子宮頸がんの原因は、おりものが溜まりすぎ。子宮頸がんは「芎帰膠艾湯」などで治せる。

ピンク色の服を着た女性が両手でお腹を抑えている様子。右側に子宮のイラストがあり、子宮頸がんの不正出血を説明する図。
子宮頸がんの自覚症状:不正出血

こんにちは、李哲です。

倪海厦(ニハイシャ)先生の記事、子宮頸癌起因(05/08/2005漢唐中醫倪海廈撰寫)を翻訳しました。

子宮頸に腫瘍ができる原因と、「女性ホルモン剤と骨粗鬆症の関係」について解説しています。時間がない方は、目次の「1. 台湾の西洋医学の症例」は読み飛ばし、目次2からお読みください。

目次

台湾の西洋医学の症例

(以下はネット上の文章。著者:家庭医学専門家 張文華)

患者の症状と診察

30歳未満の若い女性、体型は中肉中背。彼女が私の診察室に来て、深刻な表情でこう話しました。

約1年前から、性行為後に不正出血があり、最近3ヶ月はさらに悪化。性行為がないときも下着に血がつくようになったそうです。彼女は不安そうに、「最初は少しだったけど、最近は頻繁で怖い」と付け加えました。

診察台で検査したところ、冷房の効いた部屋の寒さや緊張からか、彼女の両足は震えていました。彼女は「こんな検査、初めてで…」と小さな声でつぶやきました。

私は彼女の膝を軽く叩いて安心させました。 「大丈夫、リラックスして。深呼吸して、『あ~』と言ってみて。すぐに終わるから。」

彼女が不自然に「あ~」と言う間に、膣内に器具を挿入して観察。すると、子宮頸口の7~8時方向に直径5mmのできもの。表面は粗く、縁が不規則でした。見た瞬間、心臓が締め付けられる思いでした。

綿棒で擦るとすぐに出血。 これは子宮頸がんの可能性が高い! すぐに組織検査が必要だと判断しました。

診断後の会話と過去の経緯

診察後、待合室で待っていたご主人が心配そうに尋ねました。

「先生、問題はありましたか?」

私は顔を曇らせ、慎重に答えました。 「問題が見つかりました。精密検査が必要です。大きな病院で子宮頸の組織検査を受けてください。」

男性医師がデスクに座り、患者の男性に真剣な表情で説明している様子。子宮頸がんの診断結果を伝える場面。
子宮頸がんの診断を患者に伝える医師

ご主人の顔が一瞬でこわばりました。彼は妻をじっと見つめ、言葉を探すように沈黙しました。

ご主人:「症状は1年も続いているよね?」 奥さん:「1年前に◯◯産婦人科で検査したよ。異常はないと言われた。」

ご主人:「本当に問題なかった?」 奥さん:「何も言われなかった。3週間後に結果が出て、細胞診を勧められたけど、忙しくて…」

ご主人は苛立ちを抑えながら、優しい目で妻に話しました。 「全部君のせいだ。痛みが嫌だと言って組織検査を避けた。他の病院でも簡単な検査だけで済ませた。2回目も『大丈夫』と言われたから、君は問題ないと信じて1年過ごした。新聞の医学欄で読んだよ。普通の検査は100%正確じゃない。異常が見つかったら組織検査が必要なのに、君は私の話を聞かなかった!」

奥さんは涙目でこう答えました。 「痛みが怖かったんじゃない。本当に癌だったらと怖くて、知らないふりをしたかっただけ。」 彼女の声は震え、言葉が詰まりました。

奥さんは泣き出し、ご主人はそっと肩を抱きました。二人は涙目で互いを見つめ、診察室は重い空気に包まれました。

診断結果と医師の後悔

他の病院での検査結果、子宮頸がんステージ2と判明。統計では、5年生存率は55%。医師として、この数字の重さが胸に突き刺さりました。

私は心の中でこう考えました。 「もし1年前に組織検査をしていたら、ステージ1で5年生存率75%だったかもしれない。性行為後の出血時に検査していれば、ステージ0でほぼ完治できたかもしれない。早期発見がどれほど重要か、彼女に伝えきれなかったのが悔やまれる。」

生活習慣と婦人科疾患

女性の皆さんに知ってほしいのは、日常の生活習慣が健康に大きく影響するということ。現代人は寝る以外、ほとんど座っています。オフィスでの仕事、食事、映画鑑賞、車の運転で、1日7~8時間は座っていることも珍しくありません。

あまり知られていませんが、間違った座り方は血流を悪化させ、婦人科疾患や不妊症の原因になります。長時間同じ姿勢でいることは、体に想像以上の負担をかけます。

台北市立和平病院の中医師・陳旺全はこう述べます。 「長時間座りっぱなしは運動不足を招き、気滞や瘀血を引き起こし、内臓に問題が生じる。」

つまり、座りっぱなしは不妊症の原因にもなるのです。陳医師は、現代女性の生活スタイルがこの問題を悪化させていると警告します。

特に30歳未満の女性が、座り仕事で生理前や生理中に強い痛みを訴えるのは、座りっぱなしと運動不足による血流障害が原因だと指摘します。長時間座ることで骨盤内の血流が滞り、生理血が正常に排出されず逆流することがあります。

この逆流が卵管や卵巣に入ると、下腹部痛、腰痛、ひどい生理痛を引き起こします。これがチョコレート嚢腫の原因となり、さらには不妊症につながることも。以下の表で、座りっぱなしが引き起こす問題をまとめます。

原因影響結果
長時間座りっぱなし血流障害、気滞・瘀血生理痛、チョコレート嚢腫、不妊症
生理血の逆流卵管・卵巣への影響下腹部痛、腰痛、不妊症

気滞と瘀血はリンパの流れを妨げ、卵管の詰まりを引き起こすこともあります。より深刻なのは、子宮内膜症で、これも不妊症の大きな原因となります。子宮内膜症は、生理血が子宮外に逆流し、炎症を引き起こす病気です。

西洋医学では、座りっぱなしと不妊症の関連性の研究はまだ不足しています。しかし、臨床では、悪い座り方や立ち姿勢が生理血の逆流を招き、慢性的な骨盤内うっ血を引き起こすとされています。このうっ血は、骨盤内のチクチクした痛みや神経圧迫、腫れを引き起こし、免疫力低下にもつながります。特に年齢を重ねると、血流悪化の影響が顕著になります。

不妊治療では、医師との信頼関係が不可欠です。過度な緊張や医師への不信感は、ホルモンバランスを崩し、情緒不安定が不妊症を悪化させるリスクがあります。患者が医師を信じず、自分にも自信を失うと、治療効果が低下するのです。

座り仕事の方は、医師のアドバイスに従い、40分ごとに10分休憩したり、仕事後に散歩、泳ぐ、ダンスなどで血流を改善しましょう。これらの習慣は、婦人科疾患の予防にも効果的です。

倪海厦(ニハイシャ)先生の解説

西洋医学と一部中医学の誤解

上記の話は、西洋医学と中途半端な中医師の意見にすぎません。本物の中医師の理論とは異なり、彼らの発言は医師全体を代表しません。

子宮頸がんの恐怖から皆さんを解放するため、誤った情報を正します。西洋医学や一部の中医師の主張には、根本的な誤解があるからです。

かつて西洋医学は、子供を望まない女性に子宮・卵巣の全摘手術を勧めました。単純な発想で、「子宮や卵巣がなければ、がんにならない」と考えたのです。しかし、これは大きな誤りでした。

10年前に子宮・卵巣を全摘した女性が、10年後にCA125値が異常に高くなり、子宮がないのに子宮がんを発症した例があります。(CA125は西洋医学のがん指標ですが、中医学では必要ありません。)この事実は、西洋医学の限界を示しています。

西洋医学は今も困惑しています。なぜ子宮がないのに子宮がんになるのか? それは、子宮頸がんの原因が不明だからです。この無知が、全摘手術のような滑稽な提案を生み出したのです。

私はよく言います。「知らないなら黙っていてほしい。そうすれば無知がバレない。」無知な発言は、患者を混乱させ、誤った治療へと導きます。

中医学による子宮頸がんの理解

本物の中医学の理論を以下に説明します。西洋医学は子宮頸がんの原因を説明できていません。上記の話を読んで正しいと思うかもしれませんが、一部の中医師が言う「気滞・瘀血」論も不正確です。では、中医学では子宮頸がんをどう考えるのか?

女性なら生理の変化に気づくはずです。以下のリストで、そのメカニズムを整理します。

  • 生理前は胸が張る:ホルモンの影響で乳腺が膨張。
  • 生理が始まると胸の張りが減る:母乳が子宮に下がり、排出される。

この現象は、胸の母乳が子宮に移動し、小腸の熱で赤い生理血として排出されるためです。重要なのは、生理周期は心臓がコントロールしている点です。心臓の働きが弱ると、生理血の流れが乱れ、さまざまな問題が起こります。

古代医学書には「十女九帯」(女性の9割がおりもの過多)とあります。 「帯」とは、おりものが過剰な状態で、昔の女性が外出せず家にこもりがちだったことが原因でした。閉じこもる生活はうつ状態を招き、心臓が弱り、生理血が子宮まで届かず逆流。これが「帯」の原因です。

長年のおりもの過多が子宮頸に溜まり、袋状の腫瘍となって出血します。これが西洋医学で言う「子宮頸がん」の正体です。中医学では、これを単なる腫瘍とみなし、がんとは呼びません。

中医学の治療法

中医学の解決策はシンプルで、芎帰膠艾湯(キュウキキョウガイトウ)などの漢方で治療可能です。この漢方は、血流を整え、おりものの蓄積を解消します。以下の治療例を参考にしてください。

西洋医学の問題点

一方、西洋医学は単純な問題を複雑化し、「がん」という名前で女性を怖がらせます。専門用語で患者を圧倒し、不必要な恐怖を植え付けます。

上記の女性は恐怖でパニックになり、西洋医学に従った結果、悲惨な結末を迎えます。西洋医学の「5年生存率」は、「治療を受けると5年後に死ぬ」という意味にすぎません。この数字は、相対的な確率であり、絶対的な治療効果を示しません。詳細は以下の記事で解説しています。

考えてみてください。アメリカの西洋医学は、子宮摘出を受けた女性が10年後に子宮がんを発症したことで、自分たちの誤りを認めています。子宮がないのにがんになるのは、原因が子宮そのものではないからです。

多くの女性は西洋医学に騙され、死ぬまでその理由を知りません。西洋医学の治療は、患者を肉体的・精神的に追い詰めます。

本来病気にならない体が、西洋医学を信じた結果、苦しみながら死にます。こんな人生に価値はありますか? 健康だったはずの体が、誤った治療で破壊されるのです。

女性ホルモン剤の危険性

子宮頸がんの原因を理解した後、西洋医学の勧めで子宮全摘手術を受け、女性ホルモン剤を飲み始めます。すると、母乳が過剰に作られ、出口がないためがんが発生。その栄養でがんはさらに大きくなります。これが西洋医学の治療が逆効果となる理由です。

「女性ホルモン剤をやめて!」と言っても、「骨粗鬆症予防になる」という西洋医学の誤った理論を信じるため、耳を貸しません。ホルモン剤は骨を強化するどころか、長期使用で全身の健康を損ないます。

西洋医学はがんの原因がわからず、治療は逆効果。治療を受けるほど状態は悪化し、恐怖が増します。この悪循環が、患者を絶望へと導きます。

中医学の可能性と西洋医学への警告

中医学が助けようとしても、「科学的根拠がない」と拒否され、治療を断念せざるを得ません。患者の不信感は、回復の機会を奪います。

そして、死にます。 なぜ死んだかわかりますか? 間違った医学を信じたからです。

西洋医学の医師はプライドが高く、誤りを認めません。多くの女性が犠牲になっても、権威を守ることが優先です。彼らのメンツのために、命が失われるのです。

人の命と西洋医学、どちらが大事ですか?

母の日である今日、子供たちに健康な母親がいることを願います。そのため、私は西洋医学の誤った理論と戦い続けます。無知で可怜な母親たちが目覚めるまで、闘いは終わりません。

家族の幸せのため、婦人科疾患は西洋医学に任せず、漢方や鍼灸で治療しましょう。西洋医学の無能さと女性の無知が、悲劇を生みます。

上記の女性は、手術で切り刻まれ、地獄のような苦しみを味わい、毎日心配と不安で心臓がさらに弱っていくのです。これで子宮頸がんが治るでしょうか? 答えは明らかです。

漢方や鍼灸でがんを治せる理由は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • id:bumeesha
    bumeeshaさん
    ブコメありがとうございます。
    乳房があるから、乳がんになるわけではないですね。乳がんの原因は、ほかの翻訳文で書いてますので、参考にしてください。
    病気は切るのではなく、体質改善がもっとも大事です。

  • 先生初めまして。先生のブログを見てから、鍼治療の素晴らしさを目の当たりにして、昨年、鍼灸の専門学校に入学しました。 大変ですが楽しいです。ありがとうございます。
    今、気になる事が有ります。体に悪そうな物(お菓子など)を食べたら、2日後の帯下から、その食べ物の匂いがします。臭くはなく、甘い匂いです。麻婆豆腐を食べたら、経血から八角のにおいがした事もあります。
    私は、頚部異形成で医師に癌患者扱いされ手術を勧められています。煎じ薬で何とかしたく、中医師に師事を扇いだ医師からの煎じ薬を半年程飲んでいます。芎帰膠艾湯ではないですが、腎虚と言われ、それに合った物、解毒作用のあるものです。それが効いているのか、癌に変化しているのか、恐くてたまりません。ニハイシャ先生の文献に帯下や経血のにおいについて言及されているものはありますでしょうか?

    • 吉田智弓 さんへ
      コメントありがとうございます。
      ニハイシャ先生は特別に経血の匂いに関して論じてないです。
      以下は私の個人的見解ですが、参考になると幸いです。
      食べ物のニオイが経血・帯下から分かるのは、下焦の冷えが原因だと思われます。子宮の冷えがあると頚部異形成にもなります。
      煎じ薬もしくは鍼灸治療、どちらも解決できますが、先生の腕にもよるでしょう。半年も飲んで効果を感じなかったら、先生を変えるか処方箋を変えてもらう必要があります。鍼灸も同様、半年治療して無効だったら、鍼灸師を変えてください。
      セルフケアの場合は、中極・三陰交にお灸するのがオススメです。
      鍼灸専門学校の勉強は大変ですが、頑張ってください。
      いろんな病気を治せる鍼灸師になることを願います。

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