痔の原因は「湿熱」!血便・肛門のベタつきを鍼+刺絡療法1回で改善した症例

こんにちは、李哲です。

痔の出血や肛門のベタつき・痛みで悩んでいませんか?
西洋医学では投薬や手術が主流ですが、実は中医学の鍼灸・漢方なら、手術なしで根本改善が可能です。

今回、40代男性患者さんが「排便時の出血と肛門のジュクジュクした不快感」を鍼1回(委中刺絡+承山)でスッキリ解消した症例をご紹介。痔の真の原因「湿熱」と、その溜まる3大理由も徹底解説します。

痔でお困りの方は必見です!

青いシャツを着た男性が痔の不快感でお尻を触る様子
痔による不快感で悩む男性。鍼灸で症状改善が可能です
目次

痔の出血・肛門がベタつくのは鍼1回で治った

患者さんは40代の男性。
いろんな自覚症状があり、痔はその中の一つでした。

痔はしょっちゅうではなくて、たまに出る。主な症状としては、排便のとき出血が伴い、肛門周りに湿気が多くてベタつく感じ。下着に浸出液がつくので、すぐわかるそうです。

楊維傑先生の董氏奇穴教科書に書いたのは、委中穴の刺絡が一番有効な治療穴。ほかには膀胱経の承山(必ず3寸の針で骨まで刺さないとダメ)、奇穴の二白、肺経の孔最、脾経の商丘、督脈の百会などが挙げられます。

足の裏側(膝窩からふくらはぎ)の膀胱経ツボ位置図。委中(BL40)、承筋(BL56)、承山(BL57)、飛揚(BL58)を赤丸と中国語名・寸法で標記
痔の出血・ベタつきに特に有効な委中(刺絡)と承山穴。位置を赤丸で示し、中国語名と寸法を標記。董氏奇穴や膀胱経治療の参考に

この男性は、委中の刺絡と承山穴だけで十分でした。次に来た時に聞いたら、出血は治り、肛門周りのジュクジュクする・ベタつく感じも治りました。

この男性は特例、痔の治療には最低でも数回が必要です。誰でも1回で治せると保証できませんのでご了承ください。

私が話したいのは、痔に対して鍼は有効であること。痔の出血・痛み・ベタつく諸症状に鍼が効くのは、根本的な原因を突き止めているからです。

関連記事:鍼はなぜ効くのか?メカニズムを徹底解説

痔の原因は「湿熱」

上記の男性患者さんが自覚する肛門周りにある湿気(ジュクジュクする・ベタつく感じ)は、腸に溜まっていた湿気が下に落ちて、肛門周りに来たからです。

その上に、熱気がこもる(西洋医学でよく言う炎症)から、湿気と熱気が混ざり合い、最後は痔の症状(出血・痛みなど)が出ます。

痔の治療には、こもった熱気と湿気を両方解決しないといけない。

西洋医学の炎症を抑える抗生物質、ステロイドを使って熱は消えるかも知れませんが、湿気は解決できないので、最良の効果が出ません。

漢方薬・鍼灸はみんな湿気・熱の処理ができます。そして痔は自然に治る。以下は一つの漢方薬症例、参考になると幸いです。

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湿熱がこもる原因

1.最も多いのは運動不足

昔の農作業が多かった人たちと比べると、現代人は体を動かす時間が圧倒的に少ないです。デスクワークで座りっぱなし、運動しない人が多いです。

座りっぱなしで運動不足だと、体に湿気がたまります。

ウォーキング.ヨガ・ボクシング・ジョギングなどの有酸素運動は湿気をなくす良い方法。運動すると汗から湿気が出て、こもった熱も発散できます。

緑道でジョギングする女性の背中。痔予防に効果的な運動
ジョギングは湿熱を排出して痔を予防。週3~4回の運動がおすすめ

汗をかくことが肝だったら、岩盤浴・サウナ・温泉でもいいのではないか?と質問する方がいるでしょう。温泉などはもちろん体にはいいです。ただし、サウナ・温泉などの外部からの熱で汗をかかせるのは限界があります。

簡単に説明すると、深部にたまった湿気が十分に出てこないのです。もっと詳しい説明は以下の記事をご覧んください。

2.考えすぎ

考えるのは中医学理論でいうと、「脾臓」の役割です。中医学言葉で「脾主思」と言います。

また、脾臓が司るのが湿気。
中医学言葉でいうと「脾主湿」。
言い換えると、脾臓が弱くなると体に湿気がたまる。

人間として考えるのは当たり前です。
ただし、考えすぎると脾臓の働きが弱くなり、中医学では「脾虚」になると言います。

デスクで肘をつき頭を抱える悩み疲れたビジネスマン。考えすぎによるストレスを表現
考えすぎると脾臓が弱り、体に湿気が溜まる。中医学で「脾主思」という考えすぎタイプの患者さんに多い悩み姿

「脾虚」になると湿気もたまり始める。さらに運動不足で座りっぱなしの仕事の場合、湿気はもっと貯まる一方。最終的には痔になるのです。

上記の男性患者さんは、この考えすぎるタイプでした。

人間の気持ち(考えすぎ、悩みすぎ、怒りすぎなど)は五臓六腑に直接影響しているので、穏やかな心を持つのは非常に大事です。人間の気持ち、気分が体に対する影響は以下の記事で詳しく説明しました。参考になると幸いです。

3.食べ物・飲み物

運動して、考えすぎもしてないのに、痔になった。
このときは、よく食べているものをチェックしたほうがいいです。

例えば肉類や乳製品、魚介類、お酒などはみんな湿気を増やします。食べ過ぎた場合、体内に湿気が増えるので要注意。

テーブルに並んだ牛乳、チーズ、ヨーグルト、バターなどの乳製品。湿気を増やす食べ物の例
肉類・乳製品・魚介類・お酒などは体に湿気を増やす。食べ過ぎると湿熱が溜まり、痔の症状を悪化させる要因に

さらに、今はファーストフードがあります。これは普通の肉類や乳製品でなくても湿気がたまります。なぜなら、人工甘味料・人工添加物が脾臓に悪影響があるからです。1番分かりやすいのは、ファーストフードをよく食べる欧米人。体型はアジア人と全く違って、お腹がすごい出ています。

関連記事:米研究:無糖飲料で肥満症になり、脳卒中のリスクが6割増す

日本では中年太りだと言いますが、中医学理論で説明すると、中年になって運動不足・食べ過ぎ・清涼飲料水・コーヒー・甘いお菓子・西洋薬などの影響で脾臓が駄目になり、湿気がたまるから下腹が出てくるのです。

食べ物に気をつけて西洋薬を飲まない、また運動不足を解消すれば、中年太りになりません。

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普段から便が硬いと、痔になりやすくなる

普段から便が硬くて出にくく、お腹に力を入れすぎて直腸の毛細血管が破れ、出血するケースもあります。このタイプの痔は便秘症が原因で、一般的な湿気・熱が原因の痔と違います。

3日に1回便通があれば正常だと思う人もいますが、大間違いです。便は必ず1日最低でも1回、しかも朝あるのが理想的。硬すぎず柔らかすぎずのバナナ便が丁度いいです。もっと詳しい説明は以下の記事をご覧んください。

出産時には痔になりやすい

一般的な運動不足が原因で痔になるのと違って、人為的に作られる痔があります。それは分娩室。

女性は出産時によく痔になるけど、これは出産時の姿勢に問題があるからです。ニハイシャ先生は話しましたが、昔の妊婦さんはほぼ座った状態で出産します。今みたいにベッドに仰向けで寝ない。座った状態だと、重力で赤ちゃんが出やすくなります。

仰向けでは重力の助けがないので、妊婦さんはすごいお腹に力を入れて踏ん張るしかない。その結果、お腹に力を入れすぎて腸を傷つけ、痔になるのです。

もし仰向けで分娩したり、分娩する前から鍼治療を受ければ、スムーズに産まれる確率が高まります。以下は一つの症例。陣痛促進剤を使わないで、鍼だけで陣痛を催し、無事出産した女性の物語です。

痔は手術よりも漢方薬・鍼治療が優れている

万が一、痔になった場合、漢方薬も鍼灸もすぐ解決できます。手術する必要もありません。手術は麻酔をかけるから痛くないと言うけど、手術後の苦痛を味わったら、あなたはきっと後悔します。

また、手術して痔の痛み・出血が治ったとしても、体内の湿気・熱は解決されてないので、いずれか痔は再発します。その時はまた手術しますか?このようなエンドレス治療、あなたは納得しますか?

漢方・鍼灸は手術みたいに1回で治療は終わらないけど、副作用なしで根本的なところから治す・再発防止になる王道の治療方法です。

痔の諸症状で悩んでいる方は、ぜひ鍼治療を試して下さい。

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