【※本記事は2021-04-29更新しました】
こんにちは。李哲です。
アメリカの中医師:鄭智城先生*1の記事を翻訳しました。中国語本文のリンク先は、白人男子的膀胱肿瘤是如何用中药消融的_郑智城(2012-1-14発表)
- テニスラケットをプレゼントしてくれた患者
- 尿道近くに癌ができて、排尿痛があって血尿が出る男性
- 大きながん組織が尿道から出て、それ以来尿の勢いが良くなり、排尿痛もなくなった
- 癌が治る前に、患者は抗がん剤に殺される
- 李哲の感想:先に漢方薬・鍼灸治療してみて何が損?
テニスラケットをプレゼントしてくれた患者
最近、一人の患者さんからテニスのラケットをもらい、とても嬉しかったです。この男性患者さんと話している時、偶然にテニスの話で盛り上がり。先週の土曜日、再診察に来た時彼はラケットを持ってくれたのです。
よく見たら、普通に売っているものではなくて、プロたちが使うやつでした。ロジャー・フェデラーが使う系列で、ラケットには彼のサインまで入れてました。ちょうど私がほしかったラケット!
私が大学生の時、大学ではテニスが流行りました。当時、私の大学には珍しいテニスコートがあって、テニスが非常に流行ったのです。私も学校のチームに入って練習したことがありました。
アメリカに来る前まで、10年くらいは趣味でやりました。まあ、ちょっとしたプロです。アメリカに来てからは、10年くらいテニスをやってない。
最近私が住んでいる近くの公園に、急に無料のテニスコートができて、私も突然情熱が高ぶって毎日テニスに行っています。
笑っちゃうのは何年もやってないから、適当に古い木質のラケット(Yard Saleで1ドルで買ったやつ)を使っても勝つ時が多い。そして、すぐ有名になりました。近所のラケット同士の間では、「木ラケット怪手」、「70怪手」(木質のラケットは70年代に流行ったからだと言われています)。
しばらく経ってから、もうちょっと良いやつを買おうとした時、ちょうどこんな素晴らしいプレゼントがあって、本当に良かったです。
ラケットをくれた男性は、「フェデラーは史上最強の選手だ」と言ってました。私は10年もやってないので、思考はまだ昔のピート・サンプラス、アガシの時代に止まっています。
最近、フェデラーの試合を見たら、やっぱりこの人はすごいですね。
尿道近くに癌ができて、排尿痛があって血尿が出る男性
白人男性が治療に来た原因は、尿道周囲に癌があって、時々排尿痛があって血尿が出る。
彼の主治医が言うのは、「膀胱の画像検査で示すのは、尿道近くに癌がある」。でも、西洋医学の先生は本当に手術が必要なのか迷ったそうです。
当時、彼が思ったのは、「先生が迷うなら私も焦る必要がないだろう」。
尿道にメスを入れるなんて危ないから。
そして、彼は漢方薬を飲みに来たのです。
男性の顔は赤くて、脈は弦虚脈。
だいたい桃核承気湯の証で、実証と虚証が混ざっています。
初めの時は、2回攻撃する処方箋で効きました。
癌組織が尿と一緒に出て、彼も症状は良くなりとても喜んでました。
しかし、その後は攻撃しても良くならない。そして、私は補う方法を使いました。身体を補ってから、もう一度癌を攻撃する。
このやり方でずっと繰り返し。
諸症状はどんどん良くなって、上記のラケットをくれたのです。
▼李哲の補足説明:
癌細胞を攻撃しながら免疫力(体力)も強化するのは、中医学の考え方。ニハイシャ先生は余命数ヶ月しかない腺癌ステージ4の患者を治すときも、この考え方を説明しました。以下の記事、どうぞご参考に。
大きながん組織が尿道から出て、それ以来尿の勢いが良くなり、排尿痛もなくなった
先週、白人男性はまた時間通りに再診察に来ました。
基本的に彼は毎週、同じ時間に来ています。
ずっと同じ処方箋だったけど、今回はちょっと違いました。
彼が言うのは、「先日、トイレ行ったとき、突然ぽっ!と音がして小指サイズの肉組織が尿道から出ました。硬くてゴムみたいなやつ。見た感じでは、身体の組織から剥がされたようなものでした。排尿痛もなかったです。その後、何日も大小不均等の肉組織が出て来ました。大きな肉組織が出てきてから、尿の調子はとても良いです。」
彼は当時、奥さんを呼んで一緒に観察し、奥さんは手でちぎろうとしたけど、硬くてできなかったそうです。
私は彼の話を聞いて嬉しかったです。
「その肉組織はまだありますか?」
彼は頭を振りながら、「ないです。。。」
本当に残念でした。
私「写真でも撮りました?」
彼「撮ってないです。。。」
彼は漢方薬を3ヶ月連続で飲んでいます。
1週間も休んだことがない。
最初の何週間は、最適の処方箋を探すためにいろいろ変えたけど、その後はずっと固定した1~2個の処方箋。桃核承気湯をアレンジしたものでした。
大黄、桃仁、瞿麦(くばく)は主力の生薬。
上焦は熱を下げる生薬を入れてるのは、彼がたばこを吸うからです。
処方箋が固定されてから、徐々に排尿のとき大小不均等のがん組織が出て、急に尿の勢いが良くなる時がありました。でも、大多数の時は尿道がまだ狭い感じ。
この前、大きな肉組織(癌組織)が出てから、尿の勢いは日々良くなりました。これは尿道付近の癌組織が、なくなったことを証明します。
進歩は遅いけど安定しています。
がん治療は焦るとダメです。
彼の身体が、攻撃作用がある漢方薬に耐えられるかどうか、配慮しないといけないから。
▼李哲の補足説明:
上記の桃核承気湯は、様々な自覚症状を治せます。
西洋医学で治せない精神分裂病も治した例があるので、参考になると幸いです。
癌が治る前に、患者は抗がん剤に殺される
西洋医学の猛毒の抗がん剤は、がん細胞が全部死ぬ前に、患者さんが先に死にます。もしくは、癌細胞と患者が同時に殺される。
患者さんは治療する前に、いろんな書類にサインするから、治療で死んでも病院側は責任とらないですね。
私は患者さんにサインさせることができない。
だから、慎重にやっているのです。
▼李哲の補足説明:
癌患者が生き残るのは、抗がん剤を止めたからです。止めた理由は様々ですが、副作用に耐えられなくて止めた方もいる。この選択肢で一命が取り戻したのです。ニハイシャ先生の症例をご覧ください。
李哲の感想:先に漢方薬・鍼灸治療してみて何が損?
尿道近くに癌があったら、おそらく膀胱全摘除術して尿道もなくなり、人工ストーマを付けるでしょう。人工ストーマを付けた患者さんの生活の質がどうなったか、西洋医学は考えもしない。腫瘍が取れたから、西洋医学にとっては大成功。
漢方薬・鍼治療は暴力的な全摘手術は要らない。尿の勢いが悪い、血尿などは治りますから。以下、私の症例を2つあげます。
尿の出が悪い。血尿。頻尿などは西洋医学で尿道癌、膀胱癌、前立腺がんだと言われるかも知れません。
慌てて全摘手術などしないでください。
中医学の漢方薬・鍼治療も良い効果があります。
先に中医学の治療を受けてみて、損をすることはないでしょう?
*1:鄭智城先生の紹介は、オススメの漢方医・鍼灸医(海外) をご覧ください。
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