こんにちは、李哲です。
急性の腹痛だと一般的に救急車、救急病院を思い出しすが、漢方と鍼治療はさらに優れていることを知ってください。今日紹介するのが、中国河北省の有能な女医(中医師)、張静先生4の救急症例。もとのリンク先は以下。
急性の腹痛に襲われた女の子
患者は9歳の女の子。
母とおばあちゃんが連れて来ました。
おばあちゃんが言うのは、「子供は道ばたでずっと叫んでましたよ。張先生、お腹が痛いよ、助けてーーー!」
まだ9歳なのに、道ばたで「助けて!」と叫ぶ。
多分アニメでも見すぎたでしょうね。
また、体調不良であることも確定です。
検査結果は急性の虫垂炎
私は子供に聞きました。
「どんな風に痛いですか?」
子供は答えないで手でお腹を隠し、検査もさせないし、触らせてもくれなかったです。
私はまた子供に言いました。
「検査もさせないなら、あなたを救うことができないよ」
それでも、子供は協力しなかったです。
私はいつも各種類の鍼を白衣の胸ポケットに入れていました。子供はじっとその鍼を見ていたのです。私は子供の目の前で全部の鍼を出して、1本だけ手のひらに隠しました。
子供は鍼がないことを確認し、やっとベッドに仰向けになって検査をさせてくれました。へその左下を押すと痛がる。右のマックバーニー点は押すと痛いけど、押さなければ痛くない。
私は母に言いました。
「急性の虫垂炎です」
鍼して2秒後には腹痛が治った
その後、私は子供が痛がっていた所に鍼をして瀉法を行い、すぐ鍼を抜きました。前後2秒もかかりません。子供は急に「お腹の痛みが治った」と言って、ベッドから飛び降りました。鍼を抜くのが早かったからまだ良かったけど、遅かったら危なかったです。
子供は降りてからママのスマホをおねだりして、いろんな好きな姿勢に変えながら見てました。子供の母とおばあちゃんの診察・鍼治療が終わって出てきたら、子供はまだ楽しそうにスマホを見てました。
「もしかして、スマホを見るために私たちを騙した?」
と思った私は、子供に近づいて質問しました。
「まだお腹が痛い?押して見よう。もしまだ痛かったら、ほかの救う方法があるよ。私が隣にいなかったら、あなたを救うことができない」
子供は起き上がって、自分でへその左下を押してみて言いました。
「痛くない」
その後、子供はまたスマホに没頭し、私を見ようともしなかったです。これは本当に痛かったな、と思って私は漢方薬を処方しました。
処方箋:大黄(酒製)、冬瓜仁、牡丹皮、桃仁…

大黄の画像
大黄牡丹皮湯を飲んでから虫垂炎は完治
1週間後、母親が子供を連れて再診察に来ました。子供はもう治っただそうです。
数ヶ月前、子供ははじめて腹痛のために治療に来ました。当時の腹痛の原因は便秘。小承気湯を飲んで治りました。
子供は覚えたでしょう。
私が彼女の腹痛を治せる人だと。
だから、道ばたで「助けてーーー!」と叫びながら来たのです。
李哲の解釈と説明
処方箋の説明
大黄(酒製)、冬瓜仁(子)、牡丹皮、桃仁…などは「大黄牡丹皮湯」の組み合わせです。芒硝が書いてないけど、おそらく書いてないだけでしょう。
大黄牡丹皮湯は急性の虫垂炎によく使う処方箋です。効果はどれだけ良いのか?飲んだ翌日には黒い便がたくさん出て、腹痛が著しく減ります。1日飲んだだけで。もちろん、1日分で完治ではないので、残りの瘀血は数日間漢方薬を飲む必要があります。
大黄牡丹皮湯はニハイシャ先生5の症例でも出ているので、以下の記事どうぞ参考にしてください。
虫垂炎治療で鍼灸の診断・治療は迅速かつ効果的
上記の張先生の治療過程を見ると、診断に使ったのは腹診です。ツボ(圧痛点)をチェックして診断。
西洋医学でも腹診がありますが、中医学は西洋医学のマックバーニー点など以外に、ツボのチェックがあります。
腹診のメリットは迅速に診断して治療できること。
(しかも触診なので副作用がありません)
患者が痛くて死にそうになのに、「ちょっと待って下さいね。レントゲンとCT検査してから原因が分かりますよ」、こんな検査をする時間がありますか?
漢方薬は煎じるのに時間かかるし、緊急事態の面したとき、鍼はもっとも優れた治療法です。心臓の痛みであろうと、出血であろうと、鍼は患者の苦痛を減らす最強の治療法。以下はスタンフォード大学の博士、李宗恩中医師6の症例、参考になると幸いです。
(おわり)
張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
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