こんにちは、李哲です。
中国河北省石家荘市の女医、張静先生1の症例:胸闷气短(2025-3-10)を翻訳しました。
2人の患者さん、同じようにため息をつく、呼吸困難なのに全く違う漢方薬で治していました。なんで中医学は同じ症状があるのに、違う処方箋を出すのか?以下の翻訳文、参考になると幸いです。
症例1:風寒束肺タイプ(大青竜湯1週間で改善)
ある患者が診察台のそばに座って、長くため息をつき始めました。彼女は自分はもう生きていけなくなったと言い、全身に力が入らず、歩けない、いつもむっとした感じがして、呼吸が浅い 息苦しいのです。
私「歩く時または食事中や熱いお湯を飲む時に、時々汗をかくことはありますか?」
彼女「はい、汗をかくと少し楽になり、いつも一身の汗をかきたいと思っています。でも私は熱いお湯を飲みません、決して喉が渇かず、水を飲んで汗をかくかどうかわかりませんが、とにかく歩くと汗をかきます。」
そこで私は桂枝、白芍、生姜、大棗、炙甘草、麻黄、杏仁を処方しました。

彼女「自分の気血はどれだけ足りないですか?」
実は彼女は一点の足りなさもありません。彼女は風寒に当たって肺が束縛されたのです。だから呼吸が浅い 息苦しいので、肺を宣泄すればいいだけです。
しかし、この患者は自分が気血虚だと固執し、私も彼女に説明しきれず、仕方なく「食べてみて様子を見てください、まず呼吸が浅い 息苦しいを緩和しましょう」と言いました。
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一週間後、家族を連れて治療に来ました、呼吸が浅い 息苦しいはなく、今は特に元気で、「漢方薬を飲むと気血の補充が速い、私は一週間で良くなりました」と言いました。
私はもう何も言いませんでした。とにかく彼女が良くなったのですから結果オーライ。
症例2:肝気鬱結タイプ(四逆散加海金沙で食欲も復活)
同時に、もう一人の患者も、深く息を吸い、顔色が黄白で、呼吸が浅い 息苦しいを治療中でした、
私「あなたの胃は不快ですか?」
彼女「いつも半分腹八分目で、たくさん食べられません。特に夜にたくさん食べると口臭がして、口が苦い、今はまず脾胃を治療せず呼吸が浅い 息苦しいを治療してください。私のは肝気鬱結ですか?」
そこで私は柴胡、枳実、白芍、炙甘草、海金沙を処方しました。
一週間飲んだ後、食欲が大いに開き、長くため息をつかなくなりました。
患者「私は太るでしょうか?」
私「太りますよ、あなた自身で注意してください。」
彼女「補うのをやめて、湿気をとってダイエットさせてください。」
私「あなたに補ってはいません。あなたは胆嚢に問題があったのです、胆汁の分泌が正常になったので食べたくなるのです。」
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李哲の説明:なぜ同じ「ため息・息苦しい」でも処方が180度違うのか?
1人目:肺が「閉じ込められて」いる状態 → 宣泄が必要
張静先生が処方したのは
桂枝、白芍、生姜、大棗、炙甘草、麻黄、杏仁

これは『傷寒雑病論』の大青竜湯(だいせいりゅうとう)です。高熱、悪寒、節々が痛い、咳などを治すことで有名な処方箋。インフルエンザ(関連症例はこちら)だけではなくて、ほかの病気でも幅広く使っています。
本症例で使用した目的は、風寒で閉じ込められた肺と皮膚の穴を開けて、中にある邪気を外に追い出すこと。肺の活動が戻れば、息苦しいのも自然に治る。
2人目:肝気鬱結で横隔膜が上がっている状態 → 疏肝が必要
柴胡、枳実、白芍、炙甘草、海金沙
これは『傷寒雑病論』の四逆散+海金沙。

四逆散は肝気鬱結を治す代表者。
肝気鬱結の主な症状は、よくため息をつくことです。なぜため息をつくかというと、肝臓と胆嚢が詰まって腫れ上がり、上の横隔膜を押しているから、呼吸がうまくできないのです。
結論:中医学は「症状」ではなく「原因(病機)」で処方を決める
上記の患者さん二人は、みんなため息があります。しかし、使った漢方薬は違う。それはため息以外の症状があるからです。ため息は諸症状の中の一つ、唯一の根拠ではない。
中医学は根本的な原因を見つけて解決する医学です。
実は鍼灸ならその場で呼吸が楽になることも多いです
漢方薬と鍼灸は別々の専門ですが、呼吸困難を治すときは同じように効果抜群です。もしかして、鍼のほうがもっと強力かも知れません。なぜなら、鍼を刺した瞬間から呼吸が楽になるからです。
漢方薬は煎じて飲むので待つ時間があるけど、鍼はその場で刺した瞬間から効く利便性は強いです。
実際に私が即効改善させた症例4選(内部リンク)
以下は今まで治した様々な症例の一部。コロナがあれば、不整脈、心房細動などの心臓疾患もあります。
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張静先生は中国・河北省石家庄市の中医師です。『傷寒雑病論』の処方箋で様々な病気を治す若者実力派。本ブログでは彼女の症例を数多く翻訳しました。張静先生の診療所住所・電話番号などは以下の記事をご覧ください。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)

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