎で強い腹痛とともに、口が苦い患者

こんにちは、李哲です。
今日は私の鍼治療例の紹介。

2017年11月10日。
男性、50代。
昨日から腹痛、便秘で大黄牡丹皮湯だいおうぼたんぴとうを飲んで、今日の昼には黒い便が出たそうです。熱は昨日の37度から35.6度に下がってきた。お腹は全体的に痛い。特に右脇腹がつらい。

虫垂炎や腹痛で苦しむ男性がお腹を押さえるクローズアップ
激しい腹痛で両手でお腹を押さえる男性。記事では鍼治療だけで虫垂炎と胆嚢炎が完治した50代男性の症例を紹介しています。

昨日検査してもらった血液検査データを見せてもらったら、CRP上昇、白血球上昇。炎症反応が強いです。レントゲン撮影したけど、胆のう炎なのか虫垂炎なのか、はっきり分からない。もっと大きい病院で精密検査が必要だそうです。

彼が言うのは、2週間前から便が出きってない、週末になるとまとめてたくさん便が出る感じ。

関連記事:4~7日に1回の便秘は、3日の大黄附子細辛湯で治り、睡眠障害と情緒不安定も治って体力回復した症例

最初は単なる盲腸炎だと思いましたが、彼の一言で判断が変わりました。彼が言うのは、「2週間前から口が苦いです」

口が苦いのは、『傷寒雑病論しょうかんざつびょうろん』で言う”少陽証”。
五臓六腑で言うと、胆嚢に問題があるときです。

中医学の診断と、鍼治療で起きた変化

確認の為に先にうつ伏せで、胆兪と肝兪あたりを押してみたら圧痛点あり 。仰向けで足三里穴下の盲腸点に圧痛点あり。陽陵泉穴下の胆のう点に圧痛点ありました。耳の反射区を押してみたら、胆のうも盲腸も圧痛点あり。これで診断は終わりました。

私は彼に話しました。
「おそらく胆のうと盲腸、両方に問題があります」

以下からは鍼治療過程での症状の変化、そして中医学の解釈です。

関連記事:急性虫垂炎で話もできない女性:1回の鍼で激しい痛みが減り、3日の漢方薬でほぼ治った

1回目治療:腹痛がすぐに軽減

1回目の治療としては、うつ伏せで肝兪、胆兪。
仰向けでは盲腸点、胆のう点、中脘、天枢、関元、内廷、陽補(6回瀉法を行い)、合谷穴、太衝。

帰る時は「腹痛が減って、さっきよりは楽です」と言ってました。

彼は病気になる2~3週間前、あまりにも見えづらくて「何でこんなに見えないだろう?」と思ったそうです。私は彼に説明しましたが、胆のうは視力にも影響があります。

彼の目がぼやけて見えにくい時から、胆のうに問題が起きたと思います。

関連記事:ドライアイは鍼治療1回で改善され、目の潤いが戻り、すごいよく見えるようになった。ついでに、夜間頻尿・首肩コリ・足のむくみも解消!

2回目:口苦ほぼ消失、胆嚢炎ほぼ完治

2017年11月17日。
彼の報告:
大黄牡丹皮湯は昨日まで飲んでいた。
前回の針したあと、帰る時に痛みは減り始めた。今は下痢が少しず形がある便になっている。たまに粘土様便が出ているというので、「まだ残りがある」と彼に教えました。

関連記事:便の粘りが強い原因と鍼治療1回での改善方法|便器にくっつく便を解消

お腹と右脇腹は痛みはなくなり、少し張っている。ただし、強く押すとお腹は痛い。

口が苦いのはだいぶ消えて、少し残っている。
目は前より焦点を合わせやすくなったけど、まだ見づらい。
食欲は大丈夫で、普通に食べられる。

今日は前回と同じように、盲腸点と胆のう点を押してみてから刺しました。一番響きがあるそうです。

口の中が苦いのは、鍼1回で治した例もあるので、良かったらご覧ください。

3回目:まだ粘液便が出るので、虫垂炎は完治ではない

2017年11月30日。
彼の報告:
黒い便は出なくなった。
今は粘液様の黄色い便が出る。
たまには便が硬く、たまには便がゆるくて不規則。でも、毎日1回は便通がある。

黒い便が出てないのは、胃腸のあたりの内出血が止まったことを示す。黒い便が出る鍼治療例は、以下の記事が参考になります。

腹診でお腹を押してみたけど、圧痛はなかったです。

彼は自分が「ほぼ治っている」と言ってました。
この前、病院の血液検査をしたけど、炎症の反応がない。

全部の鍼を終えて、お茶を飲む時彼が言うのは、「鍼を受けると朝たちが2~3日続けてある。でも、徐々に朝たちがまたなくなります。針をしてから、この1ヶ月は調子が良いです」

関連記事:朝たちは男性の健康シンボル。朝たちがなくなったら、すぐ治してくれる医学を探すべき。

4回目:粘土様便は普通の大便になり、虫垂炎は完治だと判断

2017年12月15日。
彼の報告:
粘土様便、ネバネバの便が出るのは消失。普通の大便になり、毎日出る。
腹部、わき腹の痛みはない。

前回の刺絡したあと、内出血で目が真っ赤になったのは、消えたのがとても速かった。3日くらいで白に戻ったそうです。今日は念の為に、背中の肝兪.胆兪を刺すついでに腎兪と天柱も刺しました。

肝兪・胆兪・膈兪・魂門のツボ位置を示した女性の背中図(▲マークで表示)
背中の肝兪(かんゆ)、胆兪(たんゆ)、膈兪(かくゆ)、魂門(こんもん)のツボ位置を▲で示した図。虫垂炎・胆嚢炎の鍼治療でこれらのツボを主に使用し、症状改善に効果的でした。

腎兪は朝たちの回復に良くて、天柱は目の疲れに良い。
仰向けではいつものツボ。
足三里穴の下の盲腸圧痛点。
陽陵泉穴の下の胆嚢圧痛点を押してみたけど、痛みは以前と違って軽い。

「鍼を刺して回した時の響きも、前より全然軽いです!」と彼は言ってました。2017年11月10日に腹痛で来て、今日で4回目。胆嚢炎と盲腸炎は消えた、と私は判断しました。

2日に1回来ればもっと早く治ったはずですが、彼は遠いですから仕方がない。愛知県から来ていますので。関連の鍼治療は、これで一段落終わり。

あとは彼が来た時に、視力回復などに集中したいと思います。鍼治療は疲れ目、視力回復に役に立ちます。以下は一つの鍼治療例、どうぞご参考に。

鍼灸の診断と治療は、ツボを押すだけで体を傷つけない

鍼灸の場合、胆のうに問題が起きたのか、盲腸に問題が起きたのかを判断するのは、圧痛点のチェックが多いです。圧痛点はツボ、若しくは耳の反射区で確認する。(西洋医学で言う「マックバーネー点」、「ランツ点」などを押すときもある)

確認するのに、5分もかかりません。
そして、その場ですぐ鍼治療が始まる。

鍼治療後に良くなったかどうかを確認するのも、圧痛点のチェック。あとは、患者さんの自覚症状を基準にします。諸症状が消えて、盲腸と胆嚢の圧痛点もなくなれば、治ったと判断します。

鍼治療は最初から最後まで、体に有害な放射線検査がない。お腹を開けて臓器を切り取る必要もありません。これが鍼灸のいい所。

西洋医学は、検査するだけで命を落とす可能性すらあります。特に造影剤CT検査は、運が悪かったら死にます!

関連記事:造影剤の副作用で死亡した患者2人と、漢方薬で救って来たおばあちゃん。西洋医学は検査するだけで患者を死なせる!

急性虫垂炎の最も多い原因は、早食い

施術するとき、私は彼に教えました。
「虫垂炎は、ご飯を速く食べるのが大きな原因です」

彼が言うのは、「仕事が忙しいので、早食いがあるかも…」

急性虫垂炎になる主な原因は、早食いです。食べ物が消化系につまり過ぎて、炎症を起こしてしまう。つまりが軽い場合は、ちょっと痛い・苦しいだけで自然に治りますが、大量につまった場合は自分で解決できないので、ひどい虫垂炎として現れます。

食べ物は腹8分目。
ゆっくり食べるのが良いです。

急いで食べなければ、虫垂炎になる確率はグッと下がります。

関連記事:腹八分目が健康な胃腸を作る。栄養過剰よりも、足りないほうが長生き!

胆のう炎の原因と、胆のうに良い食事

胆嚢炎はいろいろ原因がありますが、過度なストレスと食事の不規則が多いと考えられます。ストレスで肝臓の働きが弱まり、胆汁もつまり気味になる。

お腹が空いた時は、胆液と十二指腸からも消化液が自動的に出ます。食べ物が入ってなかったら、胆液と消化液は逆に身体に負担がかかって、徐々に炎症を起こす元になる。

胆液のつまりをなくすには、酸っぱいもの、たとえば米酢・レモン汁などはオススメ。米酢以外のお酢は、できれば止めたほうが良いです。食事を定期的に取り、酸っぱいものを適当に食べれば、胆嚢の調子は良くなります。

関連記事:レモンが体にいいのは、アルカリ性だからです

虫垂炎を鍼で治すメリット

1番のメリットは、お腹に手術の傷跡がない、手術後の後遺障害もない

手術後の後遺障害、私は何人もの患者さんから聞きました。今は小さな穴を開けて腹腔鏡手術をしていると言うけど、それでも内臓の粘着などの副作用があります。例えば大腸の動きが悪くなって便秘になりやすい。雨の日など湿気が多い日はジワジワ痛くなる。

以下は一つの症例。参考にしてください。

まとめ

いろいろ気をつけてるけど、万が一急性虫垂炎.胆嚢炎になった場合、近くの鍼灸院に尋ねてみて下さい。数回で諸症状が治り、いつもの生活に戻ります。

手術以外にも、鍼灸などで治せることを忘れないでください!

今後、むやみに手術で切るのではなくて、鍼治療で治す人が増える事を願います。

関連記事:鍼一回で急性の腹痛が治り、大黄牡丹皮湯を飲んでから虫垂炎は完治

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次