水様便が止まらない、食欲がまったくないのは、鍼と五苓散2日で治った

この記事は約4分で読めます。

こんにちは、李哲です。
水様便が止まらないのは、胃腸の風邪かも知れないし、食あたりかも知れません。原因はどちらにせよ、中医学では独自の解釈・治療方法があります。今日は私自身を治した例を紹介します。

水様便が止まらなくてフラフラになった私

2022-02-18
この2~3日は調子がおかしいと思ったら、今日は大変な事に気づきました。

水様便がひどくて、固形物は一切出ない、尿もあまり出ない。尿が全部便から出たイメージ。1日10回以上の水様便で、少し脱水状態になり歩いて帰るときはフラフラ。また食欲がまったくない。不思議なのは、水様便がひどいのに、腹痛がないのです。

ひどい水様便は鍼と漢方で治る

ひどい水様便は鍼と漢方で治る

鍼と五苓散で水様便が少し改善、食欲不振は変化なし

お昼に自分で鍼治療。
刺したのツボは公孫、内関、足三里、天枢、水分、中脘。

さほど変化がない。
お昼は相変わらず水様便が続く。尿はまったく出ません。

夜は自宅に帰って漢方薬飲みました。五苓散2袋。2時間後の睡眠前、もう1袋飲みました。

翌朝、水様便はある程度緩和。そこまでトイレに行きたくない。これはこれで良かったけど、昨日から食欲がまったくないのが困る。今まで食欲がない事はなかったのに…食べられてないから、手足に力が入らず、体も冷えて来ました。

水様便はいちおう止まったけど、食欲がまったくない

2022-02-19
昨日いっぱい寝て五苓散も飲んだので、水様便は出なくなりました。ただし、食欲がまったくないのは変わらない。お腹も空かないので、完治だとは言えません。

お腹が空かないのは、体のシステムがちゃんと動いているかどうかを判断する、非常に大事な指標です。

たくさんの方は、私が質問しない限り、自分のお腹が空くか空かないかも考えてなかったそうです。ランチタイムだから一応食べる。これでは治療のタイミングを失うので、食欲がなくなったら必ず治してくれる先生を探してください。

午前中に鍼治療をしました。

中脘、天枢、上脘、下脘。
響きが強かったものの、置鍼の間は胃腸がグーと鳴っていません。お昼ごはんは米と野菜炒めが少し食べられたけど、食欲はまだ出てこない。

午後はもう一度鍼をしました。
足三里、公孫。

水様便が固形便になり、食欲が完全に戻ったから完治

2022-2-20
昨日寝る前に五苓散を2袋飲んで、今日の夕方にはお腹が完全に空いてきて、水様便も固形便になりました。

2月18日と19日は水様便が止まらなくて大変だったけど、漢方薬と鍼でなんとか治しました。鍼だけだったら、もっと日数がかかったかも知れません。便利な市販の五苓散があって、本当に助かりました。

五苓散が水様便に効く理由

五苓散が水様便に効くのは、体の水を尿として出すからです。水様便のとき、腸には明らかに水分が多すぎる。五苓散はその多すぎる水分を尿から排出するのです。

五苓散が適しているのは、腹痛がない水様便。もし腹痛があって、吐き気・気持ち悪いのが酷かったら、五苓散を飲んでも効かない可能性があります。どの漢方薬が良いのかは、漢方医に相談してください。

不思議だと思ったのは、五苓散を飲んだ最初の日は、尿もあまり出ないのに、水様便が緩和したのです。人体は本当に不思議。大腸の水が減ったら、どこから出ただろう?皮膚から汗として?呼吸の水蒸気として消えた?

以前、むくみを治療する時も、不可解な事が起きてました。関連記事は以下をご覧ください。

原因が分からなくても、中医学は治療ができる

今回の食欲がまったくなくなって、ひどい水様便になったのは、何が原因だったのか?

思い当たるフシはいろいろありますが、睡眠不足・心労など様々な要素が重なり、最後は爆発したでしょう。原因はどちらにせよ、中医学の治療方法は同じ。腸の水を他のところに誘導して排出。

単なる症状から見ると、今回は食あたりに似てる反応でした。ちなみに、食あたりで胃が辛いのも鍼で治せます。以下の症例、参考にしてください。

コレラも激しい下痢と嘔吐があります。
五苓散は病名を問わず、激しい水様便であれば、効果があります。特に慣れない国・地方に行ったとき、水と食べ物が合わなくて酷い下痢になったとき、五苓散はあなたの救世主になります。ぜひ自宅の薬箱に常備してください。

最後に

上記、自分の水様便が止まらないのを治した経過を書きました。五苓散の説明など参考になると幸いです。五苓散は水様便以外にほかの症状も治せますが、ここでは説明を省きます。

漢方薬で水様便を治すとき、条件がある方は、鍼治療も同時に受けてください。相乗効果があるので、治りが非常に早くなり、辛い期間が短縮します。

(おわり)

コメント

タイトルとURLをコピーしました