乳がん術後、イライラと汗が止まらない・倦怠感がひどくて何もできない・眠りが浅いのを治した鍼灸症例(1/2)

こんにちは、李哲です。
乳癌術後、タモキシフェンなどの薬を飲んでイライラ・汗が吹き出る・だるくて何もできない…などの諸症状を治した例を書きました。鍼で乳癌治した例ではないので、勘違いしないでください。鍼で癌治療ができるかどうかは、後ほど別の記事で詳しく説明します。

目次

乳癌術後イライラ・汗が吹き出る・倦怠感で何もできない女性

2019年9月27日
患者さんは55歳の女性。
何回か当院の鍼治療を受けた友達が連れて来ました。

カルテに書いた気になる症状は、以下の通り。

  • 更年期症状のイライラ、倦怠感がひどい。
  • 鼻詰まり。
  • 腰痛もち。腰痛がひどくなると、足の外側にそってしびれるが出る。
  • 右膝も痛いときがある。

(ほかにもたくさんあるけど、施術記録の中で詳しく説明します)

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彼女が言うのは「なぜか分からないけど、右ばかり不調が出ます。腰痛は右、膝が痛いのも右、外耳炎になっても右です」

西洋医学ではなぜ右ばかり不調なのか知らないでしょう。中医学では気と血の通る道が違うので、左右の解釈ができます。以下の記事、参考になると幸いです。

たくさんの薬を飲んだのに、体は良くならない!

彼女はまた言いました。
「4年前からプロベラなど、黄体ホルモンを補う薬を飲んで、今年乳癌が見つかり摘出術をしました。乳癌の術後、女性ホルモンが高いと乳癌になりやすいので、タモキシフェンを5年間飲み続ける必要があると言われ、薬を処方されました。しかし,タモキシフェンを飲むと骨粗鬆症になるので、カルシウム補充剤も同時に出されました。桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがんも処方されて、同時に飲んでいます。以前はもっとたくさんの薬を飲みました」

タモキシフェンの副作用で骨粗鬆症になるため一緒に処方された骨密度検査結果の写真
「タモキシフェンを飲むと骨粗鬆症になるからカルシウムも一緒に飲んでくださいね」
→実際に渡された骨密度検査の通知書の一部

彼女の話を聞いて、私は悲しくなりました。

また一人の被害者。
たくさんの薬を飲んで、今の体調は何なんですか?

病院の薬は効果があるかも知れない。しかし、その副作用を抑えるために更に薬を追加しないといけない。そして、また新しい薬の副作用を抑えるために更に薬を追加…
これって、エンドレス投薬治療でしょう?
皆さんは自分が罠にかかった感じがしないですか?

病院の薬治療に対して、1ニハイシャ先生は以下の記事で痛烈批判してました。

脈診でわかるのは、患者さんの癌は治ってない

10個の問診を終えて脈診を始めたとき、私の心は非常に重かったです。彼女の脈は以前、末期乳癌・膵臓がん患者さんと似ていました。乳がん患者の施術記録は以下をご覧ください。

簡単にいうと、五臓六腑が毒素まみれになり、心臓が苦しくて自分で自分を救うために頑張って鼓動しているのです。

脈診で分かりますが、彼女の乳癌は完全に治ってない。まだ乳房の中で、癌細胞と薬の毒素が一緒に暴れています。なぜ脈で分かるかと言うと、右寸脈は肺を見るところ、彼女の右寸脈は明らかに「附骨脈」だからです。(「附骨脈」は癌患者によく見かける脈。中医師の指で分かる感覚なので、こちらでは詳しく説明しません)

鍼灸師が乳がん術後の女性の脈診をしている様子
脈診で「まだがんが体内に残っている」と判明した瞬間

そして、ほかの臓器にも悪影響が及んで、五臓六腑がガタガタポコポコ。このまま、タモキシフェンを飲み続けたら、彼女は確実にいろんな癌を併発し、西洋医学の「素晴らしい治療」で死にます!

ニハイシャ先生の治療例を見ると、タモキシフェンで肺がんに転移した女性もいるし、肝臓に転移した女性もいます。以下は肺がん出前になった女性の例、参考にしてください。

乳がんの元凶は女性ホルモン剤。タモキシフェンは体調不良を加速化する

私は彼女に話しました。
乳癌になったのは、4年前の女性ホルモン剤を飲んだからです。もし薬を飲まなかったら、今はただの軽い更年期障害です。更年期障害は治しやすい病気。しかし、女性ホルモン剤の副作用の乳癌は死にます。

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西洋医学がすすめるタモキシフェンは、乳がんの再発防止になると言うけど、事実は違います。乳がんが再発するだけではなくて、ほかの臓器にも転移します。

イライラがひどい・汗が吹き出るのは、今飲んでいるタモキシフェンの毒素と関連しています。肝臓に毒素がたまりすぎて、イライラしやすくなる。心臓がやられているから汗が吹き出るのです。

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もしこの数年、病院の治療で良くなった感じがしたら、そのまま治療を続ければ良いです。悪化したことに気づいたのに止めない場合、あなたには死ぬ道しかない

あなたは今後3つの選択肢があります。

  1. 西洋医学だけの治療を受ける
  2. 鍼治療だけ受ける
  3. 鍼治療と病院の治療を併用する。鍼で一時的に楽になるけど、病院の薬でまたすぐ戻るので、ほぼ効果がありません」

上記のアドバイスは、ニハイシャ先生から教わったもの。ニハイシャ先生は3人の乳癌患者を例にしながら、3つの選択肢を話していました。以下の記事、どうぞご参考に。

彼女は病院の薬をやめるのが怖くて、ずっとつぶやいてました。
「どうしよう…どうしよう…」

最終的には、付き添いで来た友だちが背中を押しました。
「李先生の言うとおり、西洋薬を止めて鍼治療だけやってみたら?だって西洋薬を飲んでも、良くなってないでしょう?」

30分後、彼女は西洋薬を止めてみる事を決意しました。

鍼治療後イライラが少し減り、大便の匂いも減った

1回目の鍼治療で刺したツボは合谷、太衝、三陰交、内関、中脘、関元、巨闕。

2019.10.1
彼女の報告:
「イライラが少し減って、大便の匂いも減りました」

私が脈診してみたら、前回よりも穏やかになっていました。

今日は他のツボを追加。
肺兪、大ちゅう、天柱、腎兪。
内関、神門、合谷、太衝、行間、三陰交、巨闕、関元、中脘。

手の内関(ないかん)に鍼を刺す直前の写真
イライラ・発汗に即効性のある「内関」への鍼

2019.10.4
彼女の報告:
「なにが起きたか分からないけど、体が良くなった感じがします」

鍼する前に脈診してみたら、まだまだひどかったです。弦、硬、数脈。鍼したあとに確認したら、また平になっていました。脈が変わるのは、完全に鍼のおかげ。

イライラが更に減少し、睡眠が深くなった

2019.10.8
彼女の報告:
「イライラがまた少し減りました。でも、娘が反抗期でイライラするのも仕方ないですね、アハハ。

汗がすごい出るのは変わりません。西洋薬を飲む前は、ホットフラッシュ・汗が吹きでる・イライラがすごかったです。薬を飲んだあとは、ホットフラッシュが改善されたけど、汗が吹きでるのとイライラは変化なし。最近は睡眠が深くなりました

彼女の陳述で分かりますが、更年期障害の諸症状に病院の薬は一部分しか治せない。漢方薬・鍼灸・足つぼ整体だったら、全部同時に治せます。以下は2つの症例、参考になると幸いです。

脈診してみたら、数脈はなくなったけど、弦硬脈はまだまだある。脈診だけで見ると、前より進歩しているけど、まだ油断禁物の段階です。

今日の鍼をしたあと、彼女は爆睡していびきまでかいてました。置鍼中に爆睡するのは、1番効果が高まります。だから、私はよく患者さんに言います。「なにも考えないで寝てください」

体力が増えて、便通が毎日あるようになった

2019-10-11

脈診してみたら、左関脈が弱くて、間歇脈がありました。間歇脈は心臓に問題があることを説明します。

施術後、彼女が言うのは「調子が良いです。便通が毎日あるし、体力が増えていろんな家事ができるようになりました」

治療したあとに体力が増える。
これは治療の有効性を証明します。

以下はニハイシャ先生の症例。1週間だけで患者さんは体力が溢れて、家の隅々まで掃除しまくりました。西洋医学の治療では無理ですね。

次回へ続く
⇓⇓⇓

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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