こんにちは、李哲です。
精神疾患の一つ、精神分裂病を刺絡療法だけで治した症例を2つ翻訳しました。中国語本文のリンク先は以下、针灸案例 ▏王秀珍刺血疗法治疗精神分裂症医案二则分享 – 知乎。
王秀珍先生は刺絡療法に特攻した名人。日本でも翻訳した本があるので、良かったら購入してみてください。臨床にいかす刺血療法 | 王秀珍, 鄭佩, 孟雷 |本 | 通販
症例1
昼も夜も寝ず、踊ったり叫んだり裸で走り回る女性
患者さんは33歳の女性、工場で働く人。
3ヶ月前から不愉快の言葉があって、眠れなくなりました。
その後、徐々に症状がひどくなって、2ヶ月後は昼も夜も眠れません。踊ったり叫んだり走ったりして、ご飯も食べません。裸になって外を走り回り、被害妄想があって他の人に殴られていると言います。
西洋医学の入院治療を2ヶ月しても改善なし
市内の専門病院で検査した結果は、精神分裂病。入院治療2ヶ月をしたけど症状の改善がありません。患者さんの家族は家族を連れて来て、当院の刺絡療法を受けました。
血液検査は68〜106。心肺機能は正常。意識ははっきりしてるけど、服装とか髪型はめちゃめちゃです。検査する時も協力しません。質問しても答えがちゃんと来ない。注意力が分散。
当院の診断は、精神分裂病。
刺絡療法3回で精神状態は正常になった
治療経過は以下の通り。
1976年2月8日刺絡療法を始めました。太陽穴に血を抜いてから、精神状態が少し良くなりました。2月11日は最診察。当時刺したツボは委中と曲沢。血を抜いた後、精神状態は明らかに良くなり、睡眠が改善して、走ったり踊ったりもしなくなり、日常生活も自分でできるようになりました。頭洗ったり服を洗ったりできます。
2月18日 刺したのは太陽、豊隆。
刺絡療法を行ったのは3回、精神疾患の症状は全て消えました。治療してる間は全ての西洋薬をやめました。治った後、7年間追跡記録をしたけど再発はありません。正常に仕事しています。
症例2
眠れない、表情が乏しい患者、入院2ヶ月しても治らない
患者さんは42歳の女性。工場で働く人。6ヶ月前、隣の住人と喧嘩してから眠れない、表情がぼーっとする症状が起きました。市内の専門病院で検査したのは、精神分裂病。入院治療を2ヶ月したけど、症状が治りません。
1977年4月26日に治療を受けました。
私達が見た時、患者さんは顔色が暗い、表情がほぼありません。沈黙して何も話さない。検査にはまだ協力していました。ただし、質問しても答えが少ししか来ない。自分が精神分裂病だと認めません。記憶力とかはまだいいです。
4回で眠れるようになって、精神分裂病の症状が消えた
当院の診断は精神分裂病。
治療経過は以下の通りです。
太陽に刺絡療法をして血が出た後、患者はたくさんの汗をかいて、精神状態が良くなりました。でも睡眠はまだ悪いです。5月3日、委中と曲沢でもう一度血を抜いてから、睡眠が改善されて毎日4時間眠れるようになり、感情が前より活発になりました 。5月16日に刺したのは腰陽関、太陽穴。5月30日に刺したのは陽交。
前後で4回刺絡療法を行いました。睡眠状態はだいぶ 正常になり、質問に対する答えもちゃんとして、精神分裂病の症状は消えたので仕事もし始めました。7年間追跡記録を取ったけど、病気の再発はありません。
(おわり)
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