こんばんは、李哲です。
スタンフォード大学の博士、李宗恩1中医師の症例、頸動脈嚴重堵塞(04/09/2024発表)を翻訳しました。動脈硬化、頸動脈のつまりで頭痛が起きたとき、バイパス手術以外に漢方薬治療も有力候補であることを知って下さい。以下は翻訳文です。
患者さんは70代の男性。動脈硬化があって、右側の頸動脈が95%、左側の頸動脈は75%詰まって、脳の酸欠を起こし、脳組織の萎縮とともに頭痛が常におきました。ほかにあるのは、10数年前からの肺気腫で、今でもぜーぜしています。
病状がひどいので、西洋医学はすぐ緊急手術をすることを勧めました。ところで、患者さんにはたくさんの悪い習慣があります。毎日500mlの強いお酒を飲み、1.5箱~2箱のタバコを吸う。そして、塩っぱいものが好きで、野菜などほとんど食べません。
初診の時、食生活改善のアドバイスをいろいろ助言して、2ヶ月経ってやっとお酒が4分の1になり、タバコも0.5箱まで減りました。しかし、塩っぱいものが好きなのは変わらない。
患者さんが死神を怖がらないので、医師も最善を尽くすしかありません。私の処方は難しくないです。酸棗仁、川芎、炙甘草、知母、茯苓、吳茱萸、人參、紅棗、炙黃耆、三七、桃仁、紅花、當歸、白芍、生地、柴胡のアレンジしたもの。
運が良かったです。
3ヶ月の治療をして、患者さんの右側の頸動脈つまりは95%から60%に減り、左側の頸動脈つまりは75%から50%に減って、頭痛も治りました。
頸動脈のつまりはまだひどくて、引き続きの治療が必要だけど、少なくとも危険な状態から逃れました。緊急手術をする必要もなくなりました。
患者さんは体が変わったことを見て希望が見えたのか、積極的に医師のアドバイスを聞くようになって、大幅に悪い食生活を変えたのです。
悪い食生活習慣で自分の身体をいじめながら、ほかの薬で治そうとするのは、非現実的で馬鹿げた考え方です。
ある人たちは、こう思うかも知れません。
好き勝手に生活して、死んだら死んだで良いでしょう?
残念ながら死にたくても死ねない時があります。
魂がボロボロになった体の中に囲まれて、行動不能であらゆる痛みを味わえる。自分を苦しむだけではなくて、家族も苦しませます。
(おわり)
李宗恩博士はアメリカ・カリフォルニアの著名な中医師。数々の難病・がん治療で高い臨床効果を出して、中医学の普及のために記事を書か続けて、研修医たちも育てている素晴らしい先生です。李宗恩博士の診療所情報は、以下の記事で説明しているので、どうぞご参考にして下さい。オススメの漢方医・鍼灸医(海外)
↩︎倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。
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