生検したあと、乳がんが更に大きくなり、化膿して出血し始めた患者。大量のお酒は膵炎と胃がんを引き起こす。生検したあと生じた内臓痛は、モルヒネでも抑えられない!

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こんにちは、李哲です。

アメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の治療例、2010年07月07日診療日誌を翻訳しました。生検の危険性、大量のお酒は膵炎と胃がんを引き起こすなど、中医学の観点が書かれています。参考になると幸いです。

すい炎・胃がんの傾向がある患者、西洋医学の治療が入ってないので治療は簡単

今日たくさんの患者さんが来ました。その中で特殊な治療例を上げて、生徒さんたちに説明したいと思います。

一人目はカナダ人。
この夫婦二人は長年の患者さん。体調不良なら、なんでも治療に来ました。旦那さんが今日来た原因は、去年から逆流性食道炎がひどいから。

李哲の説明:
逆流性食道炎は様々な症状があります。よく見かけるのは胸やけ、食道と背中が痛くなる、酸っぱいものが湧き出る、気持ち悪いなど。漢方薬はもちろん鍼でも治せます。レベルが低い足つぼ整体でも治した例がたくさんあります。以下は一つの症例、参考になると幸いです。

「永遠に治らない」逆流性食道炎、胃酸の逆流が治り、背中と首肩の痛みも良くなった例

彼は指で指しながら、症状を教えてくれました。

  • 左腹部の上、膵臓のあたりがとても痛い。ずっと痛む時もある
  • 最近は毎晩、大量の胃酸が喉まで上がって来て、夜は眠れない
  • 痔が再発して、毎日大量の鮮血便と黒便が混ざっている
  • 腰辺りも痛い
  • 両足の感覚がなくなり、両足に力が入らない
  • 毎日高血圧症の薬を飲んでいる
  • 性的機能なんかはもう気にもしなくなり、もちろん完全になくなっている

李哲の説明:
痔の出血、漢方薬はもちろん鍼でも治せます。以下は一つの症例、参考にして下さい。

痔が原因の排便時出血・痛みは3~4回で治り、20代の時より体力があってビックリした:手術後の生理痛(11)

学生の皆さん、以上の症状は診断するとき、陰陽の知識を利用すると、患者さんに一体何が起きているかが分かります。

患者さんは胃がん?ただの膵炎?すい臓がん?

簡単な問診をしたあと、私は断言しました。
彼は膵炎、同時に胃がんの傾向がある。

なぜなら、大便に血が見えるのはだいたい痔が原因。もし黒便だったら、胃の出血の可能性が高いからです。彼はまだ陽が陰に入れない症状が出てない。だから、癌の可能性は低いです。

大量のお酒は胃がんを引き起こす、足に力が入らないのは腎機能低下が原因

彼はビール好きで、毎日朝から晩まで飲んでいる。お酒はコーヒー以外に、胃がんを引き起こす2番めの主因です。

生検したあと、乳がんが更に大きくなり、化膿して出血し始めた患者。生検したあと生じた内臓痛は、モルヒネでも抑えられない!

彼の両足に力が入らない、性的機能の消失は腎不全の初期症状。これは、長年飲んだ高血圧症の薬と関係があります。薬を止めないと腎不全は治りません。将来的にはもっと悪化するだけ。

現在、彼は毎晩7回のオシッコに行くそうです。ほぼ1時間毎に行っている。皆さん、この生活、クオリティはいかがだと思いますか?

運が良い患者さん

もし、彼が謙虚に私のアドバイスを受け入れないで、続けてビールをたくさん飲んだらすぐ胃がんになります。今度の膵炎も適当な治療をしないと、将来的に遭うのがすい臓がん。

西洋医学の生検でしか分からない「すい臓がん」。生検したとしても、患者さんが生きるのはあと数ヶ月だけです。

彼は本当に運が良い。私が診療所に戻ったのを聞いて、すぐ治療に来たのです。西洋医学の病院には行かないで。おそらく神様が死なせたくないでしょう。だから、彼はこのような決め事をしたのです。

彼の処方箋をもう出しました。
とりあえず2週間分を出して、その後様子を見るつもり。

李哲の説明:
膵臓がんは西洋医学にとって不治の病です。発見したときはだいたい末期癌。そして余命半年。西洋医学の治療をしないで、漢方薬と鍼治療をした場合、もっと元気に長生きする可能性があります。以下はニハイシャ先生の症例、膵臓がん患者が治療後にどんな変化があったのか、読んで見れば分かると思います。

膵臓がん患者は食べる量が3倍に増えて、下痢・気持ち悪い・冷え性も治った。抗うつ薬で頭が揺れる病気になった女性。

生検したあと、乳がんが更に大きくなり、化膿して出血し始めた

一人の乳がん女性、中国の大陸から来ました。彼女は生検した後に、私を探して来ました。

以前から私はホームページに書いています。
「生検した患者さんは診ません」

彼女は診察前のチェックで、カウンター受付に「生検したことがない!」と言ったから入って来れたのです。西洋医学の生検と言うのは、胸をぺたんこに圧迫してから長くて太い針を刺して、細胞組織を取って検査するやり方。

生検は癌を悪化させる!生検をしてはいけない!

彼女はおそらく西洋医学を信じていたでしょう。去年の7月に生検した後から、右の乳がんは更に大きくなり、化膿して出血し始めました。そして、痒くなったり痛くなったりします。

私「なぜ自分が乳がんになったかを知っていますか?」
彼女はたくさんの西洋医学の診断書を渡しました。私の診察に役に立つと思ったでしょう。

「こんな資料は全く無用です。役に立つなら、なぜ乳がんはどんどん悪化していますか?」

生検したあと生じた内臓痛は、モルヒネでも痛みを抑えられない!

私はこの一生、西洋医学の生検が大嫌い!

西洋医学の先生は、よく患者さんに言います。
「生検してみないと病名が確定できません。確定できれば治療ができます!」

ぱっと聞いた限り、とても筋が通る話です。しかし、どれだけの患者さんがこの言葉に騙されて、治療で殺されたでしょうか?

西洋医学の先生よ、私は質問してみたいです。
病名が確定できたあと、あなた達は本当に正しい治療ができますか?今まで患者さんの命を救ってきたでしょうか?

事実上、あなた達はすい臓がんだと確定した時、患者さんにこう言います。「申し訳ありません。もう打つ手が無いです。家に帰って下さい。」

患者さんは生検した日から、生検の針を入れた所に内臓痛が始まる。その激痛はモルヒネを打っても収まらない。

患者さんは毎日死ぬ恐怖から逃れなくて、数日で亡くなる。これがあなた達のやった素晴らしいこと!

乳がんの場合、生検したあとの治療は難易度が倍に上がって、逆に治療効果は倍に下がります。特に右胸にできた腫瘍は、左胸の腫瘍より治しにくい。

乳癌のしこりは生検さえしてなければ、1ヶ月くらいで小さくなる

私はもう一度呼びかけます。乳がんとすい臓がんが治せない西洋医学の先生たち、一步下がって下さい。中医学治療の邪魔をしないで。治療を受けてない患者さんは、逆に安全です。

もちろん、患者さんも本物の中医師を探さないといけない。ダメな中医師は逆に治療のタイミングを逃します。

李哲の説明:
乳がんなのに何の治療も受けない。これはアホじゃないか?と疑う人もいるでしょう。事実上、病院の治療を受けないほうが長生きする可能性が高い。そして、生活の質が高い。ニハイシャ先生の症例には38年も生きた乳がん患者さんがいました。以下の症例、参考になると幸いです。

無治療で38年生きた乳癌の母VS手術・抗がん剤・放射線療法後、わずか20ヶ月で肺・骨に転移した乳がん患者

世の中の女性。
乳房にシコリが見つかったら、すぐ有能な中医師に診てください。

先に西洋医学の生検をしないで。
生検さえしてなければ、だいたい1ヶ月くらいの治療で、シコリが小さくなるのが分かります。自分の命で遊ばないで下さい!

乳がん治療は難しくありません。ただし、患者さんの協力が必要です。乳がんの原因をなくして、治療を始めれば良い結果が出ます。

例え患者さんが、自分の乳がんは西洋薬のせいであることに気づきました。この薬を止めないかぎり、あなたの乳がんは治りません。

上に書いた患者さんは、自分の病気の原因が分からない。これが一番怖い所です。

李哲の説明:
ほかの漢方医も「なぜ自分が乳がんになったかを分からない」患者さんの話を書きました。常識でもわかりますが、必ず原因があるからあなたが乳がんになって、ほかの人は乳がんになってないでしょう?なぜかを問うのがおかしい。反省の気持ちがないと病気治療は難しくなります。
以下の翻訳文、参考になると幸いです。

生理不順、生理痛からはじめ、女性ホルモン剤の副作用で乳がんになったのに、なぜ自分が乳がんになったのかも分からない患者。

 (おわり)

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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