こんにちは、李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1の治療例、2010年07月30日跟診之診療日誌を翻訳しました。
乳腺症。長年の消化不良。ひどい冷え症。膝痛。28年の胸痛。チョコレート嚢腫。うつ病、不眠症など様々な患者さんの中医学治療です。
長年の消化不良、ひどい冷え症、倦怠感が強いのは「附子理中湯」で治せる
一人の女性、中国の広州から来ました。
顔色はどす黒、体内の冷えが強い色。
主な症状は
- 長年の消化不良
- 寒がり、四肢も氷みたいに冷たい
- 脈診では無力で小さい
- 倦怠感が強くて、集中力がない
- 大便は食後にすぐ行きたくなる
これは「附子理中湯」の症状、ひどいものではないです。夜中に寝汗をかくのがないから、重い病気ではない。陽気がちょっと足りないだけです。
3回の鍼で膝の痛みが改善
3回の鍼治療を続けた患者さん、人工関節置換術を受けたアメリカ人女性です。膝の痛みが減ったので、鍼治療を続ける事にしました。
彼女は肥満症が大問題です。
ダイエットしないかぎり、人工膝関節手術しても将来的に問題が生じます。
症状は簡単明瞭に書いてください
私の診療所は、遠方の患者からFAXでの診察も受けつけしています。これはみなさんの便利のため。しかし、ごく一部の患者さんは自分の体調を述べるのが下手で、医師の判断が間違える時があります。これは患者さんにとって、ちっともいいことがありません。
我々中医師は、患者さんの虚実寒熱が知りたいだけです。簡単明瞭な陳述は、すぐ病状の判断がつくけど、複雑な説明は医師の負担になります。
なので、みなさんは簡単明瞭な陳述にして下さい。簡単であれば、あなたが遠方にいても我々は治療できます。
簡単明瞭な陳述ができなくい場合は、申し訳ないですが、毎回診療所に来るしかありません。
冷え性、睡眠の質が悪い、胸の痛みが28年も治ってない患者
ブラジルから来た華僑。
胸の痛みは28年も続けています。
様々な中医学・西洋医学の検査をしたけど、誰も原因が分かりません。
舌診では黄色の分厚い苔。
これは痰が心包の周りにあって、心臓の気が渋滞して現れる症状です。
私はとりあえず「烏梅丸」を出しました。
心包の周りの痰を出す同時に、心臓の気が渋滞しているのを解決する生薬も入れて。
この患者さんは、血圧とコレステロールを下げる薬を長い間飲んでいます。しかし、相変わらず睡眠の質が悪くて、両足は氷みたいに冷たい。
これは明らかに証明しています。
西洋医学は彼の脳卒中と心臓病の予防ができない。
生検を繰り返すと、必ず本当の乳がんになる
今日再診察に来た女の子。
イギリス属コロンビアから来た女性、漢方薬飲んでからの変化が証明するのは、彼女は乳がんではない。
私は彼女に警告しました。
「生検を受けたら、本当の乳がんになります!」
生検は乳房の組織を傷つけ、針の傷口には更に母乳が溜まりやすくなるるから、乳がんになるのです。生検が頻繁な女性ほど、更に乳がんになりやすい。
私は彼女に話しました。
「病気を心配する必要がありません。間違った選択をしないように」
彼女の乳腺には、まだしこりがたくさんあります。すべて溶かすのには時間がかかる。完全に溶かすまで、彼女は他の人より乳がんになるリスクがあります。
手術を拒否するチョコレート嚢腫の女性患者
香港からカナダに移住した華僑。若い彼女は下腹部に腫瘍ができて、西洋医学の診断名は「チョコレート嚢腫」。
望診では顔面蒼白。
体内が冷えているのは、間違いないです。
問診で分かるのは、生理は30日周期。出血は1日だけ。量はとても少ない。
私「なぜ手術しないですか?」
彼女「手術して何が変わるでしょうか?腫瘍は再び戻るはずです」
彼女が決めたのは、とても知恵があります。体内の環境を変えないかぎり、手術で腫瘍を取り出しても、再び腫瘍ができます。
このような腫瘍はよくあるもの。
中医学の治療では難しくありません。
抗うつ薬の副作用で、不眠症になったお母さん
次は彼女の香港に住んでいるお母さん。お母さんはうつ病があり、長年抗うつ剤を飲んだら不眠症になり、睡眠薬も飲んでいます。この副作用は臨床でよく見るもの。
みなさんも知っていると思いますが、安眠薬の副作用はうつ病と夢遊病。
彼女はもともとうつ病があります。
安眠薬を飲むのは、火に油を注ぐやり方!
抗うつ剤の更に怖い副作用は、自殺願望が増えること!
読者のみなさん、製薬会社の怖さが分かりますか?
患者さんは金払って治療薬を買った結果、自殺したくなる!
彼女はお母さんを助けたい気持ちがとても強い。
漢方薬しか彼女のお母さんを救えません。ほかのはあとにして、彼女のお母さんの便秘症、すでに西洋医学では不治の病です。彼女のお母さんの便は羊の便みたいに一粒一粒。これは麻子仁丸の症状です。麻子仁丸しか、この特別な便秘を治せません。
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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