
西洋医学が原因をわかっていたら、なぜ予防する薬を飲んでいるのに脳卒中になったのか?
こんにちは、李哲です。
倪海夏(ニハイシャ)先生1の治療日記、連續二次中風案例(2007-9-26発表)を翻訳しました。
なぜ予防ができる西洋薬を飲み続けているのに、脳卒中(脳出血)になって半身不随になるのか?中医学の解釈を聞いて見れば分かります。
脳卒中の予防になる薬を飲んだけど脳卒中になった
09/26/2007
白人女性、83歳。
西洋医学の診断名は3つ。
- 心臓肥大
- 不整脈
- 心臓弁膜症
高血圧の薬を2年飲んだけど、今年の8月1日に脳卒中して入院。しかし、処方の間違いで8月11日にまた脳卒中になりました。今度は血栓症からくる脳卒中。
患者さんは同時に右側の腎炎があって抗生物質を飲んだけど、どんどん悪化するだけでした。患者さんは自ら「退院したい!」と言って、家族と大喧嘩になったそうです。生きるためには病院から脱出しないといけないから。
私は彼女の娘さんに聞きました。
「あなたのお母さんは、高血圧症の薬を2年飲んだけど、やはり脳卒中になりましたね?」
娘さん「そうです」
私「今は何を飲んでいますか?」
娘さん「CQ10」
私「何のために飲んでいますか?」
娘さん「詰まった心血管を通らせて、脳卒中の予防になるそうです」
私「どのくらい飲みましたか?」
娘さん「半年です」
私「西洋薬を信じて飲み続けたけど、また脳卒中になりましたね?」
娘さん「そうです」
娘さん「西洋医学の先生は、アスピリンを処方しようとしました。しかし患者さんは脳卒中なので、アスピリンを飲むと更に脳出血になるから、怖くて処方してないです。代わりにCQ10を処方しました」
今は薬を飲まなくても脳卒中、飲んでも脳卒中になる。
彼女たちはどうしたらいいか分からなくて、友人の紹介でこちらに来たのです。
中医学の問診と診断内容
私「両足は熱いですか?冷たいですか?」
娘さん「とても冷たいです」
私「睡眠はどうですか?」
娘さん「非常に悪いです」
私「頭痛ありますか?」
娘さん「たまにあります。痛いのは前額部分」
ほかに患者さんは便通は正常。食欲は良くて喉は渇く。温かい飲み物が欲しがる。体力はまだ良い。脈診したら一息3至。たまに1回止まる。止まった後に来る脈は弱い。これは心臓がとても弱くなった時の症状です。
舌診したら舌は萎縮して、鏡面舌。
心臓の陰が、とても少ないのを示します。
患者さんは左側が片麻痺。
左側は血を司る。
以上の症状から分かるのは、患者さんは極度の心不全で脳卒中になっています。バカな西洋医学の先生は、いまだになぜ脳血管が破裂したのかも知らないし、なぜ血栓症ができたかも知らない。
血栓症と脳卒中は、体内の冷えが原因
我々中医学の先生は分かります。
次はその理屈を説明します。
中医学には寒熱の概念があります。
低体温(冷え性)が病気の原因である。
私は患者さんに話しました。
私たちが北アメリカ大陸に行くと、そちは氷だらけです。なぜ凍ったと思いますか?答えは寒さで水が凍るのです。現在、患者さんの心臓は弱くて、十分な熱を出していません。
心臓は火に属します。この火が弱くなると、寒気は心臓から一番遠いところから始めます。つまり、血栓は足の方からできて、徐々に脳に届くと脳卒中になる。
それでは、なぜ脳血管が破裂したのか?
答えは”寒”。
寒冷地に住んだことがある人は分かります。昼間に使った水道ホース、中の水を出しきらないと一晩でホースが破裂します。なぜなら、ホース中の水が凍って破裂したからです。

ひどい冷え性で、血栓症になり脳卒中を引き起こす
これが脳卒中の本当の原因。
これがCommon sense!
みんな知っている常識、西洋医学の先生だけ知らない。
西洋医学は心臓病と脳卒中が治せません。
西洋医学は寒熱の概念もない。
ただ単に、偽薬で脳卒中の予防ができると患者さんを騙す。結果は、西洋医学を信じている人は、一人ずつ脳卒中になっていく。
片麻痺、頭痛などの不調は中医学
いったん不眠症.頭痛若しくは片麻痺など不調があったら、近くの中医学の先生に診てもらってください。
中医学の先生はみんな治療ができます。
怖がらないでください。
西洋医学と西洋薬にだまされないで。
この人は現在、私が治療しています。漢方薬の力は疑う余地もありません。特に心臓病の治療はとても簡単です。
患者さんはとても危ない状況だけど、私は全力で救って来ます。心臓病を治せないと、3回目の脳卒中になるから。
皆さん、同じ病気になったら近くの中医学先生に診てもらってください。心臓病は大した病気ではないです。
最近は研修医の訓練と著作のために、治療例を書く暇がないです。なるべく時間を作って更新します。
(おわり)
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
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