魚の骨による喉の痛み・違和感と胃の不調を鍼治療1回で改善した症例

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青い服を着た女性が喉の痛みや違和感を感じて辛そうに喉を触っている様子
魚の骨による喉の痛みや違和感、ストレスによる胃の不調。鍼治療1回で改善した症例を解説

こんにちは、李哲です。
今回は、魚の骨が原因で生じた喉の痛みや違和感、そしてストレスによる胃の不調を鍼治療1回で改善した症例をご紹介します。鍼灸の即効性とその効果を、具体的な治療内容とともに詳しくお伝えします。

患者情報と症状

2025年5月3日、40代の女性が来院されました。
彼女は先週、魚料理を食べた際に骨が喉に刺さり、病院で骨を除去してもらったものの、喉の痛みと違和感が残っていました。さらに、ストレス過多による胃の不快感も訴えていました。

病院での処置では、魚の骨による炎症や違和感が解消されないケースが多く、こうした症状に対して鍼治療が有効な場合があります。この患者さんのケースは、以下の記事でも紹介した方です:

使用したツボと治療の目的

以下のツボを選び、鍼治療を行いました:

  • 足三里、公孫、中脘、上脘、下脘、関元、巨闕:胃腸機能を強化し、ストレスによる胃の不調を改善。
  • 太陽、前頂、百会神門、内関:心臓を強化し、ストレスを軽減。
  • 列缺、合谷、太衝、三陰交、:喉を通る経絡の流れを整え、喉の痛みや違和感を解消。

これらのツボを選んだ理由を簡潔にまとめると:

  • 胃腸の機能を高めてストレスによる胃の不調を改善。
  • 心臓を強化し、ストレスを緩和。
  • 喉を通る経絡の流れを整え、痛みや違和感を解消。

特に、太衝(肝経)は喉を通る経絡に関連しており、治療中に喉の症状が軽減した大きな要因と考えられます。一方、列缺は喉の不調に効果的な重要ツボですが、この症例では補助的な役割でした。念のため徹底的に症状の根本を改善する目的で、列缺も使用しました。

参考記事:20日も治らないコロナの咳、喉の痛みは鍼1回でだいぶ良くなり、小青竜湯と桔梗石膏を併用して完治

治療の経過と結果

治療中、足のツボへの鍼が終了する頃、患者さんは「喉がすでに楽になった」と実感されていました。おそらく、太衝が特に効果を発揮したのでしょう。治療後、患者さんは「喉の痛みや違和感が治った」と報告。胃の不快感も軽減していました。

念のため、1週間後に再診を提案し、同じツボで2回目の治療を実施しました。
2回目の来院時、患者さんは「喉も胃も先週よりずっと良い」と話しました。初回の治療でほぼ改善していたため、2回目は状態を安定させる目的で終了しました。

類似症例と鍼の即効性

これまで、魚の骨による喉の不調を訴えた患者さんを2名治療し、どちらも1回でほぼ完治しています。もう一つの症例はこちらをご覧ください:
魚の骨が喉に刺さった別の症例

また、コロナ後の喉の痛みを列缺穴で瞬時に改善した例も参考になります:
コロナ後の喉の痛みを鍼で改善した症例

鍼治療の可能性と即効性

「1回で治るなんて信じられない」と感じる方もいるかもしれません。確かに、西洋医学が主流の現代では、鍼灸の即効性を疑問視する声も少なくありません。しかし、適切なツボ選びと技術により、鍼治療は驚くほど早く効果を発揮することがあります。

魚の骨による喉の不調や、ストレスからくる胃の不快感など、西洋医学では対処しきれない症状も、鍼灸で改善するケースは多くあります。鍼灸師の技術が向上し、こうした事例が増えることで、いつか多くの方がその効果を信じる日が来ると確信しています。

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