こんにちは、李哲です。
中国河北省の中医師:張静先生の治療例、更年期综合征(2019.8.25 発表)を翻訳しました。
様々な更年期症状で悩んでいる女性、わずか2週間で諸症状が治った例です。害しかない女性ホルモン剤を服用するより、漢方薬のほうが遥かに効果大で副作用がありません。更年期症状で困っている方は、ぜひ漢方薬を治療の第一選択にしてください。
更年期障害の諸症状、生理が来ない・原因不明でよく泣く・夢が多いのを漢方薬14日で治した
患者さんは47歳の女性。
彼女は自分が更年期障害だと思うそうです。なぜなら、彼女が知っている更年期障害の諸症状が全部現れているからです。
- 生理不順で2ヶ月も生理が来ていない。
- 突然熱くなり、その後は汗が出る。
顔もたまに赤くなり、熱くなる。 - 睡眠の質が下がって、夢がとても多い。
ドラマになったように、細節まで覚えている。 - 泣き虫になって、よく原因不明で泣き出す。
いつも誰か自分をいじめたと思う。しかし、あとでよく考えたら、誰もいじめてないのです。ほとんど、彼女自分での思い込みだけでした。
舌診では舌が青い、舌苔は薄い白。
2回漢方を処方して、計14日で治りました。
中医学が更年期障害の諸症状を治せる理由
以下、私の考え方を述べます。
突然熱くなる、たくさんの汗が出るのは明らかに柴胡の症状です。臓器が乾燥しているので、泣きたくなる。内臓の気を補う必要があります。
どの内臓の問題が大きいのか?
腎臓です。
だから、顔が急に赤くなり、睡眠中に夢が多い症状が出ます。これは封髄丹で腎臓の気を固摂すれば良い。腎臓の水は、自然に肝臓の木を生み出すから。
神秘な処方は何でしょう?
中医学治療の原理は、体のバランスが崩れたところを探して、バランスが取れるようにします。そうすると、自然に体のつらい症状が消える。
すべての病気を治すのがこの原理です。
更年期障害も同じ。
李哲の解釈
更年期症状の原因は心臓にある
更年期障害の主な原因を簡単に言うと、心臓が弱くなった。
心臓が弱くなったので、動悸・息切れ・不整脈が始まり、夜の睡眠の質が悪くなる。陽気が逆流するので、顔もしくは背中がほてり、顔にだけ汗をかくようになります。
治療としては、心臓を強化して、ほかの弱った臓器を修復すれば更年期障害も治ります。また、心臓は癌の発生ともっとも関連しています。漢方・鍼灸は心臓を治せるので、癌も治せると言い切るのです。具体的なのは倪海厦(ニハイシャ)先生の論文をご覧ください。
悲しくもないのに泣いてしまう原因
「臓燥」と言うのは、子宮中が乾燥していることです。2000年前の『傷寒雑病論』には、その不思議な症状を詳しく書いてあります。
悲しいこともないのに、涙がこぼれて泣いてしまう。
本来なら涙などの津液は、子宮に行って子宮を潤うはずなのに、逆流して涙腺から出るのです。その原因は、心臓が弱くなって、ポンプみたいに下ろせないから。
顔・背中のほてり、原因不明で泣いてしまう、不眠症…様々な症状の源は全部心臓です。 心臓を治せるのは漢方薬と鍼灸のみ。西洋医学の治療は受ければ受けるほど悪化します。
子宮に行くはずの津液が逆流して涙として出る。
こう話すと、西洋医学の先生はきっと鼻で笑うでしょう。
私は逆に聞きたいです。
患者さんのつらい自覚症状、あなたは治したでしょうか?
治せなかったら、治した人の話を聞いてください!
更年期症状を足つぼ整体で治した例
生理が来ない・背中がほてる…などの更年期症状は足つぼ整体でも治せます。以下は過去の施術例、どうぞ参考にしてください。
女性ホルモン剤の副作用は更年期症状よりも酷い
西洋医学は更年期障害の治療に女性ホルモン剤を処方します。女性ホルモン剤は様々な副作用があり、最もひどいのは乳がんと子宮がん。
更年期障害は死ぬ病気ではありません。
しかし、乳がんと子宮がんは死にます。
こんなハイリスクを踏みながらも、あなたは女性ホルモン剤を飲みたいでしょうか?
以下は8年間も避妊薬(ピルなど)を飲んで、最後乳がんになった女性。ニハイシャ先生の治療例に出ているので、どうぞご参考に。
おわりに
重複しますが、更年期障害の原因は心臓を含む各臓器の機能低下。内臓を強化するのには、漢方薬もしくは鍼灸が最適です。
危険なホルモン剤を飲むより、信頼できる鍼灸医・漢方医に診てもらってください。 様々なつらい自覚症状が同時に良くなります。
(おわり)
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