
こんにちは、李哲です。
スタンフォード大学の博士、李宗恩先生1の症例、腎臓結石(08/11/2023発表)を翻訳しました。
この症例では、西洋医学が「手術以外で結石を排出するのは不可能」と診断した腎臓結石の患者が、漢方薬「猪苓湯」を服用し、1cmの結石を自力で排出。併発していたひどい腰痛と血尿も改善した事例を詳しくご紹介します。
症例のポイント
- 西洋医学の限界を打破:手術不要!漢方薬で腎臓結石が自然排出可能。
- 治療の継続が成功の鍵:腰痛や血尿の再発時も、患者の強い意志で治療を継続。
この症例を通じて、漢方治療の可能性と患者の信念の重要性を深く理解していただけるはずです。以下、詳細な治療記録をご覧ください。
症例:50歳男性の腎臓結石と漢方治療
50歳の中国人男性が、激しい腰痛を訴えて病院を受診。検査の結果、腎臓に1cmの結石が2つ発見され、画像診断では2つの結石が繋がっている状態でした。西洋医学の医師は「このサイズと位置では自然排出は不可能、超音波での破砕も困難」と判断し、早急な手術を強く勧めました。患者は手術に伴うリスクや入院の負担を懸念し、代替治療を模索しました。
患者は過去に手術で苦い経験をしたことがあり、今回は手術を拒否。中医学による治療を選択しました。しかし、西洋医学の「自然排出は100%無理」という断定的な診断に強い不安を感じ、当院に来院した際も懐疑的な気持ちを抱いていました。それでも、漢方治療に希望を見出し、治療を開始することを決意しました。
漢方薬「猪苓湯」を用いた治療プロセス
当院では、患者に猪苓湯をベースにした漢方薬を処方。腎臓の陽気を補い、結石の排出を促す生薬を追加しました。服用開始から数日後、腰痛が一時的に悪化し、血尿も再発。患者は不安を訴えましたが、私は治療の仕組みを丁寧に説明し、継続を強く勧めました。
漢方治療では、症状の一時的な悪化(瞑眩反応)が起こることがあり、これは体がバランスを取り戻す過程で生じる自然な反応です。患者の強い意志力により、漢方薬を根気強く飲み続けました。
治療結果:1cmの結石が自然排出!
数週間後、患者から喜ばしい報告が届きました。排尿時に1cmの腎臓結石が自然に排出されたのです。患者は排出された結石をピンセットで回収し、写真を撮影して私に共有してくれました。腰痛と血尿も大幅に改善し、日常生活に支障がなくなりました。

漢方治療の意義と患者の意志力
この症例の成功は、患者の強い意志力に支えられました。西洋医学の「手術しかない」という診断に惑わされず、漢方治療を信じて継続。腰痛や血尿が一時的に悪化しても諦めず、治療を続けた結果、結石の排出に成功しました。
多くの患者は西洋医学の診断に圧倒され、治療方針を変更してしまうケースが少なくありません。しかし、この患者の信念と忍耐力が、漢方治療の効果を最大限に引き出しました。
西洋医学では「自然排出は不可能」とされますが、これは西洋医学の知識の範囲内での判断です。漢方薬「猪苓湯」は、1800年前の『傷寒雑病論』に記された処方で、数多くの患者を救ってきました。現代でもその効果は変わらず、腎臓結石や尿路結石の治療に有効です。
李哲の感想
猪苓湯は、腎臓結石、尿路結石、胆石など「石」の治療に長年用いられてきた漢方薬です。以下の症例でも、その効果が実証されています。漢方や鍼灸が嘘だと思う方は、病院での超音波や手術を選択しても構いません。しかし、代替治療の可能性を知ることで、新たな希望が見つかるかもしれません。
以下は漢方薬、鍼灸、足つぼなどで腎臓結石が治った症例。参考になると幸いです。
まとめ:漢方薬で腎臓結石を克服
この症例から、漢方薬「猪苓湯」は腎臓結石の自然排出を促し、腰痛や血尿を効果的に改善する手段であることが分かります。西洋医学の限界を超え、患者自身の意志力と中医学の知識が結石治療の成功につながりました。
新しい治療法を理解するには、偏見を捨て、未知の可能性に目を向けることが大切です。腎臓結石や腰痛でお悩みの方は、漢方治療を検討してみてください。
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