2歳の赤ちゃん、皮膚が痒いのが1回で緩和。

この記事は約3分で読めます。

こんにちは、李哲です。
簡単な鍼治療例を紹介します。

2018-05-22
患者さんは2歳の男の子。
風邪を引いてから、葛根湯かっこんとうを飲んで良くなったけど、なぜか皮膚が痒いと言う。そして、自分で掻いてしまって血が出て痛いから、掻くのではなく叩いているそうです。

赤ちゃんの皮膚が痒いのは鍼で治せる

私が見たら、膝裏と手指に赤痒い痕が多かったです。

ほかにある症状は、便通が悪かったのが最近は便がゆるい。鼻水と痰がわりと多い。目が痒くて目ヤニがある。

今日は鍼以外に刺絡もしました。膝裏の委中のあたりに赤痒い痕があるので。

刺したのは、肺兪、心兪、合谷、曲池、太衝。刺して回して響きがあったら、すぐ抜く。

鍼が終わってすぐ刺絡。
7歳以下は鍼を置いている時間が必要ないので、わりとすぐ終わります。赤ちゃん刺す時は大暴れしたけど、終わったらゲロッと元気になりました。

あとでお父さんが公園に連れて行って遊んだけど、お父さんが言うのは「前は遊んで汗をかくと痒くて手を掻いたけど、今日は汗がでるのも少ないし、手を掻いてなかったです。」

予想外の早い変化で、私はビックリしました。
やっぱり赤ちゃんの回復力は、大人より全然早い。

針をする時、親にいろいろ聞いてみました。
私「子供に乳製品を与えた事はないですか?」
親「息子は牛乳などダメなんです。飲むと吐いてしまうので。牛乳アレルギーっぽいですね。」

私「風邪を引いた時は、西洋薬は使ってないですか?」
親「葛根湯かっこんとう1日飲んだだけです。」

私は頭を抱えました。
湿疹とかゆみの原因が分からない!

あとで、お母さんが話しました。
「1回だけアイスを食べさせたけど、それが原因ですかね?」

私はすぐ分かりました。
「そうです。それが原因です!」

アイスにやれれた子供はほかにも診ました。以下の症例、参考になると幸いです。

なぜ私が乳製品にこんな神経を使うのか?

子供の喘息・鼻水・咳・アレルギー・下痢は、肺と関係があります。私の臨床経験から見ると、乳製品は肺にくっついて悪さをする感じ。

アトピー肌、アレルギー性鼻炎などは、 乳製品を止めると自然に良くなる。乳製品を食べるとすぐ悪化します。これって、乳製品のせいではなくて、なんですか?

ニハイシャ先生1の症例でも食べ物でせいで喘息が再発した子がいました。以下の症例、参考になると幸いです。

今広がっている赤ちゃんの喘息・アレルギー性皮膚炎などは、ワクチンのせいもあるけど、食べ物では乳製品が一番関連性があります。

アトピー肌と喘息もちの赤ちゃんには、牛乳・アイス・ヨーグルトなどの乳製品をあげないでください。そうすると、徐々に皮膚炎が良くなり、喘息っぽい症状も消えます。

(おわり)

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

    ↩︎

コメント

タイトルとURLをコピーしました