こんにちは、李哲です。
簡単な鍼治療例、コロナの咳を治した内容を書きました。
コロナの咳で困っている方、参考になると幸いです。
2022-11-11
女性、52歳。
主訴は以下のとおり。
- コロナの咳が20日も止まらない。コロナになった最初は発熱もあって、熱は西洋薬を飲んで下がったけど咳だけは治らない。
- 横になると鼻水が出て喉に垂れる、鼻が詰まる(昔から鼻炎があった)
- 腰が痛い。
- 喉がめちゃくちゃ痛くて、ずっと龍角散をなめていないといられない
鍼治療を始める前、問診の段階で彼女は我慢できず何回も咳をしていました。私が聞いた限り、痰が絡んだ湿っぽい咳。痰が絡むのは風邪の時もあるし、彼女みたいにコロナの時もあります。ただし、コロナは一般的の風邪より頑固。以下は一般の風邪を治した例、参考になると幸いです。
鍼をしたのは尺沢、列缺、合谷、内関、公孫、足三里、豊隆(以上はみんな瀉法)。復溜(補法)。中極、通天、迎香、天突、京骨(補法)。
一般的に足から鍼をしますが、刺すたんびに響きで呻いて、片足に数本刺し終わったときは汗びっしょりになりました。全部の鍼を刺し終わった時は、「全身が熱くてシーツも要らないです」と言ってました(笑)
鍼を刺すと血の巡りが早くなるので、体は自然に暖かくなります。人によってはアツアツになるケースもあります。以下が一つの症例、参考になると幸いです。
治療が終わって帰るとき、彼女が言うのは「腰はもう大丈夫です。咳はまだあるけど、さっきより減って息がすごい吸えます。鼻が詰まるのも治りました。電車で来る時は咳止めのために、ずっと龍角散をなめてました。夜も咳が止まらなくて龍角散を口に入れたまま寝てました」
コロナの咳がどれだけひどいのか、皆さんはイメージがついたでしょうか。
今日から彼女は漢方薬も併用する事になりました。
飲んだのは小青竜湯+桔梗石膏。
小青竜湯+桔梗石膏は以下の治療例でも応用されています。参考にしてください。
2022-11-26
彼女の報告:
前回の鍼した直後、喉の痛みが治り、喘息みたいに止まらない咳がすごい改善してびっくりしました。その後は1週間の漢方薬を飲んで、ほぼ完治です。
なので、今日は治療方向を変えました。
刺したのは尺沢、内関、公孫、合谷、迎香、通天、足三里など。咳止めではなくて、後鼻漏(鼻水がのど奥に垂れる症状)を治すのがメイン。
漢方薬の併用もあったので、今回は鍼1回で終わり。
コロナの頑固な咳を治した中で、彼女が1番早いです。ほぼ1回で治り。ほかの方は彼女みたいに治ってないです。だいたい数週間~2ヶ月くらいかかりました。なぜ同じ咳を治すのに、かかる時間がこんなに違うのかは、以下のコロナ治療例で説明しました。参考になると幸いです。
今後、彼女の鼻詰まり・鼻水が喉に垂れる後鼻漏が改善されたら、また記事にします。
(おわり)
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