こんにちは、李哲です。
スタンフォード大学の博士、李宗恩中医師1の漢方薬治療例、上熱下寒 – 當張仲景遇上史丹佛を翻訳しました。
西洋薬の副作用が多すぎることと、漢方薬で様々な体調不良を治せることを知ってください。不調があったら、最初から漢方薬・鍼などの中医学治療を受けるべきです。
不妊治療薬で顔が赤く腫れ上がり、お腹が痛い女性
女性、37歳、小柄体型。
数年前から不妊症で、病院の不妊治療に通いました。
受精卵が拒絶されないように、たくさんの免疫抑制剤を投与。また、アレルギー性鼻炎があり、ステロイド剤と抗生物質も山ほど使いました。
西洋薬の副作用で体調は大幅に乱れ、虚弱体質になりました。具体的に言うと、少しでも違う物を食べると顔が赤く腫れて、お腹が冷えます。特に肉料理を食べたあとは、お腹が痛くなる。
両側の乳房は線維化になり、右胸には小さな腫瘍があって胸が痛くなる。手足は筋肉痛で冷え性。昼間は体が寒くて、夜は逆に熱い。
毎朝は鼻水とくしゃみが起きて、髪の毛はパサパサ。汗が出なくなり、寝汗も少しかきます。
生理の周期は28日、出血期間は3~4日、生理の量が少なくて塊が出る。生理痛もあります。
第4胸椎と三陰交穴には圧痛点がある。
尿は薄い黄色で、泡があります。
舌診:黄色くて乾いている。
脈診:数、無力。
眼診:肝臓はぼやけて見えて、脾臓の区域は大きすぎ、心臓の区域は平淡。
この患者さんは「上熱下寒」のタイプです。
陰と陽が、もうすぐでも離れそうな感じ。患者さんが言うのは「上半身と下半身は別々の人みたいです。」
私は処方する時、とても迷いました。
じっくり考えてから、以下の処方を出したのです。
麻黃 炮附子(加工したトリカブト) 細辛 石膏 炙甘草 梗米 知母 紅棗 龍骨 牡蠣 麦門冬 炒麦芽 天花 瓦楞子 茯苓 防己 桂枝 白芍 丹皮 桃仁
漢方薬を飲み続けることで、すべての症状が改善された
患者さんが漢方を飲み始めた最初は、反応が複雑でイマイチだったけど、私は同じ処方を守りました。
1週間後、患者さんの上半身が熱くて下半身が寒いのは少し改善。汗をかくようになり、顔の赤みが減り精神状態が良くなりました。
同じ処方を飲み続けた1ヶ月後、患者さんは大幅に改善しました。
上半身が熱くて下半身が寒いのはなくなり、いろんなものを食べてもお腹が痛くなりません。変なものを食べても、顔が赤く腫れる事がなくなり、ニキビが少し増えるくらい。両胸のしコリは柔らかくなり始め、朝起きたときも鼻水・くしゃみが出なくなりました。
脈診はだいぶ良くなり、患者さんも「自分が別人に変わった」と言っています。その後の治療は、小さな問題を解決するだけで、現在患者さんの調子はとても良好です。
李哲の解釈と感想
温める漢方と、冷やす漢方を混ぜるのは凄腕!
李宗恩博士の処方箋を分析します。
なのに、同時に使っています。
西洋医学の先生からは考えられない事でしょう。
結果からみると、李宗恩博士は正しいです。
患者さんの諸症状が良くなっているから。
論より証拠。
中医学の理論と漢方薬の有効性は、また証明されました。
李宗恩博士の治療例には、バカな患者さんもいます。西洋医学の治療で良くならない病気、漢方薬で良くなったのに、些細な症状が出た時は漢方薬の副作用だと断定して、治療を止めた親。詳しくは以下の記事をご覧ください。
健康な人は足が温かくて、上半身はほてない・熱くない
「上熱下寒」は中医学の言葉で異常を示します。
正常な人は足が暖かくて、頭は冷えているはず。
足が寒くて頭が熱い・ほてるのは、すでに問題が起きていることです。
健康な人は足が温かい以外、ほかにも自覚症状があります。以下の記事をどうぞご覧ください。
中医学は血圧よ血糖値よコレステロールよで、健康状態を測りません。人間であれば必ず体調不良が起きたとき、自覚症状があります。自覚症状こそ、人の健康状態を測る唯一無二の基準!
治療すればするほど、様々な病気が増える西洋医学
上記の女性を見てください。
最初はただの不妊症、アレルギー性鼻炎でした。抗生物質、ステロイド剤を使った結果、毎朝のくしゃみ・鼻水は相変わらずあります。それ以外に、乳腺症(胸のしこり)が増えて、ひどい食物アレルギーで顔が赤く腫れて腹痛。肉料理すら食べられない。
ますます悪くなったと言わなかったら、何でしょうか?
以下の治療例には病気が良くなったところか、病院の治療費で自宅マンションを売るしかない患者さんもいます。
詐欺+強盗ですね。
不妊治療で受精卵が排除されないように、免疫抑制剤を使うのも理解できません。母体と胎児が元気で病気にならないためには、免疫力をあげる事が正解でしょう?
普段は「免疫力大事です、免疫力を上げましょう!」と宣伝するくせに、「不妊治療の時は免疫力抑制剤を使うのは仕方ない!」というのは矛盾な医学です。じゃ、いつ免疫力をあげればいいんだ?
ニハイシャ先生は、西洋医学の治療でボロボロになった患者さんを診た時、嘆いてました。
神様よ!
これはなんの医学ですか?!
不妊治療は漢方薬・鍼灸などを最優先にするべき
西洋医学で不妊症の原因は、卵子と精子に問題があり、受精卵にならないと言います。
これを解決するのが人工授精。
しかし、人工授精で失敗した患者さんはたくさんいます。
以下は一つの症例。
10年間で6万ドル(約636万円)を支払い、まだ妊娠できていません。漢方薬は4ヶ月で1千ドル(約10万6千円)で、妊娠できました。
中医学が不妊治療の効果が良いのは、体内環境を整えて体質改善ができるから、自然に精子と卵子の質も変えます。
単純に精子と卵子をくっつけて受精卵にするだけでは、妊娠が続きません。必ず受精卵を育てる体内環境を良くする必要があります。
以下の記事でも説明したけど、西洋医学のやり方では結果が出ません。
中医学の治療は値段が安いだけではなく、効果も西洋医学より優れています。
鍼灸、足ツボ整体でアレルギー性疾患・不妊症を治した例
アレルギー性疾患には花粉症・蓄膿症などがあります。鍼治療は副作用がなくて、鼻水・くしゃみなどの症状の改善・根治ができます。以下は一つの症例、花粉症を改善しただけではなくて、朝たちが増えました。参考になると幸いです。
食物アレルギーは、まだ鍼治療の症例がありません。
数年前、足ツボ整体で一人治療した事があります。以下の記事、どうぞご参考に。
アレルギー性疾患は、ほとんど「金」と「土」の問題です。
「金」は肺と大腸。
「土」は脾臓と胃。
この2つを改善すれば、ほとんどのアレルギー性疾患は自然に治ります。
不妊症に関しては、以前足つぼ整体の症例があるので、どうぞご参考に。
(おわり)
李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
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