鼻血が止まらないと不安になりますよね。
ティッシュを詰めても止まらない、貧血でふらつく──そんな重い鼻血にも、鍼灸は即効性を発揮します。
今回は、大量出血や意識障害を伴う鼻血が鍼灸1回で止まった2つの症例を紹介しつつ、鼻血の原因と止め方を中医学の視点で解説します。
鼻血が続く方、繰り返す方、病院で原因が分からない方は、ぜひ参考にしてください。
※今回紹介する2つの症例は、台湾の鍼灸名人・孫培栄先生1の臨床記録をもとにしています。

鼻血が止まらない原因は?中医学と西洋医学の違い
肺の熱・大腸経の異常と鼻血の関係(中医学)
中医学では、鼻血の主な原因は肺の熱や大腸経の異常と考えます。
鼻は大腸経が通る部位であるため、合谷穴や迎香が特に効果的です。
また、天府穴は単独でも鼻血を止める力があり、急性の大量出血にも使われます。
西洋医学で鼻血が止まらないときに考える病気
西洋医学では、以下のような病気が疑われます。
・高血圧
・血液凝固異常
・鼻粘膜の損傷
・副鼻腔炎
・ストレスや自律神経の乱れ
病院ではガーゼで鼻を詰める対症療法が一般的ですが、原因の改善にはつながらないこともあります。
鼻血を止める方法|自宅でできる応急処置
正しい鼻血の止め方
鼻血が出たら、以下の方法が有効です。
・椅子に座り、少し前かがみにする
・鼻の柔らかい部分をつまむ
・10分ほど圧迫を続ける
・口で呼吸する
やってはいけない鼻血の止め方
・仰向けに寝る(血が喉に流れる)
・鼻の奥までティッシュを詰める(粘膜を傷つける)
・上を向く(誤嚥の危険)
応急処置で止まらない場合は、鍼灸の即効性が役立ちます。
鍼灸で鼻血が止まる理由|即効性のメカニズム
鼻血に効くツボ(合谷・迎香・天府など)
鼻血治療でよく使うツボは以下です。
・合谷穴(大腸経)
・迎香(鼻の横)
・天府(肺経)
・風府
・上星

大量出血でも鍼灸が効く理由
鍼灸は、鼻血の原因である「熱」「経絡の滞り」をその場で調整できるため、即効性があります。
症例では、鍼を刺した瞬間に鼻血が止まり、意識が回復した例もあります。
症例1:大量の鼻血で意識障害に、鍼灸1回で完治
患者情報
名前:項さん(男性、50歳)
出身:山東省廣饶県
住所:台北市合江街58巷
1955年の秋、項さんは一晩で洗面桶を満たすほどの大量鼻血に見舞われました。意識は朦朧とし、呼びかけにも反応できない危険な状態でした。
大雨の中、同じ建物の田さんが朝4時に私を呼びに来ました。急いで駆けつけると、鼻血はまだ流れ続けて昏迷状態。
治療内容
使用したツボ:合谷穴、天府、風府、迎香、上星
鍼を刺したその場で鼻血が止まり、意識も回復。1回の治療で完治しました。
症例2:顔面蒼白の若者の鼻血を1回で治療
患者情報
名前:黎さん(男性、18歳)
出身:山東省
住所:台北市安東街
1968年12月1日の朝、黎さんは突然の鼻血に悩まされました。鼻血は断続的に続き、1日経っても止まらず、貧血による顔面蒼白と意識の混濁が現れました。
正午頃、黎さんが私の住居を訪れました。症例1と同じツボ(合谷穴、天府、風府、迎香、上星)に鍼を施し、その場で鼻血が完全に止まり、症状が改善しました。
鼻血が続くなら鍼灸で根本改善を
再発を防ぐための体質改善
鼻血は止まっても、肺の熱や経絡の滞りが残っていると再発します。鍼灸は原因にアプローチし、体質改善を行うことで再発を防ぎます。
鍼灸と漢方の併用が効果的な理由
鍼灸で即効性を得つつ、漢方薬で体質を整えると、鼻血だけでなく他の出血症状も改善しやすくなります。
関連する出血症状の改善例も参考にしてください。
鼻血のFAQ
鼻血が止まらないとき、まず何をすればいいですか?
椅子に座って少し前かがみになり、鼻の柔らかい部分を10分ほどつまんで圧迫します。上を向いたり、仰向けに寝るのは避けてください。
ティッシュを詰めるのは良くないのですか?
鼻の奥までティッシュを詰めると粘膜を傷つけ、出血が長引くことがあります。圧迫止血が基本です。
鼻血が止まらないのは病気の可能性がありますか?
高血圧、血液凝固異常、副鼻腔炎、ストレス、自律神経の乱れなどが原因になることがあります。頻繁に起こる場合は医療機関の受診をおすすめします。
鍼灸で鼻血が止まるのはなぜですか?
鼻血の原因となる「肺の熱」や「経絡の滞り」を調整できるため、即効性があります。合谷・迎香・天府などのツボが特に有効です。
大量の鼻血や貧血でも鍼灸は効果がありますか?
症例では、意識障害を伴う大量出血でも鍼を刺した瞬間に止まった例があります。重症の鼻血にも効果が期待できます。
鼻血が繰り返す場合、どうすればいいですか?
体質的に肺の熱が強い、経絡の流れが悪いなどの原因があると再発します。鍼灸や漢方で体質改善を行うと再発予防につながります。
子どもの鼻血にも鍼灸は使えますか?
使えます。子どもの鼻血はストレスや自律神経の乱れが原因のことも多く、軽い刺激の鍼で改善するケースがあります。
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孫培栄先生は台湾の4大鍼灸名人の一人と評価された方です。著書としては、『孫培栄鍼灸験案』があります。もっと詳しい履歴は、孫培栄先生:台湾古法鍼灸の奠基者|戦乱から仁心の継承までをご覧下さい。

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