風邪のなごりの痰が切れない、坐骨神経痛は麻黄附子細辛湯6日で治り、9ヶ月も調子よかった例

風邪のあと、痰が切れずに悩み、坐骨神経痛まで併発した女性。

病院の薬を避け漢方を求めた彼女に、わずか6日分の麻黄附子細辛湯+生薬を処方したところ、驚くほど効果が続き、9ヶ月後も体調良好!

体が弱い人こそ、漢方一服で劇的に変わる——そんな実例です。

風邪後の痰が切れず、踏ん張って出そうとする黒人女性のイラスト
風邪の後、痰が絡んで切れず苦しむ黒人女性。漢方6日分で根本改善し、9ヶ月後も快適!
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風邪のなごりの痰が切れない、坐骨神経痛もある女性

今日来た黒人の中年女性、トリニダード・トバゴ人で、背が低くて太っています。どこかで見た覚えがあるけど思い出せない。話で聞いたら、彼女は9ヶ月前に来たことがあったそうです。

9ヶ月前に来た時、彼女の症状は風邪を引いたあと、痰が切れない。病院は薬を出したけど、彼女は西洋薬を飲みたくなくて治療に来ました。

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脈診では弱。
舌診では舌が太って白、乾いている。
他には特に症状がない。

眼診の時に「腎虚証じんきょしょう」が見えました。
瞳孔は小さくてぼやけている。

私「腰痛はありますか?」
彼女は頷きながら「あります。しかも、痛みが下までつながっています」

これは坐骨神経痛ですね。

以前は腰痛、坐骨神経痛で歩けなくて、治療に来た薬剤師もいました。数日で治った薬剤師の例は、以下の記事をご覧ください。

体が弱い少陰体質は、現れる症状が少ない

症状が多くないのは、一つの事を証明しています。
彼女の身体は弱っている、もしくは「少陰しょういん体質」だと言えます。

身体が弱い人は亜健康状態にいても、特別な症状はないです。ただし、全体的に機能不足、疲れやすい症状として現れる。

身体が良い人も特別な症状はありません。でも、身体が良い人たちは見た目が違います。弱っている人は、見た目で活気がありません。

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漢方薬処方箋の解釈

当時の処方は麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう。また、痰も配慮して痰を取り除く半夏、陳皮、蘇子、茯苓、萆薢ひかいも入れました。

漢方生薬「萆薢(ひかい)」の全株イラスト(根・茎・葉)。中国語で「中药:萆薢」と書いてある。
萆薢(ひかい)の全株。腎虚からくる腰痛・坐骨神経痛の治療に欠かせない生薬です。

萆薢ひかいはめったに使わないけど、ここでは腎虚証からくる腰痛のために入れました。萆薢ひかいを使わなかったら、杜仲・続断・枸杞の実などで代用できます。

以上が9ヶ月前の彼女のカルテ記録。

関連記事:「腎虚」の具体的な症状、『黄帝内経』をもとに詳しく説明。西洋薬が腎臓を殺している証拠も話す

6日分の漢方薬で9ヶ月も効く漢方薬は、コスパ抜群

私「前回の漢方薬を飲んで、どんな感じですか?」
彼女「良くなりましたよ。坐骨神経痛まで治りました。」

6日分の漢方薬で9ヶ月も効く。
漢方薬はコスパ抜群ですね。

麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとうは、もともと腰痛を治す作用があります。

その上に痰を取り除く生薬と、腎虚証を補う萆薢(ひかい)を入れて、補うのもあるし老廃物を出すのもあるから、効果が長く続いたでしょう。

(本文以上)

※アメリカの中医師、鄭智城先生の治療例、治痰顺便把坐骨神经痛也治好_郑智城(2012-2-20発表)を李哲が完全翻訳しました。

李哲の解釈と感想

鄭先生は、「麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう」が好きみたいですね。以下の記事でも、麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとう+萆薢(ひかい)で天気が悪くなったとき、全身の関節が痛くなる患者さんを治しました。

麻黄附子細辛湯まおうぶしさいしんとうの応用例は、もう一つあるので、どうぞご参考に。ニハイシャ先生1の治療日記、倦怠感がひどい患者さんを一発で治した例です。

坐骨神経痛は、鍼治療でも簡単に治せますね。
人によってかかる回数は違うけど、ほとんど2~3回で治療が終わります。

鍼を刺して1分後には、坐骨神経痛が緩和したかどうかが分かる。
以下は一つの症例、参考になると幸いです。

風邪を引いたあとに痰の音がするのは、まだ肺に痰が残っていることなので、膻中・天突・豊隆などのツボで対策ができます。

以下は私が治療した中で、ちょっと不思議な例。
「鍼を刺した瞬間に、痰が消えた」と患者さんが言ってました。

重い病気の治療はもちろん、特に症状がない時でも、漢方薬と鍼灸はメンテナンスもできるし、些細な自覚症状を改善することもできます。

もっとも優れているのは、中医学先生は1人ですべての不調を診るので、患者さんはたらい回しにされない。

一人の中医学先生は、一つの総合病院と同じ存在です

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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