鼻血が止まらなくて、貧血・意識障害になったのを治した例2つ【孫培栄先生の鍼灸症例】

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こんにちは、李哲です。

止まらない鼻血を1回で治した孫培栄先生1の鍼灸治療例を翻訳しました。鍼は即効性に優れている事を知ってもらえると嬉しいです。

症例1:鼻血が出すぎて意識障害になった患者、1回で治り

項さん、男性、50歳。
山東省廣饶県人。
住所は台北市合江街58巷。

民国44年(西暦1955年)の秋、突然鼻血が一晩中止まらなくなり、鼻血の出血量は洗面桶にたっぷり入るくらい多かったです。

患者さんと同じ故郷の田さんは、ちょうど同じ建物内に住んでいて、危険な彼の状況を見て、朝4時頃大雨の中に私を呼びに来ました。

急いで患者さんの家まで行った時、患者さんはすでに昏迷状態で、呼びかけても返答がない。鼻血はまだ出ていました。

即、刺したツボは合谷穴、天府、風府、迎香、上星。その場で鼻血が止まらないのは治りました。

李哲の説明:
鍼の最大の特徴は、即効性だとも言えます。つまり、刺した瞬間から効果が出て、その場で治るかもしくは著しく改善。
今までの臨床症例を見ていると、即効性が現れたのは数えきれないほど多いです。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

不正出血が続くのを鍼1回で止めた例

症例2:鼻血で顔面蒼白になった若者、1回で完治

黎さん、男性、18歳。
山東省出身。
住所は台北市安東街。

民国57年12月1日の朝、突然鼻血が出て、止まったり止まらなかったりでした。1日経っても止まない。出血が続いたので、患者さんは貧血で頭がもうろうとし顔面蒼白。

当日の12時頃、私の住居に来てドアをノック。同じツボを刺して、その場で完治しました。

李哲の説明:
上記では鍼は即効性を話しましたが、漢方薬も素晴らしい効果があります。たとえば歯茎の出血に関して、1杯の漢方薬で治せるのです。以下、ニハイシャ先生2の症例があるので、参考にして下さい。

生理痛は鍼したその場で治り、30年の胃痛・歯を磨くときの出血は1杯目の漢方薬を飲んで治った。ピロリ菌で胃が痛くなるのは間違い!

李哲の感想

鼻血の原因は、肺の熱と関係が大きいです。
あと、大腸の経絡が鼻を通るので、合谷穴と迎香が必要だったでしょう。一般的に天府穴、この一つだけでも出血が止まります。

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孫培栄先生のツボの処方は、多分最強のやつかも知れません。出血量が多すぎて意識障害になった場合は、やはり天府穴だけでは足りないかも。

西洋医学の病院に行っても、どうせガーゼをたくさん鼻に詰め込むだけでしょう。出血の原因を知らないで、ただ単に血管を圧迫して血を止めるのは問題解決になりません。むしろ害になるケースがあります。たとえば外側の血が止まったけど、内部に瘀血がたまった場合、西洋医学はどうしますか?

何でもかんでも、止血すればいいものではないのです。

(おわり)

  1. 孫培栄先生は台湾4大鍼灸名人の一人です。出身は山東省臨沂県。おじさんの銭曽文医師の門下で鍼灸を習い、最終的に台湾でもっとも有名な鍼灸医になりました。孫培栄先生は最期まで40人くらいの弟子を教えました。中で有名な弟子は周左宇、孫宝林、武仲瑛。

    著書としては、『孫培栄鍼灸験案』があります。私も勉強していて、中の治療例を翻訳してアップしたりもします。

  2. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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