こんにちは、李哲です。
アメリカの著名な中医師、倪海厦(ニハイシャ)先生1の症例、2010年09月01日診療日誌を翻訳しました。肝炎、てんかん、肺がんなど様々な患者さんの治療記録が書かれています。参考になると幸いです。
B型肝炎は治るので、怖がらないでください
今日診察を始める前に、昨日の治療例を書きます。
B型肝炎の患者さんたちは、毎日テレビに流れている「B型肝炎で肝臓がんになる」という宣伝を見て、すでに不安と恐怖に落ちています。まだ若いのに、残りの長い人生を恐怖の影で生活するでしょう。
患者さんは無辜です。
すべて製薬会社が裏で悪さをしている!
私は強く声明を出さないといけない。
西洋薬の製薬会社を信じたら、あなたの人生は恐怖の中で過ごし、寿命が縮まり、肝炎は永遠に治りません。
中医学の経方を信じている人は、永遠に楽しい生活を送り、恐怖がない幸せな日々を過ごせる。健康になるだけではなくて、長生きができます。
以下はほかのB型肝炎症例、参考になると幸いです。
喘息の子供は乳製品・牛乳を飲んではいけない!
昨日の午後、二人の華僑夫婦が4歳の娘さんを連れてきました。娘さんは小さな時から喘息です。
私は治療する前、親に言いました。
「娘さんには牛乳.乳製品(アイスクリーム.チーズなど)を絶対食べさせないでください!」
お父さんがすぐ話しました。
「娘は一本のヨーグルトを飲んでから、喘息が発作したのです!」
患者さんが中医学を信じているときは、すぐ原因が分かります。原因が分かれば、治療も簡単。
逆のパターンもあります。何週間前、同じ中国人が子どもを連れてきて、同じ喘息の症状でした。漢方薬を何日か飲んでから、FAXがきて質問がありました。「子どもの喘息が再発したけど、アイスが原因でしょうか?漢方薬を飲んだからでしょうか?」
このような質問をする人は、もともと中医学を信じてないから、こんな質問をするわけ。
私は何度も宣告しています。
「中医学を信じない人は、治療しない!」
中医学を信じている人だけでも診療所が爆発しそうに忙しいのに、なんでそんな人たちを助けないといけないですか?
前立腺肥大症の夜間頻尿は、1回で効果が分かる。ビタミン剤とサプリは禁止!
一人のアメリカ白人男性、カルテには「前立腺」と書いてました。
私「PSA値はいくらですか?」
彼「分かりません。」
私「病院の検査はしてないですか?」
彼「してないです。」
私はすぐ後ろの研修医たちに話しました。
「彼はとても賢い。問題があったとき、すぐ中医学の所に来たから。」
カルテに書いた紹介人は、彼のお母さんでした。
私「両足は冷たいですか?暖かいですか?」
彼「冷たいです」
私は彼の手のひらを触ってみて、すぐ彼に教えました。
「あなたはただの前立腺肥大症。前立腺癌ではありません!」
現在、彼の主な症状は
- 夜間頻尿、一晩で4回くらい
- 汗が多すぎ
- 便通も多い
- 舌苔は淡黄白湿厚
これは小腸の温度が足りなくて生じた問題。つまり、「上熱下寒」の症状です。漢方薬は1発で効果が分かります。患者さんの手足が暖かくなり、上半身が涼しくなって来たら、漢方薬を止めても良い時期です。
私は「漢唐66番」を渡しました。たくさんの患者さんの高いPSA値は、漢唐66番を飲んでから正常値に下がっています。
前立腺の問題はアメリカで非常に多いです。もし、あなたは前立腺肥大症で、毎日サプリメント・ビタミン剤を飲む。しばらく経つと、あなたは前立腺癌になります。なぜなら、ビタミン剤はがん細胞の飯になるからです。
ビタミン剤は飲んではいけない。
ビタミン剤は、あなたの命を狙っています。
胃から喉を引っ張る感じがする不思議な患者
一人の香港華僑、オレゴン州から来ました。
彼女はとても不思議な症状があります。
誰かが胃から喉を引っ張っている感じ。
皆さん、どういうことしょう?
どういう生薬を使うか、生徒の皆さん考えて下さい。
てんかんは1週間で80%良くなり、手足の冷え性はだいぶ良くなった
口腔手術をしてから、てんかん症状を起こしたアメリカ人看護師、1週間の漢方薬を飲んで今日また来ました。
患者さんが言うのは、「てんかんは80%良くなりました。四肢の冷えはだいぶよくなって、体力は回復中です。目はまだ光が怖いです。」
前回の処方箋には生硫黄を15gしか入れてない。だいぶよくなったので、私は続けてもとの処方箋にするつもりです。
肺がんの悪化を止めるために、肝臓と脾臓を強化する必要がある
一人の新患。
彼女は2006年に肺がんだと診断され、その後12クールの抗がん剤を受けて、現在は肺がんの再発と拡散で来院しました。このような病状、私はいつも先に肝臓のつまりを解決して、その後は脾臓を強化し、肺がんの拡散・悪化を止めます。
問診で分かるのは、
- 仰向けで寝られる
- 咳はなし
- 足は冷たくて体は熱い
- 寝汗をかかない
状況はそこまで悪くないです。
西洋医学は肺がんを治す時、先に肝臓を強化することを知らない。だから、彼女はたくさんの西洋薬を飲んできて、今は肝硬変の症状が起きてます。肺を治す前に肝臓を守るのを知らないから、肺がんが再発しました。
未病を治せる医師こそ、がんの悪化を防げる医師です。
彼女は西洋薬を止めてから、食欲が正常に戻りました。彼女の治療は難しくはないです。肝臓の詰まりと脾臓を強化する生薬を使えば、癌の悪化を阻止できます。
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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