はじめに
こんにちは、中医学に基づく鍼灸師の李哲です。
この記事では、「便の粘りが強くて便器にくっつく」という悩みの原因と、鍼治療による簡単な改善方法を紹介します。中医学では、この症状の原因を「腸内の痰・湿気」と捉え、適切な治療で早期改善が可能です。実際に、夫婦が1回の鍼治療で便の粘りを解消した事例を詳しく解説します。
便の粘りが強い原因とは?
2019年2月末、定期的に通院する夫婦が同じ悩みを訴えました。「便が粘っこくて便器にくっつく」という症状です。便は硬くもなく下痢でもない、独特の粘りがある状態でした。
中医学の観点から、この症状の原因は大腸に溜まった痰と湿気だと考えられます。湿気が多いと便の水分量が増え、便器にくっつきやすくなります。特に、座りっぱなしの生活や運動不足が湿気を溜めやすくする要因です。なぜ夫婦同時に同じ症状が出たのかは不明ですが、治療法は明確です。
鍼治療1回で便の粘りが解消
この夫婦の治療では、天枢穴(てんすうけつ)というツボを追加しました。天枢穴は、臍の横約2寸(指3本分)の位置にあるツボで、腸の機能を整える効果があります。
2週間後の来院時、夫婦ともに「便の粘りがなくなり、便通が正常に戻った」と報告。1回の鍼治療で改善し、2回目の施術は不要でした。この即効性には、施術者である私自身も驚くほどです。

便の異常を早期治療すれば大腸がん予防にも
便の粘りや便秘、下痢といった症状は、腸の不調のサインです。中医学では、こうした初期症状を放置せず、早めに治療することで大腸がんやリーキーガット症候群などの重篤な疾患を予防できると考えます。
例えば、過去にはクローン病(難病指定)の患者さんを数ヶ月かけて改善した経験がありますが、鍼治療ならさらに早く効果が現れる可能性があります。
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中医学と西洋医学の違い
西洋医学では、便秘や下痢に薬を処方することが一般的です。しかし、薬で一時的に症状を抑えても、根本的な解決にはならず、長期的な副作用で他の健康問題を引き起こすリスクがあります。
一方、中医学は症状の芽を早期に摘むことを重視。癌細胞が大きくなる前に、体のバランスを整える治療を行います。

西洋医学の予防医療は「治せないのに予防する」という矛盾を抱えていると感じます。車に例えるなら、「修理はできないけど50年故障しない車を作れる」と言うようなもの。医療現場では常識が忘れられがちですが、体のサインを見逃さず、適切な治療を選ぶことが大切です。
まとめ:便の粘りは鍼治療で早期改善を
便の粘りが強く便器にくっつく症状は、腸内の湿気が原因です。鍼治療なら、天枢穴を使った施術で1回で改善するケースも多く、便秘や下痢の早期治療は大腸がん予防にもつながります。体の不調を感じたら、早めに中医学の専門家に相談することをおすすめします。
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