
はじめに:張緒通先生の視点が示す新しい医療の形
こんにちは、李哲です。
アメリカ「道大学(University of Tao)」校長、張緒通先生の記事を読み、深く心を動かされました。
西洋医学が最も進んでいるアメリカで、なぜ多くの人が病院の薬を避け、ホメオパシーや漢方、薬草療法といった代替医療を選ぶのか?その理由を10個にまとめ、詳細に解説します。
この記事では、張先生の洞察を通じて、薬に頼らない生き方と自然治癒力への信頼を探ります。長い内容ですが、健康を考える上で参考になるはずです。
張緒通先生とは?
張緒通先生は、若い頃に日本に留学し医学博士号を取得。1960年にアメリカに移住後、法学と哲学の博士号を取得しました。1976年にアメリカ道協会(Foundation of Tao)と道出版社(Tao Publishing)を設立し、1989年には「道大学」を創設。
代替医療の普及と教育に生涯を捧げてきました。彼の視点は、西洋医学の限界と自然療法の可能性を浮き彫りにします。先生は、現代医療がビジネス化している現状に警鐘を鳴らし、自然治癒力を尊重する哲学を広めています。
病院の薬を飲まない「頑固な」アメリカ人たちの理由10選
アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアで、多くの人が病院の薬を拒否しています。90歳のおじいちゃんから20代の若者まで、彼らは「一生、アスピリンすら飲んだことがない」と胸を張ります。なぜ彼らは薬を避けるのか?以下に、その10の理由を詳しく紹介します。
1. 製薬業界の「儲かる機械」に部品として使われたくない
アメリカ人の多くは、製薬業界が患者を「消耗品」と見なすビジネスモデルだと考えています。薬は症状を一時的に抑えるだけで、根本的な治療にはならないと彼らは感じています。例えば、痛みを抑える薬を飲むと新たな症状が現れ、さらに別の薬が必要になる。このサイクルに疑問を持つ人が増えています。
「西洋薬はビジネス。患者は交換可能な部品にすぎない。私たちはその部品になりたくない。」
この考えは、製薬会社の利益優先の姿勢に対する反発から生まれています。部品が壊れれば交換すればいいという発想ではなく、自分の体を大切にしたいという強い意志が背景にあります。
ある人は、製薬会社が新薬を次々に売り出す背景には、患者の健康よりも利益追求があると指摘します。この不信感から、ホメオパシーや漢方を選ぶ人が増えています。
関連記事:『汚れた真実』第3話:製薬会社の悪魔的な薬価吊り上げで患者を地獄に突き落とす闇
2. 体にこれ以上の毒素を入れたくない
現代社会では、水や空気、食品にも化学物質や毒素が溢れています。多くのアメリカ人は、「これ以上、体に毒を入れたくない」と考え、薬の化学成分を避けます。彼らは、環境汚染による健康リスクを最小限に抑えるため、自然派の生活を重視しています。
「水も空気も汚染されているのに、なぜさらに薬という毒を体に入れる必要があるのか?」
例えば、ホメオパシーや漢方、薬草療法(Herbalism)、アーユルヴェーダは、体に負担をかけず、長期的な健康を支えると信じられています。
ある女性は、化学物質過敏症を理由に薬を避け、漢方でアレルギーを改善。自然療法は体への優しさと効果を両立させると語ります。
3. 合法的な麻薬:鎮痛剤の危険性
アメリカでは、ヘロインは違法ですが、オキシコンチン(Oxycontin)のような強力な鎮痛剤が合法的に販売されています。この薬はヘロイン同様の依存性を引き起こし、多くの人々が薬物依存や死亡事故に巻き込まれました。
2007年、製造元の製薬会社は有効性の虚偽表示で6億ドルの罰金を科せられました。しかし、年間10億ドルの売り上げを誇るオキシコンチンは依然として市場に残っています。
「アメリカの憲法と人権はどこへ行った?製薬会社の薬は絶対に買わない!」
ニューヨーク・タイムズによると、2000年代初頭、薬物乱用による犯罪や死亡事故が急増。2002年だけで直接死亡146人、間接死亡318人、負傷者は数え切れません。この実態を知る人々は、製薬会社への不信感を強め、薬を拒否します。
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4. 命は私の唯一の所有物
「命は私が守るべき唯一の財産」と考える人々は、薬に頼らず自然治癒力を信じます。彼らは、人工的な薬よりも自然の素材で病気は治せると確信しています。
「神は人間を創るとき、治癒のための自然の力を用意したはず。車を作る前に部品を用意するように。」
例えば、麦を食べて生きるなら、麦よりも強い自然の治癒力があるはずだと信じる人々。彼らは、祖先が何万年も自然の力で生き延びてきた知恵に倣います。ある男性は、薬を避け、薬草と瞑想で慢性疾患を克服。自然を信頼する生き方が、体のバランスを整えると語ります。
補足:この考えは、全体療法(Wholistic Medicine)の根幹にも通じます。体と心、環境を一体として捉え、調和を重視する哲学です。
5. 生化学者の視点:薬の毒性を知る
生化学を専門とする人々は、薬の化学物質が持つ毒性を深く理解しています。薬は一つの症状を抑えるが、別の臓器にダメージを与えることが多いと指摘します。
「ある薬は強い毒、ある薬は弱い毒。強い毒に耐えられる人もいれば、弱い毒で反応する人もいる。」
例えば、アスピリンは一般的な薬ですが、胃出血や脳卒中のリスクが知られています。ある患者は、アスピリン服用後に脳卒中を起こしましたが、漢方と鍼灸で便通が1日5~6回に増え、顔色も改善。生化学者たちは、薬の添付文書を入念にチェックし、副作用を避ける選択をします。この悪循環を恐れ、自然療法を選ぶ人が増えています。
6. 高額な医療費の負担
アメリカの医療費は高額で、薬1瓶が数百ドル、検査費用が数千ドル、入院となればさらに膨大です。経済的理由から、薬や病院を避ける人も多くいます。
「1日200ドルしか稼がないのに、こんな薬は買えない。家賃や食費もかかる。」
例えば、あるシングルマザーは、子供の治療費で家計が圧迫され、自然療法に切り替え。ハーブティーで子供の風邪が改善し、経済的負担も軽減したと語ります。薬の価格が犯罪の原因になるケースもあり、違法に入手しようとする人々が社会問題化しています。
7. 薬の副作用で苦しんだ過去の経験
幼少期に薬の副作用で苦しんだ経験から、病院の薬を拒否する人もいます。ある男性は、6歳で関節炎と診断され、薬を飲み始めた当初は痛みが軽減。しかし、足のむくみ、夜間頻尿、心臓の動悸、記憶力低下、怒りっぽさなど新たな症状が次々と現れました。最終的に5種類の薬を服用するも、原因不明と言われ苦しみました。
「一歩歩くだけで息ができない。毎日死にそうな感覚だった。」
図書館で薬の副作用を調べたところ、全ての症状が薬の副作用リストに記載されていたことに衝撃を受け、薬を全て捨てました。3日後、症状が軽減し、鍼灸5回で関節炎が完治。現在は太極拳の教師として健康に暮らしています。彼は「薬を捨てた日から、病院には行かない」と決意し、家族全員が自然療法を実践しています。
補足:鍼灸は、むくみや夜間頻尿を数回で改善する効果が報告されています。ある女性は、鍼治療でドライアイが改善し、視力と肌の調子も良くなったと喜びます。
8. 抗生物質より効果的な薬草療法
抗生物質が効かない病気に対し、自然療法が効果を発揮する例も多くあります。ある母親の娘は中耳炎で病院に通い、1年間で10種類の抗生物質を試したが改善せず、体力は低下し風邪を繰り返す状態に。友人の勧めで海塩と緑茶を煮込んだ汁で耳を洗うと、中耳炎が完治。以来、家族全員が自然療法(Naturopathy)を信頼しています。
「西洋薬以外に、安くて安全で効果的な治療法がある。」
別の例では、漢方薬が抗生物質よりも早く感染症を改善したケースも。自然療法は、体全体のバランスを整え、副作用を最小限に抑えると評価されています。
9. 製薬会社内部の真実:薬への不信
製薬会社に勤める人々でさえ、自社の薬を飲まないケースがあります。彼らは、菌の耐性強化や薬の品質管理の問題を知っています。
「菌は薬で強くなり、賞味期限の問題もある。私たちも怖くて飲めない。」
製薬会社は清潔な環境をアピールしますが、内部では菌の耐性強化が進行。ある社員は、薬の製造過程で品質管理が不十分な場合があると告白。こうした実態を知る人々は、薬への信頼を失っています。自然療法は、こうした不安を解消する選択肢として注目されています。
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10. 他人の成功体験から学ぶ
他人の成功体験から学び、薬を避ける人もいます。ある乳がん患者の女性は、三大療法(手術、放射線、化学療法)を拒否し、「鹿式運動」を開始。数ヶ月後、がん細胞が消失し、現在は無料で運動を教える教師に。彼女は「再生婦人クラブ」を設立し、多くの女性が健康を取り戻しています。
「がんが消え、天使になったような気分です。」
この女性は、他の乳がん患者の苦しみを目の当たりにし、薬に頼らない選択をしたと語ります。彼女の成功は、運動と自然療法が体を根本から癒す可能性を示しています。
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張緒通先生の哲学:全体療法の未来
これらの理由は、ホメオパシー、漢方、薬草療法、アーユルヴェーダといった「全体療法(Wholistic Medicine)」や「代替医療(Alternative Medicine)」への信頼を反映しています。全体療法は、単に症状を抑えるのではなく、体と心、環境の調和を重視。アメリカでは、この考えが広まり、信奉者が年々増えています。

張緒通先生は、全体療法が西洋医学の限界を補うと主張します。例えば、西洋医学は局所的な治療に特化しますが、全体療法は生活習慣や精神状態も含めた総合的なアプローチを採用。ある患者は、ストレスが原因の慢性疾患を、ヨガと漢方で改善。先生の哲学は、個人の健康を自己管理する力を引き出すことに重点を置いています。
ワクチン問題と個人の自由
アメリカでは、子供へのワクチン接種が義務付けられていますが、憲法により「宗教や個人の信念」を理由に拒否が認められています。多くの親が、ワクチン後遺症(例:自閉症)への懸念から、子供に接種させない選択をしています。
「一生の後悔を避けるため、子供にワクチンを打たない親が増えている。」
自閉症の例では、元気だった子供が接種後に学習能力や行動に異常をきたし、顔立ちまで変わるケースも。ある親は、ワクチン接種後に子供の性格が一変し、医師に相談しても原因不明と言われた経験を語ります。こうした事例から、証明書を取得して子供を守る親が増えています。
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李哲の感想:オキシコンチンの恐ろしい現実
オキシコンチンは、2007年に虚偽の有効性表示で6億ドルの罰金を科せられました。しかし、年間10億ドルの売り上げを誇り、株価上昇による利益は計り知れません。
ニューヨーク・タイムズによると、2000年代初頭、薬物乱用による犯罪や死亡事故が急増。2002年だけで直接死亡146人、間接死亡318人、負傷者は数え切れません。
「6億ドルの罰金は、製薬会社にとって痛くも痒くもない。」
驚くべきことに、日本でもオキシコンチンが販売されています。お薬110番で堂々と紹介されている現実に、恐怖を感じます。ある患者は、オキシコンチン依存から抜け出すため、漢方とカウンセリングで回復。自然療法が心身のバランスを整える効果を実感したと語ります。
症例補足:アスピリンによる副作用も深刻です。あるお婆さんは、アスピリン服用後に脳卒中を起こしましたが、漢方と鍼灸で便通が1日5~6回に増え、顔色も改善。別の患者は、化学療法を拒否し、漢方でがんの腹水を改善。こうした事例は、自然療法の可能性を示しています。
まとめ:自然療法への信頼と未来
アメリカ人が病院の薬を避ける理由は、経済的負担、副作用への恐怖、自然治癒力への信頼、製薬業界への不信など多岐にわたります。ホメオパシー、漢方、薬草療法といった代替医療は、体全体のバランスを整え、根本的な健康を取り戻す手段として注目されています。張緒通先生の哲学は、個人が自分の健康を主体的に管理する重要性を教えてくれます。
「自然を信じ、祖先の知恵に学ぶ。それが本当の健康への道。」
あなたは、薬に頼る生活と自然療法のどちらを選びますか?この記事が、自分の健康を見つめ直すきっかけになれば幸いです。自然療法は、西洋医学と併用することで、より効果的な健康管理が可能になるかもしれません。
たとえば、鍼灸と漢方を組み合わせた治療は、慢性の痛みやストレスを軽減し、生活の質を向上させます。未来の医療は、個人の選択と自然の力を尊重する方向へ進むでしょう。
(おわり)

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