【※本記事は2019-06-26更新しました】
こんにちは。李哲です。
最近、とても暑くなっていますね。
今日は熱中症の3つの原因となりやすい人・予防・治療方法を中医学の理論で説明しました。役に立つ情報になると嬉しいです。
- 熱中症になる3つの原因となりやすい人
- 熱中症で最も多いのは、汗をかかないタイプ
- スポーツドリンクは水分補給にならない!「腎臓の陰液」を壊すので、喉が更に乾く!
- 中医学の熱中症の予防方法
- 熱中症の治療
- まとめ
熱中症になる3つの原因となりやすい人
熱中症は簡単にいうと、体内温度の上がりすぎが原因です。
子供が高熱で、意識不明になるのと同じ。
体内の温度が上がり過ぎたのは、また2つの原因があります。
- 普段から汗をかかない
- 普段から汗が出すぎ
犬は体温調節する時、ベロ・口から放散しますが、人間は体温を調整する時、全身の「汗」で熱を出します。
汗がちゃんと出ないと、体温が上がりすぎる。
汗が出すぎた場合も、体内温度が相対的に高くなるので、熱中症の頭痛・意識不明状態になります。
以下、汗をかかない2種類の人と、汗が出すぎの人を説明します。
①内臓の病気で、汗をかかない人
たとえば、心不全、腎不全の患者さんは汗が出ません。
腎不全のときは、すでに心臓も弱くなっているので、正しく言えば腎不全+心不全です。
中医学の『黄帝内経』では、「心主汗」と言います。
つまり、汗をかくのは、心臓がコントロールしている。
心臓が強ければ、暑い時期に自然に汗をかく。
心臓が弱い人は、運動しても汗をかきません。
漢方薬・鍼灸治療で汗をかくようになったら、とても良いことです。
だから、私はよく患者さんに汗をかくかを聞いています。
以下は体質改善とともに、汗をかくようになった女性の治療例です。
なぜ心不全と腎不全になったのか。
飲んでいる西洋薬の副作用一覧をよく見てください。
西洋薬の「素晴らしい普及」がなかったら、心不全と腎不全もここまで増えないはず。
心臓病に関する中医学の詳しい情報は、ニハイシャ先生の論文をご覧ください。
②普段から汗をかく習慣がない人
たとえば、
- 運動が嫌いで、汗をかかない
- 冷房の部屋にいるのが好きで、汗をかかない
- 冷凍庫での作業が多くて、汗をかくときが少ない
ずっと冷房の中にいると、外部の寒気から体を守るために、皮膚の穴は自然に閉じます。1~2ヶ月は良いですが、長年汗をかかない生活を送ったら、汗腺は徐々に萎縮して皮膚の穴が死んでしまいます。
年取ってから運動しても、顔が真っ赤になるだけで、汗をかかない。
こういう人は、一番熱中症になりやすいです。
以下は顔だけ汗が出なくて、顔がタコみたいに赤くなるのを治した例。
汗をかく事で、みなさんは「お風呂で汗をかけば良いでしょう?」と思うかも知れません。
実は、お風呂の汗と運動してかく汗は、質が全く違います。
以下の記事で詳しく解釈しているので、どうぞご参考に。
運動して汗をかく時、一つ注意点があります。
スポーツジムは、冷房がガンガン効いているそうです。
こんなところだと、運動しても汗が出きらないで体内に残るから、逆に体に悪い!
③炎天下、蒸し暑い環境で汗をかきすぎる人
汗をかきすぎて脱水状態になった場合も意識不明になります。これは汗をかかないのと真逆。
もともと、汗は体内の水分として、温度の上がりすぎを制御しています。
体液を失いすぎた場合、西洋医学では電解質異常が起きると言います。
中医学では陰液が不足して、陽気が逆流して脳まで上がる。
陽気が逆流して脳にくると、頭痛・頭がクラクラする・ひどい時は失神します。
汗をかきすぎるのは、炎天下で体力仕事をする人たちです。
昔は人力車、農家の方々。
今は炎天下で大量に汗をかくのは、スポーツ選手・現場の作業員くらいでしょうか。一般人は大汗をかかないです。
熱中症で最も多いのは、汗をかかないタイプ
脱水状態になるのは、あくまでも少数の例です。
最も多く見られるのは、汗が出なくて熱がこもってバタンキュー。
学校の朝礼、わずかの時間で倒れる子供は、このタイプが多いです。
その原因は、小さい時から抗生物質を飲まされ、ワクチンを打ちまくり、心臓が強い子供はとても少ないからです。
その上に、運動が嫌いで外で汗をかくのが嫌いから、更に熱中症になりやすいのです。
抗生物質、鎮痛剤などの西洋薬が、いかにも体の免疫力を傷つけるか。
あなたはその正体を知るべきです。
以下は生化学者の論文、参考になると幸いです。
スポーツドリンクは水分補給にならない!「腎臓の陰液」を壊すので、喉が更に乾く!
水分補給したいなら、水と塩のほうが圧倒的に良いです!
常識で考えてください。
脱水状態で入院されたら、生理食塩水でなくてポカリスエットを点滴してましたか?緊急時に点滴するのは、生理食塩水です。
なぜポカリスエット、清涼飲料水が良くないかを、簡単な理屈で説明します。
水を飲んだ後は、口の中がベタベタし、喉が乾いてもっと飲みたくなりません。
ポカリスエット・清涼飲料水は逆です。
飲めば飲むほど、喉が渇く。
”美味しい”(中毒性がある)からもっと飲みたくなる。
1リットルでも軽く飲めます。
飲んだあとに喉が渇くのは、腎臓の陰液が壊れて、体は水分が足りないと判断し、外側から水分を求めるのです。中医学の理論で、喉は腎臓の陰液(腎臓の良い栄養)で潤っている。
食べた後に喉が渇く物は、すべて腎臓に悪いので、止めてください。
この基準を覚えていれば、あなたは気づくはず。
安心して外食できるところは、とても少ないです。
いろんな清涼飲料水の成分は、ラベルに表示されています。
その成分の危険度は、自分で調べてください。
ちなみに、清涼飲料水・スポーツドリンクは当院の禁止物であります。
ニハイシャ先生は話したことがあります。
コーラなどの清涼飲料水を長年飲み続けると、脳が萎縮して早い段階で痴呆症になる。
記憶力低下、認知症は腎臓が壊れてなる起きる症状。
昔はなかったけど、現代医療の薬が普及されてから現れた病気です。
清涼飲料水に関して、ニハイシャ先生のニュース評論があります。読んだことがない方は、目を通してください。
中医学の熱中症の予防方法
上には熱中症の原因を述べました。
原因が別れば、予防対策も簡単です。
①普段から運動して、汗をかく習慣をつける
冷房は涼しくて良いですが、なるべく外で汗をかく習慣をつけましょう。
皮膚の穴から放熱できるように、普段から運動したほうが良いです。
夏はもともと汗をかく時期なので、運動して汗をかいた方が、皮膚もツヤツヤできれいになります。
②正しい水分補給を行う
汗をかくけど、まだ体内がすごく熱い場合は、スイカなどの果物を食べれば、体内の温度が下げられます。
スイカが夏に収穫できるのも、夏バテのために生まれたもの。
季節ごとに収穫できる野菜・果物は、みんな体に良いです。
熱中症予防にいい漢方薬、自分で作れる飲み物もあります。
これは以前の記事をご覧ください。
漢方薬の値段は、ペットボトル1本分より少し高い(人参が入っているから、値段が少々高いのは仕方がないです。)
暑い夏の出かける前に1~2袋飲んでおくと、砂漠のラクダみたいに長い距離が歩けます。
熱中症の治療
万が一熱中症になったら、西洋医学のオデコ・脇に氷を置いて、物理的に熱を下げるのも良いです。
漢方薬の治療は、以下の記事が参考になります。
まとめ
熱中症は原因がわかれば、予防できるものです。
暑いからと言って、冷房の部屋にこもらないで、外を歩きましょう。夏の野菜・果物も存分に楽しんでください。
- 運動して、皮膚から熱を発散
- 体内は夏の果物(スイカなど)・水と塩で水分補給して熱を下げる
これで熱中症が防げます。
コメント