こんにちは、李哲です。
ニハイシャ先生1の弟子、楊貞先生の治療例8を翻訳しました。前回の記事は以下をご覧ください。
患者は女の子、10歳、痩せ型。
症状:
体が弱くて、よく風邪を引いて点滴治療。
食欲は普通、食べる量が少ない。
睡眠は良いけど、昼間は倦怠感で気力ない。
便秘、2~3日に1回排便、お腹が痛いのはない。
喉は渇く、温かい飲み物をほしがる。
足は温かいけど手は冷たくて、手の色が真っ白。
おでこは温かい。
唇は乾いて色は薄い。
舌苔には小さな赤い点がたくさんあって、舌の真ん中は人字型で裂けている。
脈診では弦緊。
診断:
脾臓の陽気が足りない。
処方箋:
桂枝4、芍薬8、甘草3、なつめ10個、生姜2切り、◯◯7、◯◯7、◯◯7、◯◯7、党参7。6杯の水で2杯に煮詰める。毎回飲む時には、2分の1杯だけ麦芽糖を溶かして飲ませる。1日3回。

麦芽糖:滋養強壮効果がある生薬
漢方薬を飲んでから、食べる量と体力が明らかにが増えて、顔色も良くなりました。大便は毎日1回。
半月後、天気が寒くなり始めてから夜尿症がありました。そして、手足が氷みたいに冷たい。本来の処方箋に木通3、細辛3を追加。ほかは変動なし。
しかし、効果はあまり良くなかったです。夜尿症は治らない、しかも頻度は増えました。木通と細辛を取り消して、もとの処方箋に六味地黄丸を追加したけど無効。八味地黄丸に変更しても無効。
ニハイシャ先生、どうしたら良いでしょうか?
倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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