脳出血・腎臓移植・膀胱がんという過酷な経過をたどった男性。
排尿のたびに「直径2cmの血の塊」が出る原因不明の症状に苦しんでいました。
しかし、中医学の猪苓湯を5日服用しただけで、血の塊は「2mm」まで縮小し、血尿の回数も激減。
西洋医学では説明できない改善が、1800年前の処方で起きた症例です。
※スタンフォード大学の博士、李宗恩中医師1の症例、被中風毀掉的人生(2023年3月2日発表)を李哲が完全翻訳しました。
脳出血でひどい損傷を受けた男性
50歳に近い患者さん、若い時は非常に仕事頑張った方です。
10年前、事業が繁盛しようとした時、突然脳卒中になりました 。左脳に大量の出血。お家で一人で倒れ、 意識不明になりました。 当時は家族がいなくて30時間過ぎた後、やっと見つかり救急搬送されました 。病院では緊急手術を行い、 命は助かったけど左大脳の言語中枢がひどい損傷を受けました。
また、頭を開ける手術のあと、腎機能が大幅に落ちてるのは見つかりました。 脳出血が30時間以上続いたから大脳の損傷を起こしたのか、手術の後遺症なのかよく分かりません。
人工透析から腎臓移植、そして膀胱がんへ
病院の薬の副作用で膀胱がんになった
4年前から患者さんはカナダのバンクーバーで人工透析を始め、 1年後には腎臓移植手術を受けました。 なので、 ずっと病院の薬を飲むしかありません。ところで、 病院の先生は「この薬で癌になる確率が高い」と話しました。
案の定、 2年も経たないうちに患者さんは膀胱癌になりました。 手術でがんを切り取り、 抗がん剤療法を何回か受けました。
排尿時に出る「大きな血の塊」と震え
この治療で患者さんには新しい トラブルが発生。 毎回排尿する時、 大きい血の塊が出る、排尿後は体が寒くなり震える、半日たってやっと戻る感じ。しかし、 半日も経たないうちにまた排尿して大きな血の塊が出ます。
初診で見えた複雑な病態
患者さんは年を取った親の同伴で、カナダからアメリカに来ました。 とりあえず1ヶ月の滞在期間を予定し、治療しながらどのぐらい延長するかを考えるそうです。
先週は1回目の診察でした。 私は今までの病歴を細かく聞いて、中医学の診察を綿密に行い、患者さんと現在の複雑な状態を説明しました。
患者さんの左頭は、手術で大きなへこみがあります。 右半身麻痺があって、 右手がうまく使いません。 普段は体が非常に疲れています。 昼間もほとんど寝てるか休んでいます。 唯一、 幸いなことは言語能力の回復がまあまあいいこと。話し方が少し変だけど、人との会話ができますし、 思考回路も問題ありません。
まずは「血の塊」を止める治療方針
どうやって治療するのか?
これは非常に手が焼ける問題です。
もともと 脳卒中から来る症状はひどいです。 その上に腎臓移植の手術、 病院の薬が起こした膀胱がん、癌の治療で起きた様々な問題、 たくさんの神経を費やしました。
1回目の診察で、排尿時の大きな血の塊を先に解決することにしました。なぜかというと、 腎不全と腎臓移植術後に起きた問題と直接の関連性があるから。 また、現在の患者さんが一番困る症状です。
🔎あわせて読みたい:便秘が原因の不眠症・血尿は大柴胡湯1週間で治った女性
猪苓湯5日で血の塊が激減した理由
漢方薬の処方箋はすごく簡単です。私は患者さんに5日分の薬を試すことを進めました。 患者さんが漢方薬に対する反応を確認するためです。
今週 患者さんは再診察に来ました。 進歩した度合いは私の想定した以上より良かったです。患者さんが言うのは、血の塊は直径2cmから2mmくらいまで縮まり、 出血量が大幅に減りました。 しかも 今週、 血尿回数も大幅に減少。
原因不明の西洋医学と1800年前の処方の差
西洋医学は、なぜ排尿時にあんなに大きな血の塊が出るか分かりません。しかし、1800年前からあった猪苓湯は、すでに半分ぐらい解決しました。
もちろん、これはスタートに過ぎません。 患者さんが完治するまでは、まだまだ遠いです 。 ひょっとしたら、完治できないかもしれません。
でも、 中医学はもっと患者さんの役に立って、 もっとたくさんの症状を治せる。そして生活の質を大幅に上げられると思います。
今後この患者さんの治療経過を見て、 もう一度討論します。
血尿を改善したほかの症例
🔗ひどい血尿なのに入院しない男性、四君子湯+竜骨+牡蛎で完治
- ↩︎
李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

コメント