咳が止まらない、ひどい鼻づまりは小青竜湯+麻杏甘石湯+鍼で治った

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寒気がするのは一晩で治ったけど、咳と鼻詰まりがひどくなってきた

こんにちは、李哲です。
自分を治した例を書きました。漢方薬を使うタイミングなど、皆さんの参考になると幸いです。

2025年、正月休みの頃から体調不良に気づききました。1月1日、夜寝てる時にすごい寒気がして膝と腰の骨が痛くなりました。これは風邪だと思って急いで麻黄湯まおうとうを3包飲みました。

寒気は一晩で治ったのは最高でした。ところで、その後から咳が出始めました。最初は軽い咳。2~3日経ったらひどくなりました。普段は出ないけど、一旦出だすと激しい咳で体まで熱くなる。

同時にあったのは、ひどい鼻づまり。夜寝れないほど鼻が詰まって、ティッシュで鼻かんだけどそのうちまた詰まってきました。最初は大量の白い鼻水が出て、その後は黄色い鼻水が混ざるときもありました。また、鼻をかみすぎて、鼻から血もドバドバ出ました。鼻腔癌ではないか?と自分で疑ったこともあります。

疲れているのに起きて鼻をかむしかない、そして寝ぼけているうちにまた鼻がつまって息苦しくなる。こんな最悪な睡眠は久々でした。

鼻詰まりと咳を治すために飲んだ漢方薬

鼻詰まりを治すために飲んだ漢方は葛根湯加川芎辛夷かっこんとうかせんきゅうしんい、効果は少しあったものの、やっぱり鼻づまりはひどかったです。2日間飲んで、これはダメだと思って小青竜湯しょうせいりゅうとう2包+麻杏甘石湯まきょうかんせきとう1包にしました。飲んで3~4分後には鼻づまりがすぐ改善。

鼻詰まりが良くなって喜んだら、今度は咳はひどくなりました。今回の咳は不思議なところがあります。普段は出ないけど、何かをキッカケに数回連続して出る。体の深いところから咳が湧き出るような感じです。自分のベロを見たけど、少し白い上に黄色いのがたくさんありました。

そこから治療方針を変えて、小青竜湯しょうせいりゅうとう1包+麻杏甘石湯まきょうかんせきとう2包。咳はすぐ緩和し始め、ベロが変わり始めました。

ペルの白と黄色の比例によって、漢方薬の比例を変えました。簡単に説明すると、ベロの白が多い場合は小青竜湯しょうせいりゅうとうを多くする。黄色いのが多い場合は麻杏甘石湯まきょうかんせきとうを多くする。また、喉のつまりとか生じた場合は麻杏甘石湯まきょうかんせきとう半夏厚朴湯はんげこうぼくとうに変える。

煎じ薬で鼻詰まりはだいぶ解消、咳はまだ残っている

2025年1月6日
仕事を再開したとき、咳はまだありました。患者さんと話をしてるうち、時々咳が止まらなくて、鼻詰まりもあったのでよく鼻をかんでました。当時の患者さんたちは覚えてるはずです。

漢方の既製品ではダメだと思って、以前余った生薬を出して煎じ薬を作りました。1日飲んだだけで鼻詰まりは良くなり、非常に快適。咳は改善したけど、まだ完治されていません。

煎じ薬を3日飲んでからやめることにしました。残りの咳は小青竜湯しょうせいりゅうとう麻杏甘石湯まきょうかんせきとうで対応。

鍼を刺してから咳は著しく改善

咳を治す主力は鍼に変えました。刺したのは魚際と尺沢。メインは魚際です。

なぜかというと、魚際に鍼をした日から、ベロの黄色いのが半分ぐらい消えたからです。魚際穴はほかにも素晴らしい効果があります。以下の症例、参考になると幸いです。

3日間連続して鍼を刺し、漢方薬も飲みながらやっと落ち着きました。2025/01/15からはほとんど咳がありません。鼻づまりはほんの少しあるけど気にならない程度。

治療を振り返る

今回の治療を振り返って得たものを述べます。

  • 寒気がして節々が痛いとき、麻黄湯は最適だった。翌朝には寒気と節々の痛みが治ったから。
  • 鼻詰まりがひどくて、咳がするとき、葛根湯加川芎辛夷かっこんとうかせんきゅうしんいは最適ではなかった。2日飲んでも微量の効果しかなかったので。むしろ、小青竜湯しょうせいりゅうとう麻杏甘石湯まきょうかんせきとうを飲んだときの鼻詰まりの改善がすごかったです。
  • 花粉症の鼻詰まり、鼻水で葛根湯加川芎辛夷かっこんとうかせんきゅうしんいを処方された話を何度も聞きました。効果を感じてない方は変えてみてください。
  • 今回の鼻詰まり、咳、鼻水の治療で小青竜湯しょうせいりゅうとう麻杏甘石湯まきょうかんせきとうの助けが大きかったです。要点はベロが白なのか黄色なのかを見て、比例を調整すること。鼻詰まりが治ったのは完全に漢方薬のおかげ。咳も半分くらいは漢方薬で治りました。残りの半分の咳は鍼で収め。

針だけでも治せるか?と聞かれたら答えは当然できます。ただし休み中はずっと子供がいるので、鍼ができません。漢方薬で何とかするしかなかったです。

以前までの経験だと、小青竜湯しょうせいりゅうとう単品のみ使う、もしくは小青竜湯しょうせいりゅうとう桔梗石膏ききょうせっこうが多かったです。他のコロナ患者さんの咳を治す時もこのスタイルが多かったです。以下は一つの症例、参考にしてください。

鍼は痛いけど効果絶大

ツボに関して話します。

この魚際、、めちゃくちゃ響くので嫌がる人はたくさんいます。私も嫌いです。でも治るので、頑張って刺して回しました。電気が腕を通るので息が止まりそうになりました。3〜4日で咳が治ったので何より。

尺沢も咳止め、喉の痛みを治す効果も著しい。その時の状況によってツボを選ぶ必要があります。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

おわりに

今はちょうど寒い冬で風邪をひきやすくなります インフルエンザも流行っています コロナもまだ完全に消えていません。上記の理由で、咳と喉の痛みが治らなくて困ってる人がいると思います。

病院の薬、市販薬を飲んでも治らないとき、漢方薬や鍼灸院を探してみてください。少し時間をいただければ、漢方薬と鍼はすぐ治せます。

(おわり)

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