こんにちは、李哲です。
ニハイシャ先生1の弟子、楊貞先生の治療例9を翻訳しました。前回の記事は以下をご覧ください。
患者は77歳の女性、痩せ型。
喉がんの手術をして3年経っています。
3年前、声が出なくて検査に行ったら喉がんだと診断され、即手術をしました。手術して3ヶ月後、また声が出なくなり、喉が痛い、咳する、痰が絡んで出ない症状が起きたのです。
ずっと痰を出す西洋薬と消炎鎮痛薬を使って、この10日は食べるのも呼吸するのも辛くて、水すら飲めない。完全に声も出なくなりました。
息をするとき、喉から痰鳴が聞こえる
寒がりで足は氷みたいに冷たい
大便は毎日ある
頻尿
食欲はあって、お腹もすく
手のひらと項、おでこも熱い
顔には鼻先だけ光があって、ほかのところには艶がない
舌苔は無。
右脈が左脈より強くて、右脈は腕まで上がっている。附骨脈はない。
診断:
●裏寒
●喉の陰実。
治療:
①その場で◯◯湯を飲ませたら、1分後に水が飲めるようになりました。呼吸も落ち着いて、喉から痰の音がするのも減りました。
②処方箋:生半夏3、桂枝3、炙甘草3、加工したトリカブト(附子)5、生姜2切り、◯◯
③処方箋:◯◯5、◯◯5、◯◯5、◯◯10、茯苓5、白朮5、蒼朮3、天南星3、麦門冬3、◯◯8、◯◯3、乾姜2。
3日後に再診察に来て教えてくれたのは、当日の昼に漢方薬を飲んでから1杯のお粥が食べられた。精神状態も良くなったけど、咳がまだ多い。特に夜中、咳しすぎて喉が痛い。
足はまだ冷たい。
夜寝ているときは、頭に汗をたくさんかく。
もともと、後頭部が熱いのは、漢方薬を飲んでから減った。
治療:前回の処方箋に加工したトリカブトを6に変更、生の硫黄4を追加して、ほかは変動なし。
その後、患者さんは地元に帰って、咳は相変わらずひどい。患者さん家族は漢方薬の中毒で咳が止まらないと言い、治療を中止しました。
ニハイシャ先生、この患者さんの咳はどう治すべきですか?
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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