こんにちは、李哲です。
ニハイシャ先生1の弟子、楊貞先生の治療例7を翻訳しました。前回の記事は以下をご覧んください。
患者さんは48歳の女性、痩せ型で小柄。
風邪を引いてから、咳が1週間くらい続いている。
黄緑色の痰が出て、のどがイガイガする。夜間は特にひどい。
寒がりで風を嫌がる。
毎朝3~5時の間に、発熱して汗が吹き出る。
咳で夜はよく寝れない。
気力がなくて、食欲不振、喉は渇くけど温かい飲み物を飲む。
大便は毎日あり、下痢気味、出きってない感じがする。
小便の色は中の黄色。
(電話で診察したので、脈診と舌診はありません)
診断:
桂麻各半湯の症。
処方箋(単位はグラム)
桂枝9、芍薬9、甘草6、麻黄 6,生姜2切り、ナツメ10個、杏仁6,茯苓15,細辛9、乾姜6、◯◯11、◯◯11、◯◯11、◯◯11、◯◯11、薏苡仁15。
1日目の漢方薬を飲んで、咳が完全に消えました。
3日飲んだあと、寒がり、風に当たると嫌な感じががするのは消えて、朝3~5時に汗と熱が出るのは治りました。ただし、喉が少し乾く感じがする。肩と腰・尾てい骨のほうが寒がり。
もとの処方箋そのままで、あと1週間飲んだら、全部の症状が消えました。
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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