こんにちは、李哲です。
「お昼のランチタイムだけど、特にお腹が空いてないし、食べたいものも思い浮かばない。時間だから、とりあえず何か食べよう」と思う方。中医学の診断だと、あなたの脾胃はすでに問題が出ているので、治療が必要です。
体が健康であれば、必ずお昼にはお腹が空いてグーグーと鳴ります。なぜお腹が空いて鳴るのかは、一人の女性の例で解釈します。
今足つぼ整体をしてから、昼になるとお腹がグーグー鳴る女性
一人の女性患者さん、大きな子宮筋腫を持っています。彼女の施術記録は以下の記事になるので、参考にしてください。
半年以上通ってから、最近彼女から変な質問がありました。
「最近、すごくお腹空くんです。昼間になるとお腹がゴロゴロ鳴るし、昼12時に食べて夕方6時くらいになると、我慢出来ないくらいお腹空きます。これって糖尿病の傾向ですか?」

お腹が空くとゴロゴロ鳴るのは、脾胃が元気であることを示す
私は笑っちゃいました。
「これは正常ですよ。お腹空かない、鳴らないのが異常です!」
彼女は以前、昼間になってもお腹が空く感じがなかったです。「ランチタイムだから、とりあえず食べよう」の感じ。しかし、今はお腹が空いて仕方ないそうです。
健康な方であれば、昼間になるとお腹が空くし、夕方になってもお腹が空きます。1日三回食事をするのは普通。
お昼にお腹がゴロゴロ鳴る原因
なぜお昼になるとお腹が空いてグーグーと鳴るのか?
中医学理論には「子午流注」があります。詳細は以下の記事をご覧ください。
「子午流注」理論によると、
9時~11時は脾臓の経絡が司る。
11時~13時は心臓の経絡が司る。
13時~15時は小腸の経絡が司る。
脾臓は食欲を司る臓器。
11時前にはご飯を食べたい気持ちが湧いて、11~12時くらいにご飯を食べると、13時からは小腸が働いて食べ物を吸収するようなイメージです。
また、お昼は体の陽気が最大限になるときで、胃腸の働き(陽気)も1番強いといえます。朝と夜はお腹が空かないのはまだあり得るけど、陽気が1番強い昼ごろお腹が空かないのは、脾胃の働きが弱っていることを示します。
未病の段階に治せば、将来的に大きな病気にならない
昼になるとお腹が空く。
ごく普通の現象だと思われがちです。
病院の健康診断に行っても、「ランチタイムになるとお腹が空いてグーグー鳴りますか?」などの質問がありません。なぜなら、西洋医学では血液検査値さえ良ければヨシ、あなたのお腹が空いて鳴るかどうかは、どうでもいいから。
中医学から見ると、お腹が空かないのはすでに問題であり、治療が必要です。中医学は穴が小さいうちに修復工事を行う医学。症状が現れたときは、未病の段階だと言い治療に着手します。このような些細な症状を無視していくと、胃腸の機能がどんどん落ちて毒素がたまり、20年~30年後にはひどい病気になります。たとえば胃がん・膵臓癌。
脾胃は非常に大事な臓器で、後天のもとだとも言います。この理論を説明すると長くなるので、別に記事で紹介します。
一つだけ覚えてください。
お腹が空かないときは、すでに体がSOS信号を出したとき。無視してはいけません。漢方薬なり鍼治療なり、治してくれる先生をすぐ探してください。
穴は小さいうちに埋めるべき。
大きくなったときは埋めるのが大変な作業になり、治せない可能性すらあります。
漢方医、鍼灸師がいなかったら、自分でお灸してください。お腹の中脘、もしくは足三里がオススメです。関連の記事を2つ貼るので参考になると幸いです。


(おわり)
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