高血圧が原因の後頭部の痛み、腰が重だるい、夜間頻尿は1週間の漢方薬(六味地黄丸をアレンジしたやつ)で改善

「高血圧だけど、西洋薬は一生飲みたくない…」
そんな黒人男性が来院。後頭部頭痛・腰重だるさ・夜間頻尿・膝痛に悩まされながらも、漢方薬1週間で頭痛は完全に消え、夜中のトイレは3回→1回に激減!

西洋薬の「一時下げ」ではなく、肝腎の根本を補う中医学アプローチで血圧も安定へ。副作用で腎臓を傷め、EDや認知症リスクを抱える西洋薬とはここが違う。

高血圧測定中の医師の手元 聴診器と血圧計カフを装着している様子
高血圧の診察では、正確な血圧測定がとても重要です。漢方治療を始める前には必ず西洋医学的な検査も行います。
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高血圧だけど、西洋薬を飲みたがらない患者

先週、一人のデカイ黒人男性が診察に来ました。黒人男性が言うのは、「高血圧症を治したいです。西洋薬を飲みたくないから!」

西洋医学は、もちろん「科学的」なものです。しかし、一般人は死ぬまで西洋薬を飲むことを聞くと、かなり迷いますね。もし、第二の選択肢があったら、一般人は西洋薬を飲まないでしょう。

関連記事:高血圧薬の副作用で腎不全になった男性。腎不全ステージ4の女性は、4ヶ月でほぼ正常になった。T5の圧痛点が消えた時は、全身性エリテマトーデスが治った時である。

中医学の問診と処方箋

私「頭痛、めまいはしますか?」
黒人男性「そうです。後頭部は常に痛いです。」

関連記事:肩こり、後頭部の痛みで嘔吐した男性、整体1回で治り「生き返った感じです!今日はよく寝れそう。」と言った

脈診してみたら、弦数脈。
舌診では舌が赤い、舌苔は黄色い。しかも、口の中が苦いそうです。

私「腰は重だるいですか?」
黒人男性「そうです。腰は重だるくて膝は痛い、夜のトイレは3回くらい。朝起きると足がむくんでいます。」

これは明らかに、肝臓と腎臓の虚証。
肝臓の陽気が、逆流している事を示します。

私「性生活は大丈夫ですか?」
黒人男性はヘッヘッヘッと笑って言うのが、「もう少し良くなってほしいですね…」

処方したのは、六味地黄丸+杜仲+牛膝+菊花+黄芩+党参+麦門冬+五味子。7日分。

漢方生薬・茯苓(ぶくりょう)の大きな塊 外皮を一部剥がした状態
六味地黄丸の重要な生薬である茯苓(ぶくりょう)。利水作用があり、高血圧に伴うむくみや夜間頻尿の改善に役立ちます。

頭痛は完治、夜間頻尿・腰が重だるいのはだいぶ改善

1週間後に再診察したら、諸症状は良くなっていました。

  • 頭痛は完全に消失
  • 腰の重だるいのは、だいぶ良くなり
  • 夜中のトイレ(夜間頻尿)は、漢方薬を飲んだ日から1回だけになり
  • 膝はまだ痛い

六味地黄丸+加味の効果を徹底解説

口の中が苦いのは熱証です。
だから黄芩が必要。

肝臓と腎臓が弱くなっているので、六味地黄丸+杜仲+牛膝。
菊花は風邪(ふうじゃ)を除去し、頭痛にも良いです。

党参と麦門冬・五味子は、彼の左寸脈が弱いから。また、寝ている時に片方の鼻はずっと詰まり気味(漢方薬飲んでから詰まりは消失)、しかもいびきがうるさいから入れています。

関連記事:いびきの原因と治し方|鍼治療で改善した50代女性の症例と中医学の理論

高血圧治療薬では血圧が定まらない

少し前まで『火神派』が流行ってました。高血圧症に対してみんなトリカブトを使うけど、これは危ない行為です。トリカブトはもちろん血管を広げて、血圧を下げる事はできます。しかし、これは一時的なもので、肝臓と腎臓の陰虚証には逆に後で血圧が高くなる。

高血圧治療薬もそうですが、一時的に血管を広げて血圧を下げられます。でも、止めるとまた高血圧になるので、死ぬまで西洋薬を使わないといけません。

六味地黄丸に入っているダクシャ・茯苓は、西洋薬の利尿剤に近いです。ただし、六味地黄丸は全体の配合が厳密。西洋薬の利尿剤より遥かに良いです。

関連記事:高血圧治療薬で脳卒中になり、CQ10で2回目の脳卒中になった女性。脳卒中の原因は、体内の極度の冷えである。

※アメリカの中医師、鄭智城先生の症例、中年男子的高血压(2014-01-14発表)を李哲が完全翻訳しました。

李哲の感想

高血圧治療薬は「腎虚証」を引き起こす

高血圧症を治す西洋薬は、腎臓を傷つけるので「腎虚証」になります。1番分かりやすいのは、男性の自覚症状です。飲んですぐ朝たちがなくなり、ED(ぼっき不全)になる

男女共通の副作用は、頻尿、尿もれ、白髪が増える、めまい、記憶力低下。最後は腎臓が司る記憶力が崩壊し、認知症になる。

関連記事:「腎虚」の具体的な症状、『黄帝内経』をもとに詳しく説明。西洋薬が腎臓を殺している証拠も話す

ED(ぼっき不全)、認知症になってもかまわないなら、どうぞ飲み続けてください。

高血圧は鍼、足つぼ整体でも効果的

高血圧症は漢方薬だけではなくて、鍼治療も効果があります。死ぬまで西洋薬を飲む必要もありません。簡単な鍼治療例が一つあるので、参考にしてください。

▼以下は足ツボ整体で高血圧の諸症状を治した例です。
参考にして下さい。

何でもかんでもトリカブトを処方するのは間違い

『火神派』は少し前に中医学業界で大ニュースになった流派でした。特徴は大量のトリカブトを使う。でも、トリカブトで良くなった例もあるし、なってない例もあります。

それは当たり前でしょう。
すべての病気に、トリカブトが必要なわけではないから。

必要がない人に使うと、もちろん不調が出て、「漢方は副作用がある」と言われますね。副作用ではなくて、処方箋が間違っているだけですが。

附子(ぶし、トリカブト)に関して、簡単に紹介した記事があります。参考になると幸いです。

六味地黄丸が高血圧・腎虚に効く理由

六味地黄丸(六味丸とも呼ぶ)は面白い配合です。3つの生薬が補う、3つの生薬が瀉(出す)。補うのが4と8で、瀉(出す)の方が3。補う方が少し多いです。

この考え方は、「新陳代謝」を思い出させます。
新しいもので古いものを換える。
大昔から知っていましたね。

六味地黄丸の解決方法は、西洋医学のただ補うやり方より、数百倍も優れています。西洋薬のビタミン剤などは、ただ補うだけで瀉(出す)の方は考えてもない。

補腎薬として有名な六味地黄丸 は、高血圧症に有効なだけではなくて、腎機能を強化するので男性機能にも良いです。

男性機能に関しては、過去記事で討論しました。読んだことがない方は、どうぞご覧ください。

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