こんにちは、李哲です。
ニハイシャ先生1の弟子:張孟超医師の症例、毒奶粉結石案例を翻訳しました。一晩で腎臓結石を出して、腎臓結石からくる腰痛を治した例です。
中医学はどのような検査で腎臓結石だと確定するのか、またどんな処方箋で治せるのかを具体的に書かれています。参考になると幸いです。
腰痛で夜も寝られない婦人
2008年8月7日、初診日。
婦人の朱さん、56歳。
台湾にいる愛する息子に会って、アメリカに戻ったばかりです。
私が診療所に入るのを見たら、彼女は呻いてました。
「もうダメだ、もうダメだ!我慢できなくて治療に来たよ、私を助けて!」
私「落ち着いて。どうしたんですか?どこが辛いですか?」
彼女「腰が1週間も重くて痛いです。休めば治ると思ったら、さらにひどくなりました。夜は痛くて仰向けで寝られないません」
私「どこが痛いのか指で示して下さい」
彼女は腰に手を置いて、「ここです」と話しました。
私「ケガはしてますか?」
彼女「ないです」
私「腰を回した時に、痛みが増えたりしますか?」
彼女「それもないです」
骨は問題ないと判断できます。
私「尿の出は順調ですか?」
彼女「ちょっと変な感じで、軽く痛いです。尿の色は透明」
私「それでは仰向けになって下さい。少し検査してみます」
中医学の触診で腎臓結石、尿管結石だと確定
脈診:右尺部にボールペン先みたいな、粒状の物が手に当たる。ほかは弦緊脈。
耳診:右の腎臓の反射区(+)、尿管(+)、胆石の反射区(ー)。
ツボの診断:右の腎臓結石の所、太谿から復溜の間には4~5個の結節がある。おそらく砂みたいな結石が多いからだと思います。膝下の胆石症のツボ(ー)。
腹診:
右脇腹の帯脈穴あたりに圧痛点あり。
へそ右の盲兪穴あたりに圧痛点あり。
胆嚢点(ー)。
これで確信できるのは、腎臓結石と尿管結石です。一般的に2~3個の検査をして同じ原因を示す場合は、ほぼ確実な診断ができます。
関連の処方箋
ニハイシャ師匠は言いました。
「猪苓湯は腎臓結石を治す専門処方箋。茯苓戎塩湯の中の戎塩は青塩(チベットで取れるやつ)は、大きい石を小さく溶かす作用があり、滑石と一緒に結石を外に出す事ができます」
私が出した処方箋は、猪苓湯4g+加工したトリカブト(附子)1g(小便が透明色なので)+青塩1さじ。1日3回、食前、温水で服用。
漢方薬を飲んだ翌日、尿から石が出て腰痛も治った
2008年8月9日。
婦人が言うのは、当日の夜は寝れた。翌朝、尿から砂みたいな石が出て、その後から腰痛は完全に治り。
婦人は漢方薬が効きすぎて、ビックリしてました。
手術、超音波振動で石を砕ける必要もない。
結石の原因は中国の毒ミルク
私は彼女に生活習慣を聞きました。例えばビタミンCを飲んでないか、飲用水が大丈夫かなど。でも、原因になるものは見つかってなかったです。
最近、中国の毒ミルク報道があってから、彼女はやっと気づいたのです。彼女は最近ずっと、ある中国メーカの牛乳入りコーヒーを飲んでいました。
「オウマイカ!私も被害者になったか!」と彼女は嘆いてました。
まとめ
ニハイシャから教わった経方の効果は、時代が変わっても場所が変わっても、効果は変わりません。逆に不変で万変に対応します。どんな病名であろうと、原因は何であろうと(人工的な化学薬品の毒素でも)、その症状があればその処方箋が使える。
毒ミルクの被害者たちも知てほしいです。
経方はこのような症状を治せるだけではなく、事前に予防できる。
漢方の粉薬だけでも、猪苓湯1つだけで十分です。
学生 孟超 2008年9月22日
倪海厦(ニハイシャ)先生の評価
孟超のやり方は非常にプロです。
一般的な中医師は腎臓結石の診断もできない、治療はなおさら無理。
患者さんがこんな緊急状況に落ちたら、漢方薬しか治せません。たくさんの西洋医学の先生が言うのは、「漢方薬は検証されてないから科学的根拠がない」。この話は最低です。図々しくて仕方ない。
いつから始まったでしょう、漢方薬は検証が必要だと?
私たちが使う処方箋は、すでに1800年経っています。これは誰でも知っている歴史。今はなんと歴史知識もないバカ医者が、常識もない頭で中医学の悪口を言う?
漢方薬を支持する皆さん、検挙して下さい。どの西洋医学の先生が、裏で中医学の悪口を言うのか。一旦ヤブ医者の名前を知ったら、私が片付けます。彼らの悪名が1万年続くように!
上に書いた婦人はまだ知らないみたいです。
牛乳とコーヒーは、あなたの敵に飲ませるもの。自分は飲まないで。天然な牛乳でも飲んではいけません。がん細胞の飯になり、腫瘍の成長が早くなるから。
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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