食が細い、風邪を引きやすい、便秘、倦怠感、冷え性。
虚弱体質で悩む10歳女児が、漢方薬で食べる量と体力が増え、便秘まで改善した症例です。
脾陽不足がどのように子供の体調に影響し、漢方がどのように回復を促したのかを紹介します。
前回の症例は以下からご覧ください。
中医学の第一人者:ニハイシャ先生1の弟子、楊貞(やんじぇん)先生の治療例8(中国語原文はこちら)を李哲が完全翻訳しました。
患者情報(10歳女児・痩せ型)
- 年齢・性別: 10歳、女の子
- 体型: 痩せ型
主な症状(食が細い・風邪を引きやすい・便秘など)
- 体が弱く、風邪を引きやすい: 頻繁に風邪を引き、点滴治療が必要な状態。
- 食が細い: 食欲は普通だが、食べる量が少なく、栄養不足が懸念される。
- 便秘: 2~3日に1回の排便で、便秘が続いているが腹痛はなし。
- 倦怠感: 昼間に気力がない、疲れやすい。
- その他の特徴:
- 手が冷たく、色が白い(冷え性)。
- 唇が乾いて色が薄い。
- 舌苔に赤い点が多く、舌の中央に人字型の裂け目。
- 脈は弦緊(緊張した状態)。
- 喉が渇き、温かい飲み物を好む。
中医学の診断(脾陽不足)
脾臓の陽気が不足している状態。この状態は、消化機能や体のエネルギーが弱っていることを示します。脾臓の陽気不足は、食が細い、便秘、体力低下、風邪を引きやすいなどの症状と関連しています。
漢方処方
以下の処方箋を採用しました。
- 処方内容: 桂枝4g、芍薬8g、甘草3g、なつめ10個、生姜2切り、◯◯7g、◯◯7g、◯◯7g、◯◯7g、党参7g。
- 調理方法: 6杯の水を2杯に煮詰め、1回あたり半杯に麦芽糖を溶かして飲ませる。1日3回服用。

治療結果(食事量・体力・排便の改善)
漢方薬を飲み始めてから、以下のような顕著な改善が見られました。
- 食べる量が増加: 食が細かった状態が改善し、食事量が明らかに増加。
- 体力向上: 倦怠感が減り、顔色も良くなった。
- 便秘解消: 2~3日に1回だった排便が毎日1回に改善。
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追加の症状と対応(夜尿症・冷えの悪化)
半月後、天気が寒くなり、夜尿症が現れました。手足が氷のように冷たくなり、冷え性が悪化。本来の処方箋に木通3g、細辛3gを追加しましたが、効果は不十分で夜尿症の頻度が増加。そこで、以下の対応を試みました。
- 木通と細辛を中止し、六味地黄丸を追加 → 効果なし。
- 八味地黄丸に変更 → 効果なし。
この段階で、夜尿症の改善が見られず、ニハイシャ先生に相談が必要となりました。
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漢方薬が子供の健康に与える効果(李哲の説明)
この症例では、漢方薬が子供の「食が細い」「風邪を引きやすい」「便秘」といった症状を効果的に改善しました。特に脾臓の陽気を補う処方が、消化機能や体力の向上に大きく貢献。漢方薬は、体のバランスを整え、自然治癒力を高めるアプローチとして、子供の健康維持に有効です。
さらに詳しい漢方薬の効果については、以下の記事をご覧ください。
食欲不振を治したほかの症例(内部リンク)
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倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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