1ヶ月で寝汗がなくなり、不眠症と冷え性が改善した脳腫瘍患者。23年間薬を飲み過ぎて視力低下、手足のしびれ、頻尿になった糖尿病患者。

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こんにちは、李哲です。
倪海厦(ニハイシャ)先生1の治療例、2010年08月19日診療日誌を翻訳しました。

わずか1ヶ月で諸症状が改善した脳腫瘍、西洋薬を飲みすぎてめちゃくちゃ悪化した糖尿病、子供の川崎病の本質と治す処方箋、皮膚から白い汗(母乳)が滲み出る女性など、4人の患者さんの治療内容が書かれています。参考になると幸いです。

脳腫瘍は1ヶ月の漢方薬で寝汗がなくなり、不眠症と冷え性が改善した

若いアメリカ人患者さん。
脳腫瘍が再発した人です。

1ヶ月の漢方薬を飲んで、今日メリーランド州から再診察に来ました。

寝汗をかくのはほぼ治り、夜の95%時間はずっと寝られるようになりました。たまに夜の11時~1時に目が覚める。私が検査したら、胆石症が原因で目が覚める事が分かりました。胆石症は漢唐14番で治せます。

ほかの先生の記事でも、胆石症が簡単に治ったケースがあります。以下の記事をご覧ください。

患者さんのほかの症状は、2週間に1回頭痛がする。頭痛の時は、気持ち悪くなり車酔いもしやすい。これは脳内にまだ溜まっている水があるから、生の半夏を入れれば良いです。

生半夏を使わない中医師は、脳内に溜まっている水を出すことはできません。

 半夏の画像

半夏の画像

彼の手足は、前よりだいぶ暖かくなっています。
彼も知っていました。自分が前より良くなっている事を。

今日、私の処方箋は変わらない。続けて1ヶ月分の生薬を出しました。同時に胆石症を治すための処方は別にして、粉薬として出しました。これで生薬の各自の機能を果たせます。

もし、胆石症の処方と脳腫瘍を治す処方を一緒に混ぜると効果が薄い。患者さんのためだと思って取った行動は、逆に効果が薄くなります。医師の不適切な治療で患者さんが亡くなるのは、本当に注意すべきです。

脳腫瘍に関して、ほかの先生の治療例もあるので、どうぞ参考にしてください。

皮膚から母乳が滲み出る女性、デトックスとして毎晩6回の下痢が出ている

今日は再診察。
彼女は主に鍼灸を受けています。

彼女「毎晩6回以上の下痢があるけど、昼間は下痢しません」
私「これは体内の湿気を追い出す好転反応です

彼女は2005年、卵巣摘出手術をしました。
体内で作られた母乳は行く場がなくて、四肢と内臓の間に行くのです。胸にある癌細胞は、母乳の固まりです。母乳がいったん心臓に侵入したら、全身性エリテマトーデスになる。西洋医学は「母乳が生理の血である」事を知らないので、患者さんを治せません。

母乳=生理は以下の記事で詳しく説明しています。どうぞご参考に。

正統派の中医学から見ると、彼女のはPre-Lupus症状です。だから、彼女は今関節痛があります。西洋医学は彼女の関節痛が出た時にやっと、全身性エリテマトーデスだと診断します。西洋医学は中医学より診断が遅い。

私は更年期に入った女性によく警告してますが、下痢しても良いから便秘だけはダメ。

李哲の説明:
更年期障害は漢方薬で簡単に治るので、ぜひ試してください。以下はもう一人の先生の記事。

更年期障害・ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)が、「偶然」に漢方薬で改善した例

閉経後、体内で母乳を作るのは止まりません。
生理がない状態で、唯一に母乳を出せるのは便通。

この時、あなたが便秘症だと危険です。
もし更年期障害のために、西洋薬を飲むと更に悪循環に落ちる。
なぜなら、西洋医学は女性ホルモン剤で更年期障害を治しているからです。

女性ホルモン剤はもっと母乳を作り出すので、乳がんになりやすくなります。

西洋医学は、母乳が生理と同じである事を知らない。病気の原因が知らないまま治療し始め、結果的にはさらなる問題を作り出す。病気の原因も分からない西洋医学の先生、もう中医学治療の邪魔をしないで下さい!

川崎病の子供は、「上熱下寒」のタイプ

一人の子ども、9歳。
オハイオ州から来ました。
アメリカの病院で「川崎病」だと診断されています。

主な症状は、集中力がない。夜寝る時、いびきをかく。歯ぎしりをする。大便は硬くて、便秘になりがち。両足は冷たくて頭と手は熱い。喉は渇く。冷たい飲み物を好む。食欲不振。よく鼻血がでる。

これは標準的な上熱下寒の症状です。
上の熱をなくせば、子供の集中力は戻ります。
まだ子どもだったので、私は2両(約50g)の石膏を使い、他のは症状に合わせて出しました。

石膏(せっこう)

石膏(せっこう)

子どもの食欲不振、鼻先は青い。
これは小腸が冷えているのを証明します。
食欲不振以外に、お腹が痛くなるのは小建中湯しょうけんちゅうとうの症状。

今回処方した小建中湯しょうけんちゅうとうは一発で効果が分かるはず。

李哲の説明:
鍼治療でも子供の川崎病を治した例があるので、どうぞご覧ください。

子供の川崎病を鍼4回で完治した例で、川崎病のいちご舌・皮膚が痒い原因を中医学理論で説明します

鎮痛剤の禁断症状で不眠症になった糖尿病患者

午後、糖尿病患者が来ました。

今週は睡眠が悪くて、血糖値が上がったり下がったりしているけど、200は超えてない。舌苔はまだ黄色くて分厚い。これは体内の湿熱がまだ多いからです。

彼が言うのは、「今週から睡眠が悪くなった」

過去30年、彼は毎日2錠の鎮痛剤を飲みました。今は中医学治療で痛みが治って、鎮痛剤を止めたら今度は睡眠が悪くなったのです。これは薬物依存症で、薬物を止めた時に現れる禁断症状。

今日は処方箋に黄連アギョウ湯を加えて、同時に肝臓の毒素を出す物を加えました。来週来た時、また様子を見るつもりです。

李哲の説明:
薬物中毒の一つとして、鎮痛剤中毒があります。悪名高きのオキシコンチン。麻薬中毒と同じで、西洋医学では治すようがないけど、漢方薬なら治せる。

オキシコンチン依存症、ヘロイン中毒は漢方薬で治る!

薬を飲み過ぎて視力低下、手足のしびれ、頻尿になった糖尿病患者

アメリカ婦人、1942年生まれ。
糖尿病歴は23年。
ずっと西洋薬で血糖値をコントロールして、いろんなビタミン剤も飲んでいました。

私を探してきたのは、以下の症状があるからです。

  • 両足の感覚がなくなり
  • たまに熱くなりたまには氷みたいに冷たくなる
  • 食欲は強すぎ
  • 両目は老化現象が起きて見えない
  • 夜中はよく寝れない
  • 頻尿

ほかには、コレステロールを下げる薬も飲んでいた。本当に薬つけの人生です。

私は彼女に質問しました。
「西洋薬とビタミン剤効果があるなら、なぜ頻尿になっていますか?なぜ体力がないですか?なぜ両足が麻痺して、両目は老化して見えないですか?」

様々な症状が示すのは、彼女の過去30年飲んだ西洋薬、ビタミン剤はお金の無駄だけではなくて、彼女の体を弱くしている。西洋薬の強烈な副作用は、あちこち出ています。視力が退化して、腎機能障害、手足の麻痺としびれ、夜間の頻尿。

彼女は友人の紹介でこちらに来ました。
私はトラブルを引き起こした西洋医学のケツを拭いています。 簡単な糖尿病治療なのに、西洋医学は彼女の23年の時間を無駄にし、さらに悪くさせました。結局最後は、中医学の治療がないとダメです。

もしこの23年の間、いい中医師に診てもらったら、コントロールされた23年のつらい人生もなかったでしょう。

毎年、私は2ヶ月しか診察していませんが、これでもたくさんの患者さんの面倒を見る事ができます。これが正統派の中医師の能力。

  1. 倪海厦(ニハイシャ)先生(1954—2012)はアメリカの著名な中医学先生。漢方・鍼灸・風水・占いに精通した天才。「傷寒雑病論」をもとに様々な癌・指定難病を治し、LAST HOPE(最後の希望)だと患者さんに言われました。また、臨床治療を行いながら、たくさんの優秀な中医学先生を育成し、中医学伝授のために努めました。倪海厦(ニハイシャ)先生の生涯を紹介しますで詳しく書きましたので、よかったらご覧ください。

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