こんにちは、李哲です。
アメリカの中医師:鄭智城先生1の症例、类固醇吃出来的悲剧:白人少妇的严重忧郁症_郑智城_新浪博客(2011-10-18 発表)を翻訳しました。
ステロイド剤は様々な副作用があります。中の一つがうつ病。倦怠感でいつでも倒れて寝そうで、極度の倦怠感に襲われます。
万が一、ステロイド剤の副作用が現れた場合、病院に戻るより漢方薬、鍼灸などの治療を受けたほうが良いです。病院の薬でひどい目にあったのに、また病院に戻りますか?
漢方薬と鍼灸はたくさんの症例があるので、きっとあなたの役に立ちます。以下は鄭先生の症例、参考になると幸いです。
ステロイド剤でうつ病になり、極度の倦怠感で力が出ない女性
アメリカでテニス決勝戦があった日の朝、一人の白人女性が治療に来ました。主訴は極度の倦怠感で力が出ない。
病気はすべて原因、キッカケがあります。
私は彼女から、病気になる前後の話を聞きました。
彼女が言うのは「最初少し皮膚が荒れて、病院の先生はステロイド剤を処方しました。ステロイド剤を使って、ある日ヤバイ事に気づきました。全身が悪寒と発熱を繰り返す、眉毛の骨が痛い、鼻水が喉に落ちます。もっとひどいのは、全身の極度の倦怠感で何もできません。いつでも、倒れてすぐ寝れそうな感じです」
鼻水が喉奥に落ちるのは、虚弱の人に現れる症状
この鼻水が喉に落ちるのを、私は最初よく分からなかったけど、気と陽を補う方法で効き目があった時に気づきました。虚弱の人にこんな症状が出るのです。
正常な人はみんな鼻水が外に出ます。
とても弱い人は、鼻水をかむ力もないので、逆流して体内に入る。
中医学は本当にいろんな症状の解釈ができる医術。
黄耆建中湯+トリカブトでは根治ができなかった
その日、私が処方したのはよく使う黄耆建中湯+附子(トリカブト)。心の中では、きっと効果が出ると思いました。
3週間後、彼女は再診察に来ました。
私「調子はどうですか?」
彼女「だいぶ良くなったけど、漢方薬を止めたらまたもとに戻ります。でも、前よりは軽いです。」
いまの彼女の悩みは、
- とても眠くて、目さえ閉じればどこでも寝れる
- 記憶力と集中力が、すごく下がっている
- 同時にうつ病がひどくて、何に関しても興味が沸かない
結果的に見ると、この黄耆建中湯+附子(トリカブト)はまだ力が弱いと思いました。
昇陽益胃湯+右帰丸にしたら、すべての症状が治った
どうしたら良いのか?
いろいろ考えて、私は陽気を強化する事にしました。
陽気を上げる時、必ず黄耆が必要です。
黄耆をメインにする処方箋は、黄耆建中湯か補中益気湯か十全大補湯など。
しかし、この2つの処方箋はよく使うもの。彼女の場合は、おそらく合わないでしょう。補うのには良いけど、陽気を上げるのには足りない。最後、私は昇陽益胃湯+右帰丸にして、各3日分出しました。
3週間後の今日、彼女はまた再診察に来たのです。今日は患者さんが多すぎて、彼女は2時間も待たされ、やっと順番が回って座ったあと問診をしました。
私「前回の漢方薬はどうですか?」
彼女は微笑みながら、「とても良いです。全部の症状がなくなりました」
私「全部の症状?」
彼女「そうです。全部の症状が消えました。」
私は検査をしました。彼女のカルテを見て、一つ一つ質問。本当にすべての症状が良くなってました。
うつ病が再発したのは、生理で血が足りなくなったから
私は彼女に聞きました。
「前回の漢方薬を飲んで、効果がどのくらい持続したのですか?」
彼女「昨日までです」
計算してみたら、概ね11日。
あとの話で分かりましたが、彼女は2日前から生理になったそうです。そして、急に分かったのは、彼女はまた気血が足りない。特に血が足りない。
もともと漢方薬の効果は、さらに持続するはずですが、生理が来たので血が少なくなりまたうつ病が戻ったのです。
私は以前話したことがあります。
うつ病の原因は、気血不足。
しかし、西洋医学はずっと脳の化学物質:ドーパミンなどのゴミ理論を宣伝し、たくさんの患者さんは間違った道でどんどんずれて行く。最後は取り戻しができない。
西洋医学は本当に、罰当たりのことをしていますね。
李哲の解釈と感想
うつ病であろうと躁うつ病であろうと関係なしで、どの臓器に問題があるのかを見極めて、解決すればいいだけです。しかし、西洋医学は化学薬品で脳を鎮静させる。
ドーパミン不足で鬱?
ドーパミンさえ補充すれば、人は悲しみ・意気消沈がなくなり、楽しく明るくなりますか?
だったら、死んだあとの天国を考えるより、ドーパミンを毎日飲んだほうが良いですよね?
人をばかにしても、限界があるでしょう!
以前、足つぼ整体の仕事をした時、一人の若者の例がありました。参考になると幸いです。
鍼治療の場合は、合谷と太衝穴だけでも、鎮静剤の代わりになり穏やかに寝られます。ほかのツボは言うまでもない。
このステロイドは、私が大嫌いな薬。
体に対するダメージが非常に強くて、毎回ステロイド剤の副作用でボロボロになった患者さんを診る時に怒り狂う!!!
鄭智城先生はアメリカで開業している漢方医。様々な面白い症例があったので、翻訳させていただきました。人物紹介と診療所情報は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外)をご覧ください。
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