こんにちは、李哲です。
倪海夏(ニハイシャ)先生1の治療日記:『糖尿病與肝癌』を翻訳しました。中医学の問診内容を解釈し、がん治療で良くなった時の症状、癌が良くなった時はコレステロールも上がる事を説明しています。非常に勉強になるので、ぜひ目を通してください。
足裏の傷が治らなくて、足を切断するしかないと言われた糖尿病+肝臓癌患者
01/29/2007、月曜日。
白人男性、62歳、今日は初診。
カルテに書いた病名は
- 肝臓がん
- 肝硬変症
- C型肝炎
- 糖尿病20年以上
- 慢性的な膵炎…など
そして、右足裏の傷口は1年以上も治ってなくて、現在は悪化して化膿した滲出液が出ています。病院の先生は、「足の切断しかない!」と言ったそうです。
皆さん、彼は西洋医学の治療を続けて治ると思いますか?
人紀クラスの生徒さん、私と患者さんの対話をみてください。そして、西洋医学がどれだけデタラメかをご覧ください。
体内が寒いのに、表の皮膚が熱いのは重症を表す
私「あなたの両足は暖かいですか?」
彼は後ろの奥さんを見てから話しました。
「体中がとても寒いけど、彼女が私を触ってみたら逆に暖かいと言ってました」
彼の両ほっぺは薄く赤くなっているので、『熱在皮膚、寒在骨髄』であることが分かりました。
私「両足は痛いですか?麻痺してますか?」
彼「右足の裏から膝まで全部痛くて、水がたまっています。右足裏の傷口からは、ずっと膿が出ています」
左足のふくらはぎから足裏までは麻痺。少し水がたまっている。これは『傷寒雑病論』でいう「四逆湯」の症状です。
むくみが膝下まで上がった場合、ほとんど死ぬしかない
『黄帝内経』には「骨三陰論」があります。
私の臨床経験から見ると、水が膝下までたまった時は、もう陰の最後の段階で危険です。もし患者さんの陽気が自力で回復できたら治る見込みがあるけど、陽気が戻らなかったら患者さんは確実に死ぬ。
彼の状況を見ると、自力で陽気が戻る事は不可能です。彼は前大統領:蒋経国と同じように、足の切断から始め最後は切るところかなくて死ぬでしょう。
不眠症は肝臓が弱くなったときに出る症状
私「睡眠はどうですか?」
彼「長期的な不眠症です」
不眠症は肝臓がやられた時の症状。
もしあなたの睡眠の質が下がったら、すぐ優秀な中医学の先生に見てください。早期で治せるチャンスを逃さないで。
彼はここまで悪化してから治療に来て、もう叱るのもかわいそうだと思って、何も言わなかったです。
C型肝炎・肝臓がんの原因は抗生物質・糖尿病治療薬
人紀クラスの生徒さん、よく聞いてください。
彼が肝臓がんになった原因は、西洋医学を信じたからです。
風邪を引いたら、害しかない抗生物質を飲む。
風邪のウィルスはどんどん体内に押し込まされて、最後は肝臓に入り、「C型肝炎」だと診断される。
更に彼は、血糖値を下げる薬を長年飲んでいる。肝臓の負担がもっと増えて、最後は肝硬変症になり、西洋医学は肝硬変症を治せないから、肝臓がんになっているのです。
これが彼の肝臓がんになった経由。
コーヒ、甘い物は膵炎の元凶!
私「コーヒー飲みますか?」
彼「大好きです。毎日大きなコップで最低3杯は飲みます」
私「甘いもの好きですか?」
彼「甘い物も大好きです」
私「この2つをすぐ止めてください。なぜなら、これが慢性膵炎の原因だからです」
彼の飲食習慣がもし正しかったら、なぜ膵炎になっで、私は慢性膵炎になってないでしょうか?それは私の飲食習慣が正しかいからです。 これはCommon senseで判断できるもの。
病気の原因が分からなかったら、先生はどうやって治せますか?
体内の陽気(エネルギー)の残量は便通で分かる
私「便通はどうですか?」
彼「一日1回はあります」
なぜ私が便通を聞いてるか?
『傷寒雑病論』に書いてるのは、「陰と陽が決別するする時、患者さんは下痢もしくは嘔吐が止まらない」。この時はもう死ぬしかないです。
陽気がなくなって陰を収める事ができないから、下痢もしくは嘔吐が止まらないのです。
どうすれば陽気の残量を確認できるか?
便通を聞けば分かります。
中医学は便通で、患者さんの生きる確率を判断する。
漢方薬で癌が良くなった時は、お腹が空いてきて、喉も渇くようになる
私「食欲はどうですか?」
彼「まったくありません。お腹も空かないです」
食欲がまったくないのは、胃気が絶滅する前の症状。病状はずっと悪化していることを証明してます。
これは病院治療のおかげです。
もし西洋医学の治療が有効だったら、なぜここまでひどくなったでしょうか?
私「喉は渇きますか?」
彼「渇きません」
人紀クラスの生徒さん、以上の簡単な質問には、深い診断学の内容が入ってます。重病の患者さんを治療したあと良くなったか?悪化したのか?をどう判断する方法。
重病の患者さんは、100%体内が冷え込んでいるタイプです。冷えがひどくなった場合、病気が悪化していることを証明してます。
冷えがひどい患者さんは、喉が渇かない。
治療したあと、喉が渇くようになれば陽気が戻ってきてる証拠。患者さんは救って来れます。
もし患者さんは漢方薬を飲んだあと、夜中にお腹が空いて目が覚めてよく食べられる。これは胃気が戻ってきてる証拠。健康に戻る日は、もう少しの事です。
私は重病人を治療する時、患者さんから一番聞きたい言葉があります。
- 「お腹が空く!」
- 「喉が渇く!」
▼李哲の説明:
以下はニハイシャ先生の治療例、肝臓癌で食欲がまったくない患者さんがお腹が空いて食べ物を探しまくるようになりました。漢方薬は効果があるのか?自分で考えて下さい。
癌が良くなる時は、コレステロールがどんどん上がる
私「血液検査を受けていますか?コレステロール値がどれくらいですか?」
彼の奥さんは嬉しそうに隣で言いました。
「167!とても正常です。」
私はすぐボロクソ言いました。
「漢方薬を飲むと癌が良くなるので、コレステロール値がどんどん高くなります。コレステロール値が下がったら、癌がどんどん悪化していることを証明します」
彼の奥さんは、口を開けたまま愕然としてました。
立ち上がれないのは、腎臓の陽気がほとんどないから
診察が終わって私が起き上がった時、彼は立ち上がる力すらなかったです。立ち上がれないのは、腎臓の陽気がほぼないからです。あい!西洋医学の治療を信じて、今日の悲惨な結果になり。
世の中の長寿している人は、みんなワクチン.抗生物質.ニセ薬.サプリメントがない所で生まれています。食べていけるため、一所懸命仕事しないといけない環境は、逆にみんな長生きさせています。
西洋医学の内科と製薬会社さえなければ、人類は必ずみんな長生きする!
終わりに
人紀クラスの生徒さん、私の分析を聞いただけで、良い処方箋が浮かびあがったでしょう。現在、私は全力で『金匱要略』の教科書を書いてます。夏休みに講義を行うとき、みんなに渡せるように。だから忙しくて、治療日記を書く暇がないです。
人紀クラスの最後の教科書は『金匱要略』。
私は必ず自分がベストだと思う中医学知識を、勉強熱心な若い世代に伝授します。
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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