膵臓がん患者は食べる量が3倍に増えて、下痢・気持ち悪い・冷え性も治った。抗うつ薬で頭が揺れる病気になった女性。

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こんにちは、李哲です。
倪海夏(ニハイシャ)先生1の治療日記、胰臟癌第二診(2006-12-5発表)を翻訳しました。膵臓がんが著しく改善した例と抗うつ薬で頭が揺れる病気になった女性の話が書かれています。

漢方薬治療を希望する方は、台湾の中医学診療所がオススメです。以下の記事に電話番号、住所など詳しく書いてあるので、参考にしてください。

膵臓がん、1週間の漢方薬で食べる量が3倍に増えて、下痢・気持ち悪い・冷え性は治った

先週、11月28日に来たすい臓がんの女性、漢方薬を1週間飲んでから今日再診にきました。食欲はまだ万全ではないけど、以前より3倍の量が食べられるようになりました。

李哲の追加説明:

食欲不振が治り、ご飯が美味しくなった患者さんは、足ツボ整体の症例でも出ています。以下の記事、参考になると幸いです。

腹痛・下痢が続くクローン病は5ヶ月で治り、ご飯も美味しくなって疲れにくくなった【足つぼ整体の症例】

ほかの改善点は、

  • 下痢、気持ち悪いのは治った。
  • お腹が空くようになった。
  • 冷たい両足は暖かくなってきた。
膵臓がんの代表的な症状、吐き気・気持ち悪い

膵臓がんの代表的な症状、吐き気・気持ち悪い

寝る前はお腹が痛くて、なかなか眠れない。
顔色はだいぶマシになったけど、薄い青色はまだある。

目の周りはまだ薄い青色。これは肝臓の色です。

現在は冬。
顔色が肝臓の色なので、順調に回復してことを示しています。

彼女が言うのは、「右側の盲腸あたりがとても痛いです」
先週はへその下が痛かったのが、今度は右側の下腹部に移動。触ってみたら痛くて拒否してました。

小便は濃い黄色。
舌は黄色と白が混ざって、少し乾いている。
脈診は沈、有力な附骨脈。

彼女が言うのは、「お腹の中では戦争が起きたみたいで、体が熱くなったり寒くなったりします」

このような症状は『厥陰症』です。

李哲の追加説明:

『厥陰症』は中医学の理論。
以下の記事で詳しく説明しているので、どうぞご覧ください。

風邪薬の副作用:だるい、吐き気、めまい、下痢はなぜ起きるのか?中医学の理論では、薬で風邪が悪化したからです

彼女はまだ『厥陰症』だけど、回復が早いです。ご飯が食べれて、大便は良くなっているのはとても良い事。

彼女の唯一のミスは、ここに来る前に放射線療法を10クール受けたこと。先に西洋医学の治療を受けたので、中医学治療では盲点が生じます。しかし、今のところまだ治療に余裕がある感じ。

李哲の追加説明:
膵臓がんに関して、鍼治療例が一つあります。遺憾なことは救えられなかったけど、生活の質を保つことはできました。以下の記事、どうぞご参考に。

膵臓癌末期の鍼治療例:お腹が張って痛い・便秘・食べられないのは改善され、精力も増えて生活の質を保った

コーヒー、甘いものは膵臓がんを悪化させる

彼女の友達は彼女がすい臓がんになった時、「コーヒーと甘いものを止めて!」と言ったそうです。だから、彼女の病状は悪化してない。

この前書いたベトナム人と違う。彼は8月にすい臓がんだと診断されて、西洋医学の先生はコーヒーと甘いものが原因であることが分ってない。彼はコーヒーと甘いものを食べ続けてどんどん悪化して、こちらに来た時は死ぬ寸前でした。

膵臓がんを悪化させるコーヒーと甘い物!

膵臓がんを悪化させるコーヒーと甘い物!

もし診断された最初から、西洋医学の先生が「コーヒーと甘いものをやめろ!」と言ったら、病気はここまで悪化しません。

ベトナム人患者さんのことは、以下の記事でも書いてあります。どうぞご参考に。

私は西洋医学でいうすい臓がんを治すとき、処方箋はバラバラです。 

旋覆花代赭石湯せんぷくかたいしゃせきとうふりがな黃土湯おうどとう小柴胡湯しょうさいことう を使ったこともある。当帰四逆湯とうきしぎゃくとうプラス呉茱萸湯ごしゅゆとうもあるし、乾姜黄芩黄連人参湯かんきょうおうれんおうごんにんじんとうをアレンジしたのを使ったこともあります。

代赭石(たいしゃせき)の画像。

代赭石(たいしゃせき)の画像。

西洋医学は同じ病気は、同じ薬を使う。
中医学は同じ症状に同じ薬を使う。

今日の患者さんみたいに、右側の下腹部が痛い。そして拒按。これは実証で、陽の実証。がんから来る痛みではないので、解決しやすい

もし患者さんが、私の薏苡附子敗醤散(ヨクイブシハイショウサン) を飲んでお腹の痛みが減った。つまり陽明症になったら、救えると判断できます。

張仲景ちょうちゅうけいの理論では
「陰の実証は死ぬけど、陽の実証は死なない」

薏苡仁(ヨクイニン)の画像

薏苡仁(ヨクイニン)の画像

世の中の医師は、科学的な精神を持ってほしいです。
先に私の話が正しいと仮説して、すい臓がん患者さんのコーヒー・甘いものを全部止めさせる。病状の悪化が止まったら、私の話が正しい事になります。

患者さんにとって有利なこと。
なんでやらないですか?

抗うつ薬を飲んでから、頭がずっと揺れる女性

患者さんは金髪碧眼の美人。
36歳、お父さんが同伴できました。
話を聞く前に目に入ったのは、彼女の頭がずっと揺れている

私「何が起きたでしょうか?」
彼女「今年の年始からです」

私「病気になる前に、何か西洋薬を飲みましたか?」 
彼女「抗うつ薬のサインバルタ(Cymbalta) を2ヶ月飲みました。薬を止めて2ヶ月後こんな症状が出ました」

彼女「ミネソタ州でほかの西洋医学の先生に診てもらったけど、何か西洋薬を飲んでないかと同じ質問をされました。ただし、その先生は迷った最後カルテには書いてない。ただ薬の副作用かも知れないと言っただけです」

私は彼女の陳述を聞いたあと話しました。
「その先生がカルテに事実を書かないのは、私はちっとも不思議だと思いません。先生が製薬会社を怒らせた結果は、いいこと一つもないからです」

私が見たのは、彼女の一生は病院の薬で台無しになっている。

これが現実で起きている悲劇です。
もし私が彼女を救えなかったら、彼女の未来はなくなります。

一番のバカは私。
人生つまらなくて、大物の製薬会社を怒らせている。

このような抗うつ剤の副作用、私はたくさん見てきました。
肝臓がやられて体が揺れる、震える症状が出ます。

治療としては肝臓の解毒を強化して、肝臓の気の流れを良くして、鎮静作用がある生薬を使えば良いです。

皆さんはこの実例を見て、私が言う「西洋薬は悪魔、漢方薬は仏様」の意味が分かりますか?

▼李哲の追加説明:
抗うつ薬で頭が揺れる病気になる。
それでは、ほかの薬は問題ないのか?
以下の記事には、ステロイドでひどいうつになった女性の症例が書かれています。幸いなことは、漢方医に治してもらったこと。

(おわり)

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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