血尿が一晩で収まった例。漢方薬・鍼灸の救急治療も素晴らしい効果がある!

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こんにちは、李哲です。
中国河北省石家荘市の女医、張静先生1の漢方薬症例を翻訳しました。鮮血がドバドバ出る血尿が漢方薬で治った例、救急治療には漢方薬も優れている事を知って下さい。

尿血
如果尿血,痛与不痛有很大的区别。

(2022-9-29 発表)

排尿痛とともに大量の血尿が出る女性

30代の女性。
退勤時間の前に突然連絡が来ました。排尿痛があるそうです。以前も発作したことがあり、彼女の経験からすると、排尿痛のあとはすぐ血尿が始まる。以前は毎回病院のお世話になったけど、今回は行きたくない。でも、夜中の血尿が怖いし、症状が現れた時にすぐ当院に連絡したのです。

李哲の説明:
排尿痛の原因は様々です。膀胱癌、膀胱炎のときもあれば、手術後の後遺障害としても現れます。以下の症例が術後の後遺障害を治した例、参考にしてください。

術後の尿が出ない・排尿痛は漢方薬1日で良くなった症例

彼女は非常に痩せていますが、脈診では沈実有力。

私は鍼をしたあと、漢方薬を出して彼女を慰めました。
「ちゃんと飲めば大丈夫ですよ、心配しないで」

そして、煎じた漢方薬を渡す時に話しました。
「1日2回の決まりはないので、ひどくなったら3時間毎に漢方薬を飲んでください」

目に見える血尿は、鍼と漢方薬で翌日には治った

彼女が家についたゴロには血尿が始まり、鮮血がドバドバ出ました。もともと処方箋にはアキョウ10gが入って2回に分けて飲む分量だったけど、この時は1回の分量になりました。

彼女は鮮血を見て慌て私に電話しました。
「以前は病院に行って点滴したけど、今夜ひどくなったらどうしよう?」

連続で3回飲めば状況が収まるはずです。もし尿の色が醤油色だったら、2~3時間毎に飲んでください

しかし、彼女の病状の悪化は予想以上に早かったです。醤油色を超えて、血の塊が出たのです。そして排尿痛があって心臓がドキドキする。心臓がドキドキするのは、彼女のビビりすぎが原因です。

李哲の説明:
一般的に心臓がドキドキするときは、心臓が弱っていることを示します。しかし、上記の女性みたいに心理的原因でドキドキするのは生理的反応で、病態ではありません。


ドキドキしすぎて死にそう女性、炙甘草湯をアレンジして治した例

私は「大丈夫ですよ」と彼女を慰めました。このような患者さんをたくさん見たから。しかし、彼女は知らない、不安の思いが一杯で一所懸命に水を飲んでました。

翌日、肉眼では血尿が見えなくなりました。アキョウの量を減らしてもらって、2時間毎に飲む必要がないと伝えました。

彼女が血尿で非常に恐怖を感じているのと、また石家荘市がコロナで封鎖される可能性があるので、私は多めに漢方薬を煎じてあげました。

血尿の原因

彼女の血尿は腎臓が原因です。
もし、腰痛とか尿の泡が多いとか、ほかの検査値が異常だったら、一般人はまだそこまで怖がらないでしょう。しかし、尿の色が醤油色になり、鮮血がドバドバ出る場合は怖がらないで落ち着くのは専門医だけです。

血尿と同時に排尿痛があるのは、非常に治しやすいです。
血尿があるのに痛みがない、もしくは血尿したことすら気づかない場合は、腎臓癌の可能性が高い
ので簡単には治らない。

患者さんとのwechat会話内容(中国語)

張静先生と患者さんのチャットサポート記録があったけど、あまりにも長いので格納しました。中国語が読める人は、どうぞご覧ください。以下は彼女とのwechat会話内容です。

李哲の解釈と説明

張静先生は処方箋を示してないけど、おそらく自作の処方箋。冷えを取る加工したトリカブト、炎症を収める黄柏はど使ったでしょう。止血作用が強烈なアキョウが入っているので、血が止まらない訳がないです。

一般的に血尿もしくは血便が出るときは、冷えが原因です。冷えて血管が破裂→出血する原因は、以下の記事で詳しく紹介しました。

冷えが原因だったら、漢方薬以外にお灸という治療方法もあります。漢方薬みたいに1日で血が止まらないけど、数日続けてやれば効果が出ます。お腹にお灸するだけなので、副作用があると思わないでしょう?以前、鍼治療もしてないのにお灸だけで血尿が止まった女性がいました。詳細は以下の記事をご覧ください。

血尿を見てビビらない患者さんは、おそらくいないですね。慌てて救急車を呼ぶ人がほとんどです。わざと中医学診療所に尋ねる人は、西洋医学の治療方法に疑問を感じたか、もしくは悟った人でしょう。

ほかの中医学先生の症例で見たのは、笑っちゃう患者さん。死んでも入院しないで、漢方薬治療に来た人。詳細は以下の記事をご覧ください。

毎回、血尿で病院に行って点滴。
一時的に治るけど、また再発してまた病院に駆け込む。

当たり前ですが、西洋医学の治療は根本的な治療方法ではなくて、五臓六腑の強化がないからです。だから再発しまくり。漢方薬・鍼灸は五臓六腑を治す医学なので、もちろん再発しません。これが漢方薬・鍼灸の強みです。

(おわり)

  1. 張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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